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楽しんだもん勝ち

知り合いに言われた。

「そこは何もなくてつまらない」
最近、移住について夫婦でしょっちゅう話している。あそこがいい、ここがいい、そこはちょっとときめかないから無し…などと。その中で、移住候補の筆頭になる地域について、知り合いに言われた。夫はこれを聞いて、何もないって言われた・・・と少し意気消沈気味。笑う。他人の意見に一喜一憂してどうする。

確かに、映画館やショッピングモールは無い。場外馬券売り場やプロ野球が来るような野球場も無い。よってアーティストのライブ会場にもなる場所も無いわけで、そういう楽しみは無いかもしれない。が、無いことばかりを数えるその思考のほうがつまらないと思った。

何もないとは言うが、ゴルフ場はある。スキー場に、ちょっとした観光地だってあるしアウトレットモールもある。外出する場所が多ければいいってもんでもなくて、家でだって充分に楽しめると思う。薪割りをして薪ストーブライフ(ピザやパンを焼いたり焼き芋や煮込み料理など)もできる。そんなストーブで暖を取りながらの読書はさぞかしいい。編み物もできるしなんなら木彫りもしてみたい。写経だって捗りそう。ウクレレもいい。すごくいい。

GoogleHomeに頼んで音楽を流してもらったり室内に置いたトレーニングマシンで身体を鍛えることだってできる。夜の空が晴れていたら星を眺めてもいい。天体望遠鏡で観た土星の輪っかと木星の縞模様は本当に美しくて感動もの。

スポーツが観たければテニスとゴルフはWOWOWで、DAZONではF1やダーツ、ジャイアンツ以外のプロ野球も観られる。カーリング場があるから習いに行っても観に行ってもいいじゃない。楽しみしか無い。

何もないなら楽しみを見つけたらいいだけで、楽しもうと思えば楽しめると思う。楽しませて欲しいと期待して過ごすのと、楽しもうという気持ちで過ごすのとでは後者のほうが、なんだか勝ちな気がする。こんなことは勝敗事ではないのだけど、楽しめる術を持っていたほうがいい。楽しんだもん勝ち。

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