見えている世界
「人生は思い込みと妄想と勘違いでできている」とある方が言っていました。
また、ある方は「あなたが見たいものが見えているのです」と言っていました。
聞いた時は「ふーん、なるほど・・・?」と思っていましたが、
最近、先の言葉が身にしみて、人はそれぞれ見えている世界が違うのだなぁ、と実感したことがありました。
Aさんと、一緒に仕事をする仲間を探していたときのことです。
Aさんから見たBさんはとても頼りになって、人付き合いも上手。そんな話をしていたので、私はてっきりAさんとBさんは仲良しだと思っていたのです。
ところが、Bさんから見たAさんは苦手なタイプ。Bさんは楽しく物事を進めたいのにAさんはそうではなく、冷たく感じるのだそう。
ちなみに私から見たBさんは、聞けば何でも答えてくれ、思ったことをはっきりと伝えてくれる方、というイメージでした。
私がAさんに出会うより先にBさんからの情報が入っていたとしたら、もしかしたらBさんとはあまり仲良くなれなかったかも知れません。
私とBさんのAさんの見え方も違ったし、
AさんとBさんのお互いの見え方・感情も違ったのです。
次に私は、Cさんはどんな仕事もこなしてしまうし、物事を推し進めるにはぴったりではないかと提案したのです。
するとAさんは、いやいやチームワークが大事だから、ぐいぐい行ってしまうCさんは向かないのではないか言ったのです。
ここでも私とAさんのCさんに対する見方が違いました。
そこで気がつきました。「
そうだ!
これは「すべての物事には両面がある」と『認知真理学』で知ったことだ!
1つの物事を表側から見るか、裏側から見るかで真逆の感情が生まれてくる。
どちらかが良いというのではなく、そのどちらをも見られる第3の視点、俯瞰してみる視点を持つことが大切。
私の見えていなかった面をAさんやBさんは見せてくれていたのか、と気がつくととてもありがたく感じました。
人との関わりの中で視野が広がってゆきます。
そして、表も裏もどちらの面も知った上で、自分の好きな面から見た世界を選んだら良いのかも知れないな、と思いました。
だって「妄想と思い込みと勘違いでできている」世界ですものね。