視力を失うかもしれないということ
黄斑円孔（おうはんえんこう）って聞いたことありますか？
わたしは一昨日、初めてこの言葉を知りました
先週ごろから左目に、視野の歪みがあるのに気づいて、近隣の眼科クリニックを受診したところ
左目が黄斑円孔になっていると診断され、なるべく早急に手術することを勧められました
黄斑円孔とは↓
◯網膜にある黄斑という場所に、穴が空いてしまう病気で、視野が歪んだり黒く欠損したりする（わたしの場合はいまのところ、歪みが主）
◯原因不明で予防策もなく、また自然治癒もない
◯放っておくと悪化して、失明に近い状態になることもある
◯治療方法は外科的手術の一択のみ
※参考まで、近畿大学医学部のサイトにある説明へのリンクを貼りますね（トップ画像もこちらからお借りしました）↓
クリニックの先生によると、
我が家の近くの国立病院の眼科で手術を受けられ、1週間ほどの入院が必要だそうで、
都内（片道1時間ほど）に一軒、日帰り手術ができるところもあると説明され、
それはありがたい、と思ってそちらに紹介状を書いていただき、来週受診（場合によってはその日に手術）することになったのですが…
帰宅してから改めてよく調べてみて、初めてわかったことが多々あり、あれこれと思案をめぐらせています↓
※いずれも、残念ながらクリニックでは一切説明がありませんでした😭
▶︎黄斑円孔の手術後は、1週間ほどの「うつ向き・うつ伏せ」状態保持が必要
日帰り手術だと自宅でどこまで安静を保てるものか未知数… 保てなかった場合どうなるのか、の深刻度も不明
→やはり入院したほうが安心かも、と思うものの、1週間となると家族への負担も大きい…
入院期間を3日ほどに短縮できたらありがたいが…
▶︎50代後半での黄斑円孔の手術の場合、術後の白内障の発症が高確率で起こるらしく、同時の手術を提案されることがあるらしい
→白内障手術を同時に行うことのリスクに、どんなものがあるのか知っておきたい
▶︎そもそも黄斑円孔は、手術をしたとしても見え方が必ず改善するとは限らない上に、
進行も止められなかったり、うまく視力が回復せずに再手術になったり、手術がきっかけで別の疾患が生じたり、といったことも考えられるようで…
→手術をしないまま見えなくなるリスクを考えれば、手術のリスクをすべて飲み込んで手術に向かうしかないのか、と思う一方で、
いまは手術を見送り、こまめに検査を受けながら進行具合を観察して、手術適応となるギリギリまで先送りする、という選択肢はないのか、とも…
※ちなみに、右目も「黄斑前膜」になっているとの診断でしたが、見え方の自覚症状はなく（左目に比べて）ほぼ問題を感じていません
※なお、わたしは40年来の強度の近視で、左右とも0.1以下です
そんな、事務的な⁈ あれこれを、思案したり調べたりしている心の底に、ずっと流れているのが↓
あぁ
「見えている」ことって
本当に当たり前じゃないんだなぁ
ありがたいことなんだなぁ
という思いで
ヒトの目は右と左にひとつずつあって、どちらかに何かあっても、もう片方で見ることができるようになっていますが
このまま左目の視力を失うことになったら、右目の視力にのみ頼っていくことになるわけです
そうすると、次にもし右目に何かあったら、
今度は完全に視力を失うことになるのですよね
恥ずかしながら、
「視力を失う」ということを、今ほどリアルに想像したことはありませんでした
そして今まで、「見える」ありがたさを、まるで当たり前のように享受してきたことへの感謝と反省も、同時に押し寄せてきます
見る 目
聞く 耳
話す 声帯・舌・口
嗅ぐ・味わう 鼻・舌
触れる 指・掌・皮膚
そして
全身に張り巡らされた神経と
神経から伝わってくる情報を処理する脳
これらが健全でいてくれることは、決して当たり前のことじゃないんだなぁ
この歳になるまで、それをここまで強く思い知らされることなく生きてこられたのは、
ただただかけがえのない幸運であり、いろんな人や物事に助けられてきたおかげだったんだなぁ
そんなことを今さらながら改めて、かみしめながら
歪んできてはいるけれど、まだ見ることができている、
これまでは当たり前だった景色や、光や、写真や映像、家族や大切な人たちの顔かたちや表情、姿を眺めては、
見えていることをただただ、ありがたく思うばかりです
さらにそれは、視覚に限ったことではなくて
聞く・話す・嗅ぐ・味わう・触れる
いわゆる五感のすべてに言えることで
もっといえば、毎日目が覚めて、心臓が動いてくれていて、四肢が意図した通りに動いてくれることにも、言えることで
ただただ、感謝しかないなぁ
と、ナントカのひとつ覚えみたいに感謝カンシャかんしゃと、繰り返しているのでした
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