海外大学院留学日記②~クラスメートとの仲を引き裂くグループ課題とかいうやつ~
おはようございます。
ふみでした。
せっかく前回の記事で「①」ってしたので、
途切れる前に早速続編②を書いておきますね。
前回に続き、
・Semester1でどんな授業があったか、
・課題や試験等を含め、学期を通した授業進行の全体像
・グループ課題の苦悩
を記しますので、特に海外大学進学に興味・関心ある方の将来イメージに資すれば嬉しいです。
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Semester1の授業
1. Business Intelligence
講師:インド系
これはFinance専攻に限らず、Business分野の共通授業だったので、かなりの大型クラスでした(おそらく100人くらいいたのではないかと)。
ビジネスの基本を学ぶ授業で、企業の内部環境(VRIO分析)・外部環境(PESTEL分析)等のフレームワークを活用して、ケーススタディレポートを完成させるのが大きな流れでした。
授業評価はAssessmentと呼ばれる課題が2つ。
1つは、個別レポートで、豪州企業を内部・外部分析を活用して、強みと弱みを分析し、当該企業がさらに成長するにはどうすればよいかの解決策を示すレポートでした。
金融系企業は分析が難しいからやめておけ、という忠告を確り無視して、豪州にある小さな銀行を研究してみましたが、外部環境調査・横比較が個人的にはかなり面白かったです。
(今度少し共有したいと思います)
2つ目の最終レポートはグループ課題でした。
豪州のNPO法人の事例を与えられ、実際にその企業のデータを使用したデータ主導分析を行い、その企業の強み弱み、そして改善点をまとめるものでした。ビジネスコンサルとしてのロールプレイ形式であり、実際に企業の発展を行うにはどうすればいいかを、レポートとして当該企業に提出するスタイル。
レポート作成にあたっては、Tableuという分析ソフトウェアの使用も学びました。
インドマーケットをターゲットとした企業だったので、クラスの過半を占めるインド人に有利すぎん?と少し不満でしたが、なんとかやりきりました。
2. Data Analysis for Financial Manager
講師:台湾系
統計の基礎授業です。
統計学をまたイチから学びます。
正直、大学時代に軽く勉強をしたものの、10年も前となると全く記憶にござらず、しかも全部英語になるので、かなり苦労しました。
これは以前も触れましたが、
海外の大学に進むなら、統計学は日本語で本を読むなどして予習しておいてもいいかもしれません。
慣れていないととにかく大変。
評価は基本試験であり、中間試験、グループ課題、最終試験。
グループ課題は、NYSE・NASDAQ上場企業のサンプルデータ(株価や株式発行数、純利益、資産、負債データ等)が与えられ、統計知識を活用した分析、各変数の回帰分析を実施してレポートにまとめるものでした。
中間試験はオンラインでのオープンブック(資料なんでも見ていい)、期末試験はクローズドブック(資料みちゃだめ)でオフライン会場試験。
3.Applied Economics
講師:中国系
これはもう応用経済学でしたね。
マクロ経済、ミクロ経済の再学習という感じです。
こちらは中間試験、グループレポート、期末レポート。
中間試験はオンラインのオープンブック。
グループレポートは、様々なケースが与えられ、各ケースの需要曲線・供給曲線の動き方について、パワポ資料を作成し、プレゼンテーションを録画提出するものでした。
期末レポートはケーススタディで、オーストラリア過去のニュースが与えられ、当該時期の経済データ(GDP成長率やインフレ率)を分析したり、当時の金融政策の有効性を論じるレポートを作成するものでした。
この授業は比較的大丈夫でしたね。
実態データに加えて、実際に分析されているレポートが世の中に多く出回っているので、レポートを読み漁って、参照しながらまとめる作業という感じでした。
4.Managerial Finance
講師:パキスタン系
これがまさに金融の授業。
割引現在価値や将来価値、NPV、IRRといったファイナンスにおける基礎計算やコンセプトを学びます。
金融電卓もここで初めて触れることとなりました。
銀行員時代は営業職であったので、こういった計算自体を自分たちでやることはなかったので、実際にどういう計算に基づいて、どういった投資判断を行うかの基礎コンセプトを知るのが楽しかったです。
これは、中間試験、中間レポート、期末試験。
中間オンラインの期末はオフライン。
中間レポートもほぼ試験に近いのですが、
10問の大問が出され、各計算をエクセルを使って行うもの(計算根拠やプロセスを別途ワードに説明)でした。
この授業も骨は折れましたが、金融学のコアなので楽しかったです。
以上、Semester1の講義内容でした。
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セメスターの全体像
授業進行と評価方法
僕の通っている学校は2期制で、
各学期約13週で成り立っております。
1学期で4科目の授業を受け、
1科目ごとに、Lecture(2h)とTutorial(1h)が毎週開かれます。
Lectureは主に講義を受ける授業形式、Tutorialは問題演習だったり、ディスカッションだったりを中心に行います。
成績の評価方法は、各授業に依りますが、
金融専攻はレポートよりも試験が多いですね(他のビジネス学部はレポート中心が多い様子)。
グループ課題の苦悩
とはいうものの、各授業には、必ずといっていいほどグループ課題が課される傾向にあります。
これは他の海外大学も共通なのだろうか。。
もちろん人それぞれ向き不向きがあり、グループ課題の方が好きだよいう人もいるかもしれません。
個人的には苦労しました(嫌いとうわけではない)。
なんか、普段とは別の筋肉を使う感じです。
それこそ、社会に出ればチームを組んでプロジェクトに臨むこともしばしば。そもそも一人でできる仕事なんて限られているので、チームワークやリーダーシップを発揮しなければならない場面は多い。
なので、グループ課題は嫌いだなんだと言うものなく、チームワークスキルを身に着ける大事な機会ではあると認識しておりますが、
なにせよ、グループメンバーの国籍・文化バックグラウンドが多岐に渡るため、これまでには経験のない葛藤に出会うわけであります。
葛藤①:インド人
もちろん人に依るので、主語を大きくしたくはないものの、見事に一緒にグループ課題をしたインドの方々は共通した傾向がありました。
・時間守らない。
・普通に嘘ついてくる(言動と行動が見事に不一致)。
・そもそもアクセントが結構辛い。
締め切りを小分けにしたり、オンラインオフライン共にコミュニケーションの回数を増やしてみたり、彼らの言うことを鵜呑みにせずに期待値を落として仕事をアサインしてみたり、工夫を凝らすがそれでも難しい。
社会人として彼らと仕事をしたことがないので本質わからないが、これは大学生だからなのか。彼らは社会人でもこうなのだろうか。
葛藤②:同国籍メンバー
グループメンバーの中に、同国籍メンバーを増やしてしまうことによる弊害も大きかったです。
特に3人グループで自分一人+他二人が同国籍という構成になった場合、あらゆる場面で、母国語で会話をし始めます。
さすがに課題のディスカッション中は英語で話してほしいと伝えるも、一時的に英語を話すが、必ずどこかで母国語に戻ります。
この時の孤独感と自己嫌悪(自分の英語力や発信力不足ではないかとの自責)といったらすごいです。
そんな苦悩を抱えながら、グループ課題を乗り越えていくのです。
もちろんクラスメートとして、普段仲良しでったはずの相手であっても、グループ課題となると、負担の偏重であったり、上記のような苦悩が重なり、仲に亀裂が入るシーンをよく見かけてきました。
なので、グループ課題で大事なマインドは以下だと思います。
そんな感じで毎学期乗り越えております。
残すところ最終1学期。
せっかくなので、楽しみながら学びを充実させていたいですね。
これから海外大学進学を目指す皆様、
現在在学中の皆様、一緒に頑張りましょう!
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今回もお読みいただきありがとうございました。
いつも書き殴りの駄文にて失礼しております。
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