"obsolete=時代遅れの、廃れた"Macたちとの惜別のときがやってきた
数日まえのこと
10年とすこし連れ添ったMacBook Air 13inch Late2010が、起動プロセスを完了できなくなり、使えない状態になった
アップルの正規サービスプロバイダに持ち込み、原因切り分けの結果「ロジックボードに問題が生じた可能性が最も濃厚」と判明するも
部品の生産終了から7年以上経過し、修理可能期間満了しているOBS(obsolete=オブソリート)モデルのため、メーカー(アップル)側では手の施しようがない、との白旗回答
最後の望みをかけて街場のMac修理業者に相談したところ「ロジックボードの修理または交換となると、診断から修理完了まで最低でも4−5万円以上は見積もっておく必要がありそう、日数も長ければ10日以上」との回答
さあ、どうする?
思い出すのは数年前、メインマシンのiMac 21.5inch Mid2010が起動しなくなったときのこと
このiMacももちろん、その時点ですでにOBS入りしていたので、メーカー回答は今回と同じ白旗
それで街場の修理業者に相談すると、ハードディスクの不具合と判明
ハードディスク交換に数万かかるけど、さあどうする? となった
iMacはメインマシンで、いろんなデータへのアクセスゲートになっていたこともあり、数万かけてでも息を吹き返してもらう必要があったし
ちょうど交換用のHDDの在庫もあり、即日で修理対応してもらえるとのことだったので
わりと秒に近い速さで「交換お願いします」と決断したんだけど
今回は… 考え込んでしまった
それというのも、わたしのマシン構成はもう全部が全部、OBS入りしたものばかりで
いつなんどき、誰から順に鬼門に入られても不思議はないという状態
いまこの文章を打ち込んでいるMacBook Air 11inch Mid2011も、また立派なOBSマシンだし
HDD交換で息を吹き返したメインマシン、OBSのiMacも、そのまま続投してもらっていて買い換えていないし
最年長のMacBook Air 13inchが今回、意識不明の重体になったことで
改めてじぶんのマシン構成を見直すことから、目を逸らしちゃいけないんだなぁ、と痛感させてもらったような格好
数日考えて、至った結論は
・13inchは修理せず、そのコストを新規購入の費用に充ててリプレースする
・11inchと、iMacも、なるべく近い将来のうちにリプレースする
という、なんとも物入りな話になってしまったんだけども
それもこれも、計画的にやってこなかったじぶんの招いた結果なのだから、甘んじて受け止めるほかない
さあ、そうと決まれば新規購入に向けてマッシグラだ
MacBook AirなのかProなのか
M1なのかIntelなのか
BTOするのか、それとも10年ぶりの新調なのだからエントリー的に整備済製品で手を打つのか
考えてる時間は、あんまりないな
なのにね、頭にうかんでくるのは、この13inchとすごした10年ちょっとの走馬灯フラッシュバック
そもそもこのマシンを購入したのは2011年の春、急きょ海外へ飛ばなければいけなくなったときに、持参できるMacが必要になったからだった
海外で過ごした1ヶ月とちょっとの間、このマシンがなかったら、日本とつながることができなかった
帰国してからも、仕事で、勉強で、PTCAなどの活動で、たくさんたくさん働いてくれたし
ここ数年は息子のオンライン学習や、リモート学習のインターフェースとしても活躍してくれていた
寄る年波でグラフィックやら処理速度やら、スペックが足りなくて息切れする場面が多くなってきていたけど、それでも十分に動いてくれていた
外構もまだまだ本当に綺麗なもので、かえすがえすも惜しいけれど
心からの感謝と、愛とともに、お見送りしようと思う
ところで、皆さんはご存じかしら
メーカー(アップル)が修理できなく(しなく)なったMacのことを、以前は「legacy(伝説の)モデル」と呼んでいたのに
いつの頃からか「obsolete(時代遅れの、廃れた)モデル」と呼び方が変わったことを
古いものを大切にしたり、敬ったり尊んだりするきもちが「legacy」っていう呼び方に込められていた気がして
それがobsoleteって呼び方になって 失われてしまった気がして
とてつもなくさびしかったな
時代遅れになっても、廃れてしまっても
ずっとずっと大切にしたいものはたくさんあるのにな