Mac初心者の「Karabiner-Elements」使い方備忘録
この記事について
Macを使うのが初めてで、どのようなアプリを入れた方がいいかを調べていたら出会ったアプリ「Karabiner-Elements」。アプリの使い方でつまずくことが多かったので備忘録程度にここにまとめていこうと思う。
この記事に辿り着いたということはもうこのアプリについてご存知であろうが念のためアプリの概要を書いておこう。
このアプリはキーボードの割り当てができるアプリで、使い方がわかれば色々できるようになるらしい。
ダウンロードの流れはネットで調べればわかりやすい記事が出てくるのであまりつまずかなかった(何とかなった)。でもそのあとが記事によっていろいろな方法があって混乱してしまった。なのでMac、プログラミング若輩者の私がこのアプリを使ってのキーボードの割り当て方法を紹介する(自己流)。素人の記事で恐縮だが、少しでも役に立てたら嬉しい。
準備
アプリをダウンロード後すぐに使おうとする、ここが一つ目のつまずきポイント。このアプリはPCのシステム設定と協力してキーボードの割り当てという大きなことをなしてくれる。そのため、まずはPCのシステム設定をいじる。
1. 入力監視を許可する
システム設定(歯車のアイコン)
プライバシーとセキュリティ
入力監視
枠の下にあるプラスボタンをクリック
このアプリを選択する(スイッチをオンにしておく←濃い灰色になったらOK)
※「入力監視」を許可するといつどのキーが入力されたかが記録される。Karabiner-EventViewerの方で必要な設定。一応こっちもオンにしておいた方がいいかも
2. フルディスクアクセスを許可する
システム設定
プライバシーとセキュリティ
フルディスクアクセス
枠の下にあるプラスボタンをクリック
このアプリを選択する(スイッチをオンにしておく←濃い灰色になったらOK)
3. アプリを開く
※Finderからの場合
Dock(下にあるバー)にある青色と白色のツートンカラーのにっこり顔のアイコンをクリック
よく使う項目
アプリケーション
Karabiner-Elementsをクリック
※メニューバー(上のバー)からの場合
アプリを入れたタイミングで勝手に追加されてる(設定によってはされてないかも?)菱形のアイコンを右クリック
メニューが出てくるのでそこにある「 Settings…」をクリック
4. キーボードの設定をする
Devices
今から作る設定を適用したいデバイスの「 Device_Modify events 」をオンにする(赤色になったらOK)
Karabiner−Elementsを使っていこう
<設定をダウンロードする場合>
1. キーボードに設定を追加する
Complex Modifications
Add predifned rule(赤いプラスのアイコンが一緒にいる)
Import more rules from the Internet( Open a web browser)を選択。するとWebブラウザが起動する
開かれたサイトの一番上にある枠(虫メガネアイコンがある)に関連する単語を入力、エンターを押して検索
2. 設定ダウンロードする
追加したい設定が見つかったら設定の名前の横にある「 Import 」をクリック
「Karabiner-Elements.app を開きますか?」と出てくるので「Karabiner-Elements.app を開く」を選択
アプリに戻りダウンロードした設定の名前と概要が書かれているウィンドウが出てくるので「Import」を選択
3. 設定を適用する
サイトに飛ぶ前の画面に戻ると先ほどダウンロードした設定が一覧になって画面上に追加される
そこから設定に追加したいものを選び、(プラスアイコンがついている)Enableをクリック
Complex Modificationsの最初の画面に設定が表示される
完了!
<設定を自分で作る場合>
1. 設定入力する画面を出す
Complex Modifications
Add your own rule(キラキラ光アイコン)
入力画面が表示される
2. 設定を完了する(+エラー文の読み取りのコツ)
入力が終わったら「Save」ボタンをクリック。間違っているところがあればエラーが出るので直す。問題なければ保存され、キーボードの設定に追加される。
※エラー文を読み取るコツとしては文章中に「line」があったらその単語の後ろの数字の行を、「column」があったらその単語の後ろの数字の数番目を入力を確認してみると間違えを見つけやすい。あと「 { } 」「 [ ] 」「 , 」は入力し忘れをしやすいので注意。key_codeで設定しているキーの名前の間違い、スペルミスに注意。
<例>
line 12 とあったら12行目を確認。
column 16 とあったら文字が書かれている頭から16番目からを確認。
左手用デバイス(なんかボタンが多いテンキー)に追加してみた
「英数・かなキーをtoggle方式にする」をダウンロードして設定してみた
Complex Modifications
Add predefined rule
Import more rules from the Internet( Open a web browser)を選択。するとWebブラウザが起動する
開かれたサイトの一番上にある枠(虫メガネアイコンがある)に「japan」と入力し、検索
「For Japanese(日本語環境向けの設定(vev 6))」をダウンロード
「英数・かなキーをtoggle方式にする」のEnableをクリックし、適用する
※MacはWindowsのキーボードにある変換キーがないため、かな入力は「かな」キーを押して、英数入力は「英数」キーを押さなければならず、Windowsの変換キーに慣れていると少し使いにくい。この上記の設定を追加すると変換キーと同じ気持ちで「かな」キーも「英数」キーも押して、変換を切り替えることができる。
戻るボタン(⌘Z)の設定を作ってみた
{
"manipulators": [
{
"description": “戻るボタン(表示される名前)”,
"from": {
"key_code": "home(横のhomeとこのコメントを消して、設定したいキーの名前を入力する)“,
"modifiers": {
"optional": [
"any"
]
}
},
"to": [
{
"key_code": "z",
"modifiers": [
"left_command"
]
}
],
"type": "basic"
}
]
}
やり直しボタン(⌘⇧Z)の設定を作ってみた
{
"manipulators": [
{
"description": "command+shift+z(表示される名前)",
"from": {
"key_code": "page_up(横のpage_upとこのコメントを消して、設定したいキーの名前を入力する)”,
"modifiers": {
"optional": [
"any"
]
}
},
"to": [
{
"key_code": "z",
"modifiers": [
"left_command",
"shift"
]
}
],
"type": "basic"
}
]
}
※Macではやり直しボタンはcommand⌘とshift⇧とzの同時押し
最後に
上の二つのプログラムを改造すればコピーやペーストをキーボードに割り当てることもできる(コピーとかペーストとか)。そしてもっと勉強して、慣れればより便利な設定も作れるようだ。とはいえ一朝一夕でできるものでもなさそうなのでとりあえず今回紹介したような設定を試してみて、慣れていくのも良いのではないだろうか。