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ひろしま神楽定期公演2024 7月 大森神楽団 羅生門

月イチで通ってる神楽公演も折り返し
今回は羅生門です!見た事はあるはずだがどんな話だっけ…と思いつつ
そもそも羅生門と聞くと芥川龍之介の小説が先に出て来てしまうのだった。が
老婆が○体の髪を抜く話ではなかったというのだけは覚えてたから、
逆にその印象があるという事はいたいけな頃は過ぎて中学生くらいに見てたのかなあ…、
それなのに話の内容の記憶が無いってアタイ…
まあ新鮮な気持ちでもって見られます!楽しみ!!


天気が悪かった



随分明るく写ってますが上と同じ時間帯です


今回もtabiwa(もう毎回tabiwaで)
「D列です!」というすごい簡単な説明を受けて、
まあいつも下手ヨリなのでたまには上手もどうやと思ってみたのだが
なんか行ってみるとまあまあセンター寄りの位置になるのだな?うーん
ま今回は定位置にするかあ。というので
それにしても、なんか今までは恐らく客席の中央にあったであろう英語字幕用のスクリーンが舞台上に移動してる!
まあ確かにそっちの方が後ろからは見えやすいんでないでしょうか…?という訳で、
チラチラ英語字幕を気にしながら観てきました羅生門!


あらすじ


ものすごく今気付いたけど頼光って藤原じゃなくて源なんですね!ヤダ私ったら!!!
今までずっと藤原だと思い込んでたわもお―――恥ずかしいwww
まあ…。
それはそれと致しまして、今回羅生門は対酒呑童子三部作の真ん中の話だと。ヘェ~~~
つまり上4行が最初の話という事でしょうね。
茨木童子は左腕が無い状態で表れて、酒呑童子と2人でめちゃめちゃ怒っている
なんかいきなりクライマックスだ。


左腕を取られている茨木童子(向かって左)とその事にめっちゃ憤っている酒呑童子



これは鬼達がハケた後に腕を持ち帰ったぞみたいな場面(綱)


とにかく、お前のその左の腕(かいな)を取り返してきてやるからな!!!と酒呑童子
渡部綱の乳母である所の白妙に化けて泣き落としをかけに行くが、
頼光に物忌を命じられている綱は姿を見せる事も無く声だけで応対
当初は取り合わず。
そんでもさめざめと訴える白妙(に化けた鬼)に結局ほだされて、仕方ない一瞬だけ…と
その隙をついて取り返される腕だったが。

それにしても私は当初、この『物忌』がピンと来ておらず(長い口上はあったのでそこで説明されてたんだと思うが)(まあつまり理解してna)
鬼の腕とか不浄なものであるから、一定期間誰とも会わずに云々という事なのかな?と
検索してからなんとなく分かりました!


ヒッピーのようなニセ白妙の乳母の姿


このニセ白妙の涙の訴えが結構長い
子供の頃にあんだけ面倒見たったやないかわしはもう先が短いんじゃみたいな口上に、
鬼が化けてるのだと分かってはいてもウッカリと揺らいでしまいそうになる。私が
しかし、にしてもBBAにしては派手な装束だなあとも思ってしまった
この後鬼に戻るからね!そこはやっぱり!

英語字幕が頭上にあるため、
ニセ白妙の長い口上とかどう訳されてあるんだろうと時々チラ見もしてたんですが(※英語分かりません)
なんかまず『Shiratae』で無くnannyってなってましたね?
nanny(ナニー)=乳母というのは私でもギリで分かる。ありがとう中学英語
しかしその、英語表現でのナニーであの物語に於ける乳母のニュアンスが伝わるのだろうか。乳母っていうかどっちかっつうと姥かなとも思うが、
まああらすじの紙にも乳母ってなってるから立場上もそうだったんでしょうが
じっさいそういう話もしてたんだし。…
まあなんとなく伝わればOKだよネ!!!!!!!!
私だって物忌をよく分かってなかったし、口上についても毎回脳内で現代語訳してる間に物語が進展しておるので。


ちなみにこの時茨木童子は隠れて待機中



腕を取り返した!からの~~



酒呑童子!


という事でニセ白妙による涙の訴えにほだされた綱に妖術を掛けて足止めをして、
取り返した腕を茨木童子に付け直そうとする酒呑童子。ここの問答はドタバタで面白かったです
大森神楽団は私は過去には2022年のRCCの共演で観て以来だったけど、
その時もMC担当枠だった。
流石に今回はそこまでは砕けた話にはならんだろうと思って来たのだが、でも冒頭見どころを紹介される際に
「茨木童子に腕を付け直す場面は、ぜひ皆さんも参加して盛り上げてください!」みたいな事を言われていて
それは?拍手かな?とか思ってたんだけど…


腕を取り返したァーーという事で更に大面に変化する酒呑童子です…が…



腕がうまくつかない!!!


この間も、綱は酒呑童子の術によりまだ昏倒中
それを尻目に繰り広げられる左腕コント…
大騒動の内にとうとう腕が客席に落下してしまい、
最前のお客さんがそれを拾い上げて童子に手渡すハプニングまで。これ
不測の事態というよりは、ひょっとしたらお約束なのかな?w


でもなんとか付いた!事になる


腕がくっついた!(そこは早変わり!)拍手!という頃、
卜部季武が駆けつけて綱の妖術を解きバトル開始です。


季武の刀回しめっちゃかっこよかったな~



赤い手グモ(というらしい)は鬼の妖術を表現との事


そんな訳でここからは私がウットリする激しい応酬となる
衣装の早変わりがいつだったのか気付かなかったのだが、
ただ綱の青い羽織が腰部分に引っ掛かっててちょっとヒヤヒヤした一方、その分マントみたいに派手になびくからこれはこれで映えるなあ…とも思ってしまった…。


絵的には大変見栄えがする


まあ神楽にはそういうハプニングはつきもの
鬼がその引っ掛かってる羽織を流れで踏んでうまく外してらっさいました。


刀の先に引っかかってる白い手グモが四天王側の術?によるものだそうです


四天王がふたり、に押された鬼達は徐々に追い詰められていったが、
そこで一気にフィニッシュとはならずに大江山へ飛び去って行ってしまった。


その時の舞も独特でしたが見とれてて撮れてない!(無能)


取り逃がした形となるため、最後の口上は「ああ残念なり無念なり!」から入るのだが
これを四天王側が言うのは初めて聞くからワァー!てなりました。イヤ
羅生門は子供の頃に観てるはずだから正確には初めてではないのだが、
ここまで来ても尚その時の記憶がない!寝てたのかもしれない…
なんとなく左腕がどうこういうのはウッスラ思い出した様な気がしないでもないか。うーん(私ときたら…)


次こそは、という事で


大江山に飛び去った酒呑童子達を今度こそは仕留めてみせます、といったような口上ののちに今回は喜びではなく決意の舞
なるほどこういう流れなんですねえ!面白いなあ
完結編に当たるのが『大江山』で、
これは子供の頃にも観た事のある演目だなあと思っていた。内容は全然覚えてないのだが(本当になんなんですかね私は)
そしたら三部作の最初の演目はどうなるんだろうと今回検索したら、
どうやら『戻り橋』というタイトルらしい…?見た事無い
ひょっとしたら間違ってるかもしれない私が。
そう思って今また検索したけどやっぱ戻り橋で合ってる様なので、
子供の頃に観てそうなもんだけどな。覚えてないだけかもしれませんね…


それはそれとして季武かっこいい


改めまして今回の羅生門ですが、めっちゃ面白かった
真ん中の話というので流れも今まで観たのとは少し違ってたし、
でも前後を観てなくても分かる様にはなっておる。
観てたらもっと面白いんでしょうね!というのでは、
続きの話になる大江山もそうなんだろうな~っ
そもそも三部作という事自体今回初めて知りました。ハハハ
そうだったのか…

酒呑童子はなんかとても部下思いというか、
茨木童子と仲がいいんだなあ~~と思ったのだった。勿論
主役の2人、まあ頼光以下四天王達の縦横の繋がりも強固なものであろうじゃんという話なんですが
でもそこはちょっと神格化というか、ヒーローとしての!て形であったりもするんかなという印象もあるため
鬼だけど人間味という点では酒呑童子達の方が。
そういう見せ方だったからってのもあるんでしょうけども、
なるほど。大江山で彼らが討たれる時にはどんな最期になるんかしら…と考えた所で
次回8月はまたRCCの神楽イベントでまとめて5団体だったか観るんですが、その中の演目に大江山もあります!!!!!やった!!!!!!!!
神楽団は宮乃木なのでまた雰囲気変わるんだろうなーー!!!!!
文学的というか、ちょっと影を感じる演出をする(印象のある)宮乃木の大江山であるため
ああああ今からめっちゃ楽しみだし、
それを観たら今度は絶対大森の大江山も観たくなるよねーー!!という所。あ~
大森には親しみやすさを感じました。
アンテナが必要ですね…!秋になるといろんな所で神楽公演あるからね!!


やっぱりかっこいいよなあ~~~と思う役のままのお辞儀



楽器もとてもよかった!ありがとうございました!


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