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ポテトチップス

ちょっと前に作ったポテトチップスが美味しかった。

父が毎年家の畑でたくさんの野菜を作ってくれている。その中でもメインなのはじゃがいもで、小さい頃から植え付けの手伝いもしてきた。半分に切った種芋の断面に灰をなすり付け、父が作った30センチの長さの竹の棒を使って、父が予め作っておいた筋に沿って、等間隔に芋を置いていく。軽く土を被せておしまい。あとは父が水や肥料を遣って、やがて芽が出る。

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土に手を突っ込んで、芋の成り具合を確かめると大きめな芋がゴロゴロできていて、無事に今年も収穫できたと喜んで、芋料理を作る。ありがたい。さっきまで畑にあった芋の味の濃いことったらないし、香りもよい。ただレンジアップしただけの芋にバター醤油を乗せるだけでも美味しいのだけど、この芋を使って、ポテトチップスを作った。

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洗って皮付きのままスライスしたら水につけ、軽く反ったら一枚ずつ水気を拭き取って油で揚げてゆく。

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はじめは柔らかかった芋のスライスが、油の中で次第にカリッとしてくる。ほんのり柴犬色になってきたら油から揚げるのだけど、このタイミングを逃すとすぐに焦げてしまう。時間との勝負で、手早く油から上げたらステーキスパイスを振って味付け。熱々のうちに食べることこの上なく美味しいし、幸せ。父の作る野菜が一番おいしい。

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