そんなことできないよ(涙)

私は衣食住・家計を学び合う会に入っているのですが、そこで毎回、創設者が書かれた著作集の一文を読み、感想を言い合う時間があるので、おしゃべりな私はしゃべりすぎたらいけないと思い、いつも事前に指示された箇所を読み、感想を考えていきます。

今回は「人の世の悩みとその使命」という箇所でした。2ページの短い箇所なので、私はどれどれ・・とさっそく読み進めます。

まず冒頭いきなりこんな文章が書かれていました。

引用:人の境遇の行き詰まり、人の心の行き詰まり、それはその人に奮い立てよとの警鐘です。

とありました・・・。私はえええええ!と激しい驚きを持ちました。だって乳がん告知の時、驚きすぎて、とても奮い立てよとの警鐘とは思えなかったからです。はっきり言って、息子が居なかったら、道路か線路に飛び込んでいたかもと思うくらいだし、10年経って生きてますけど、今でも思い出すだけで怖いですし・・。ただ。。。。。たぶん奮い立てませんけど、、、、警鐘なんだなと思うことは出来ます。。。。かろうじて。。。大きな困難によって私の生活は強制的に変わらざるを得なかったし、奮い立てず、髪を失い、母を失い、たくさんのものを失っていく中で、逆に失わなかったものの大切さを感じたり、けっこうなくてもいいものを後生大事にしていたことも気づいたし、癌になる前まで見ていた景色とは違う景色が見えたりしました。

彼女はこうも書いています。

引用:行き詰まりを滅びの前提と見るのは間違っています。

はあ・・・・たしかに・・・癌から10年経ったので、そう思えます。それは10年経ったからで、闘病直後は滅んでました(笑)私は幼い頃から何かが私を見ている(妖精のようなもの?)ような気がしていて、ほんとうに困るとその何か見えないものに話しかけていたのに、癌になり、抗がん剤治療のあとに母を亡くし、見えない何かにはなしかけても答えはないし、亡くなった母に問いかけても答えてくれないし、絶望して鬱病になりました。滅んでないのは命があったおかげです。毎日毎日ただ生きていただけだったのが、少しずつ少しずつ変わり、元気になりました。でも体の経年劣化にはあらがえません(苦笑)

彼女はこうも書いています。

引用:行き詰まりを感じて苦しむときには、感謝しつつ勇気をもって、正しい方法によって、その窮地を入り開いていく道を根かぎりたづぬべきです。たずねあてた道は、どんなに険しくとも、後に退いてはなりません。

とありました。

私はこれを読んでひっくり返りました。それが今日の表題です。そんなことできないよと思いました。

癌に感謝・・ごくたまにすることもあるけど、どちらかというと、出来てないし、勇気はあるけど、正しい方法なんてどうやって見つけたらいいかわからなかったし、私が出来たのはあるきっかけで鬱病が治ってから、なぜ自分が癌になったのか、それを知るためにその答えを大量の書物に求めました。

それは乳がんの手術を終え退院するとき、お医者様が書いてくださる診断書に、乳がんになった理由が不明となっていたからです。

自分に起こったことの原因がわからないなんて!!!!!!私は衝撃を受け、その理由を自分の中にも書物の中にも探し始めたのです。

その理由ですか????う~ん頑張りすぎかなって思っています。一言で言うなら。なぜ、私の人生が頑張ることになったか、なぜ頑張ることをやめられなかったか、まあできなかったからです。

その方はすごく難しいことをおっしゃってるなと私は感じました。だからって否定しているわけではありません。癌以外のことは、私はわりと勇気をもって、窮地を切り開く道を探し求めている気がしているからです。

出来ないこと増えました。特に年を取ると、体力も気力も衰え、どんどん出来ないことが増えていくような気がしてしまいます。私のリンパ浮腫も治らないし・・・。でもリンパ浮腫も私にとって障害の一つだと思えば、ハンディのある方がパラリンピックに出場するように、何かしらの活躍の機会があるのではないかと思っています。

私の人生は、彼女の言葉ほど勇猛果敢なものではないかもしれませんが私なりにチャレンジし、楽しみ、人生を謳歌したいです。

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