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ひろしま神楽定期公演2024 5月 宮乃木神楽団:紅葉狩
約1ヶ月半ぶりに県民文化センターへ
定期公演自体は毎週やってますが、個人的には月に1回ペースで行けたらいいな!という感じです。で
今回は宮乃木神楽団で紅葉狩!これも古典!子供の頃から見てる!
前回土蜘蛛(琴庄)の頃には桜が満開とかいうタイミングだったが、今はバラが満開でした。季節の移り変わりを感じる。
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今回もチケットはtabiwaで取りました!
慎ましく通路側で、とか思ったがなんか後ろから来た親子連れに押される形で結果的にど真ん中になってしまった。おお…まあいいんだけども…
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宮乃木は共演では滝夜叉姫をやってて、
その時の演出も独特だなあと思ったのだが
今回の紅葉狩もまた、昔っからある人気演目だけどやっぱちょっと違う感じだった!いい意味で!
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紅葉姫についての説明というか口上あったっけな。あった気もするな
なんか名前が紅葉姫である事と、あと戸隠という地名は頭に引っかかってたからギリそこは聞き取れたんだと思う。
第六天魔王が云々も言われてみれば…という感じか。
流れと致しましては、まず鬼女達の舞があり紅葉姫の恨み言のような口上があり
一旦鬼女達がハケたのちにイケメン達(今回は平維茂と相良蔵人との事)が現れて舞からの説明的な口上、となりますが
そのイケメン2人の舞がなんか長かった。3回くらいループしてたような気がする
そういうのも珍しいな…と思いながら、それと維茂の得物が弓だったので
今回のバトルはそうなるのかな!?と期待しておったのですが、
最終的には刀になっておりました。
舞の中で弓を引く仕草がいくつかあったし、
まあつまりそれは狩りの様子を示していたものだったのか今思ったが。遅
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個人的には、紅葉狩つったらあのイケメンが誑かされて、もう男ってのはこれだから…みたいな話だろ?という印象が子供ながらにもある演目だったんですが
今回もまたその感想は変わらず。
なんならその酒宴の場面に於ける男女の絡みというか、まあそら脱がせたりチューしたりとかそういう事までは無いものの(いくらなんでも…)
それにしてもちょっと生々しいというか艶めかしいというか、
そんな表現でドキッとしてしまったウブなアタイ…
まあ生々しいったってせいぜい肩を組むとかその程度ではありましたが、
でも神楽でそこまでやるのは私の記憶に限定すれば見た事無かったから〃〃
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今回3人の鬼女は、宮乃木の独自解釈で花魁という設定との事です。
それもあってあんな感じだったのかな?まあ、
酒の勢いとかあと妖術が云々で正気を無くしていてとかもあるんかもしれんが
それに主役である所の平維茂って、平家の光源氏とかいわれる美男(プレイボーイなんけ?)でも知られた人なんだそうですね?
その辺の説明は特に無かったが、終演後に検索して知った
なるほどそういう事であるのなら納得もするわね…。
そんでその酒宴の場面、奥にいる紅葉姫が一瞬だけ鬼に早変わりするという演出があって
アレかっこいいなぁーー!!!
ハッてなってたら次の瞬間にはまた姫の顔に戻っている。ヒィー
その早変わりの技術は勿論、そういう見せ方ってかっこいい!!!!
共演で滝夜叉姫を見た時に宮乃木は全体的に近代演劇の雰囲気に近いなあと思ったけど、
今回もやっぱりそういう感じでした!
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イケメン達が酔い潰れて、すると鬼女達も本性を現してコレ粗筋には『取り食らおうとしますが』とあるのだが、じっさいそんな感じだった。
シンプルに人肉をかじりにいっているというか(イヤ本当に)
そそうなるのか…と思いながら見ていたら、
舞台袖から唐突に現れる人物がありそれが八幡大菩薩との事。ヘェ~
共演ではこの紅葉狩は大塚神楽団がやってて
その時はこの場面はもっとこう、宗教的とでも申しましょうか…
袖でなく舞台後方正面から神様が現れて…というような演出だったと思うけど、
今回は随分アグレッシブな神様だなあ~~~と思いました。
そしてそのエ~八幡大菩薩によって鬼女達は一旦退散させられて、
維茂達も目を覚ましてハハァ~という感じになる訳ですが
そしてそこで神剣の授与があります!
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今回は『これなる神剣』というのみで特定のお名前は無し
前回琴庄の土蜘蛛では『髭切改め蜘蛛切』という事だったので
これは審神者の皆さんに報告しなくては!と思っていた私だったのですが。
神剣を授けた八幡大菩薩は、これにて昇天するだったかな?
そんなセリフを残して去って行って、
イケメン達も改めましてラストバトルへ向かいます!というので移動の舞
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鬼女達は既に鬼の姿で待ち受けていて、まずは手下とのバトル
手下を討伐したのち紅葉姫(鬼)を…という段取りですが
まあここまで来たら激しい舞の応酬なので、私はワァ~ってなっておる訳ですよ…
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まず衣装が重い(トータルで2~30kgになるとか言われてた様な気がする)し、
鬼の面もめっちゃでかいし見るからに重そう。
それであの激しい舞なので、ハァ本当に…
神楽は特に女人禁制とかそういうのは無いと思うが、単純に女性の体力では難しいんだろうなあと。楽器には女性の姿をよく見るので…
とは言え楽器こそずっと演奏しっぱなしだから、そちらも相当ハードだろう
つまり日々の鍛練の賜物…という所で
今回、開演前のアナウンスによると出演者に結構大幅な変更があって
楽器の方々まで含めて半分以上変わってたんでないかなあ?
理由までは説明されないけど、にしても素人はそれは大変だなとか
なんなら大丈夫かしらとまで思ってしまいますが(失礼ながら)
その辺の影響?は全然感じなかったので、
やっぱ普段からこう対応できる様にっていうかこう
それぞれがそれぞれに、役割ギッチリ固定というんではないんですね…!
維茂と紅葉姫も演者さんに変更があった様に思う。忘れたが
まあ強いて言うなら維茂の口上はちょっと早口だなとは感じたけど、
それは個性の枠でもあるかなあ。と。
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ところで帰ってから写真を見てて気付いたけど、維茂は髪がメッシュなんだな…?
どういう意図があっての事なんだろう。見分けかしら
しかし紅葉姫の最終形態もメッシュだし、それは鬼だからだろうと思ってたが(鬼は髪色明るめが多いね!)
まさか維茂にも鬼の血が云々とかそんな裏テーマは無いだろう。
あの時代の位の高い人は、とかなんかそういうのでもあったのだろうか?
それとも見分けかしら…
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今回私の後ろにいたお嬢さん方、会話は特に聞こうと思ってた訳でもないんだけど
真後ろの声ってやっぱ聞こえるもんじゃない!?というので(球場でもそうだが)(ひとりで観にいっとると意識してなくてもつい周りの声聞きがち!)
まあとにかく聞こえてくる訳です。
どうやら神楽は初めてなのかな?という雰囲気で、
開演前からワクワクの空気が伝わってきてかわいいなと思ってたのだが
それにしても早変わりとか特効演出(糸やら)への反応が毎回非常にピュア!!!
私がボンヤリと、おお鬼に変わったなあ…とか思ってる後ろで「わぁー!!!」
バーンと糸が噴出されてもまた「すごーい!!!!」…
かわいい~~~~~~
声の感じなどからしてまあ成人は過ぎてそうか。
振り返ってみるまでは流石にしなかったけど(そんな不躾な事出来ない!)
最後の喜びの舞は確かに高速回転で私もすごいなあ〜と思ったのだが、
後ろのお嬢さん達は余りの事にもはや笑っていた。分かるよ…
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本当に反応がめっちゃピュアでかわいかった。
対して私はアレだな。なんかもう随分とこう、スレつまったんだなあ!?って
今時この言い回しが通じるかも分からんけど行徳のまな板でありますね(私が)
神楽に詳しい訳では全然ないし、まあ好きで観に行くという程度ではあるがそういえば今回ソロ活(言い方)の人は見なかったなあ!?
前回は多少いるもんだな~~~と思ったけど、
今回はなんかほとんどが複数人でお越しのお客様~…
そして外国の方のお姿も今回も多かったですね!
目に鮮やかな衣装で動きも激しくて見応えあるし、
口上は聞き取れなくても(※英語字幕はある)ストーリーはなんとなく分かるし。というので
めっちゃよかったです。
出演者の大幅な変更というのでひょっとしたらいつも以上に大変だったのではと思うけど、
そんな心配をする方が失礼だったかも!
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拍手すごかったな~っ。
次回は6月に行きますが、もうチケットは手配しました!今から大変楽しみ
この6月は初めて拝見する神楽団なのでそれも楽しみであります!
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