GPA0.6の留年危機からストレートで卒業した話
みなさんこんにちは。先日無事に卒業が決まり、4年間の大学生活に終止符を打とうとしている者です。
私は2018年の4月に電気通信大学に入学し、その後なんやかんやいろいろあり(後述)一時は学期のGPAを0.625まで落としました。
周りの人たちからも「絶対に留年する」と思われていた私が、なぜ留年せずにゴールできたのか。それは、落とした科目・落とした理由・気合いの三点が重要であると考えています。
このnoteでは当時の状況を振り返りつつ、なぜ留年しなかったのか?という話をまとめていこうと思います。
正直自分の過去の成績と向き合うのは緊張しましたし、学務情報システムを開く手もいまだに震えましたが、拡散されて承認欲求を満たすために、「もう留年だ…」と落ち込んでいる方をひとりでも励ますために、また、これから入学する1年生に悲しい思いをする人がひとりでも減るように、筆を執ることにしました。
時間がない方は最後の分析だけ見ていってください!
1年次
前期
2018年春、大学に入学した私は新生活への希望に満ち溢れていました。
新しい校舎、新しいクラスメイト、サークル、バイト…
とにかく「頑張ろう」という気持ちだけがあった1年前期の成績がこちら。
ふつうでは?
かなり普通ですね。Ⅰ類は難しいと思いますが、Ⅱ・Ⅲは選べると思います。実際は入学時からⅢ類志望だったので希望通りⅢ類に進むことができました。
ここで大きなポイントは
・実験を落としていない
・通期である二外を落としていない
ことです。これが落ちているとテンションも下がるし、実際時間的にも厳しくなってしまいます。高校生の時BTSにハマっていた遺産が生かされました。そして、1限のキャリアも落としていません。1限は辛かったですが抽選制だったので抽選に落ちた友達の分も頑張らねばと思い、一生懸命行きました(夏休みにあった企業見学の実習は素で行き忘れて教務課から実家に電話がかかってきました)。
後期
さて、私は大学生のほとんどがしているであろうと同じように、アルバイトをしていました。
アルバイト先である某進ハイスクールには”リーダー制”というものがあり、バイトの学生が通例では大学2年次からリーダーと呼ばれ、生徒の成績や、校舎への入学数について責任を持たされます。
私のいた校舎では人財(笑)不足から、1年生の後期から私がこのリーダー役を任されることとなり、社員にしこたま怒られたり、バイト仲間から冷たい目線を受けたり、リーダーだからと言って食事を奢らされたり…と、様々な経験をさせていただきました。また、私が担当していたのは営業部門だったのですが、校舎への入学数が思わしくなく、他の校舎の社員やリーダーからも常に連絡が来ると言った状態で、
病みました。
まず、身体が起き上がらず、夜まで仕事をしていることから1限・2限に中々出られなくなりました。
前期では少しわからなくても頑張れた授業も、すぐ諦めるようになり、そもそも講義・試験に行かなくなりました。
というわけで暗雲が立ち込め始めた1年後期の成績がこちら。
このGPAを取ったときに某2留大先輩から言われた
「俺の1年後期のGPAとそっくり同じだ」
という発言は今でも忘れられません。
必修の主要科目をほとんど落としています。そして、取れている科目も友達にレポートを写させてもらっていた、出席を代わりに提出して貰っていたなどのいわくつきです。友人のみなさま、本当にありがとうございました。自力で行くしかない体育は、「あと一度休んだら落単だよ」と先生に警告されました。
また、線形代数学は非常にお優しいことで有名な先生であり、この先生で落単した人を私以外に知りません。
2年次
前期
1年後期に続いて、鬱は加速していきました。仕事がうまくいかないことからバイト仲間と距離ができ、先輩とも対立してしまい、孤立していました。1年の夏にサークルを辞めていて、大学にもほとんど行かないので相談できる友達がおらず、毎日毎日鍵垢で鬱ツイートをしながら泣いていました。
単位を落としたことについて社員に話すと「でもそれってバイトのせいじゃないよね?」と言われたことも鮮明に思い出されます。
「交通事故に遭って正当にバイトを休みたい」と道路を歩くたびに考えていました。ストレスで5kg太りました。
そんな2年前期の成績がこちら。
すげ~
逆にすごいですよね。文系科目以外すべて落としています。
人文がたくさんあるのは集中講義のためです。人文は出席なくて試験一発かつ簡単だったので取れました。英語は友人と一緒で、グループ発表があったので行かなきゃ!と思い取れました。スポ演も友人がいたので行けました。
ほぼ大学に行かず、行ってもいつも女子のグループで固まっていたので異性で同じクラスの友人からは「この学期中2回くらいしか姿を見なかった」と言われました。
これ、本当に留年しないんですか?
後期
運命の2年後期です。ここで、転機が訪れます。
それは、社員の転勤です。
社員、社員と言っていますが社員は校舎長1人しかいません。
明治大学商学部卒のバリバリ営業マンみたいだった校舎長が、
東京理科大学卒東大院ロンダの理解ある校舎長くん(留年疑惑持ち)に変わったのです。
これは運命でした。
そもそも文系や、理系の中でも陽キャ寄りの空気を持つバイト・社員が多いなかで同じ陰の空気を持つ人に出会えたのです。
はじめは仲良くなれず(陰キャなので)距離を取っていた私ですが、
後期の中間試験期間が始まる1か月ほど前に
「今すぐにとは言わないが1か月休みが欲しい」
と、相談しました。
すると、完全に私の状況を理解したのか「明日からいいよ!」とすんなり快諾していただけました。今考えてもこれは理解ある校舎長くんすぎます。
そして、私はその後一度もバイト先に戻ることはなく終えるのですが、それはさておき、そんな2年後期の成績がこちら。
本当に同じ人間の成績?
でも、この時は本当に頑張りました。基礎もすっぽり抜けているので冗談抜きで朝から晩まで試験勉強をしていました。
解析学の試験は緊張しすぎて、泣きながら解きましたし、力学の試験が終わった後は駅までの道のりで泣きました(情緒不安定?)。
2年後期の光工学プログラムはとっても暇だったことも幸いし、無事に後期には負の遺産がなくなりました。
3年次
前期
無事に2年後期を終えた私ですが、前期には後期以上に落単科目がありました。
ここで私を救ってくれたのが、そう。新型コロナウイルスです。
教授陣も新しい授業の形に戸惑う中、何が起こったかというと、
試験や授業が圧倒的に楽になりました。
リアルタイム授業も少数派で、まだ朝起きるリズムを取り戻しきれていなかった私には好都合でしたし、純粋に授業に参加しやすくなりました。
授業の内容を短時間でくみ取れるオンライン授業は私にとって救世主でした。
なんか血迷って教職を履修登録してますが、普通に途中で挫折しています。留年ギリギリの人は余計に学ぼうとしてはいけません。
興味のある授業も取ってはいけません。取るべきは合格を貰えやすい授業です。
そして、すべての再履修を清算することに成功しました!
こちらの方が科目数が多かったのに、2年後期のほうがきつかったです。
後期
3年後期、人生で初めて必修科目で秀取りました。なんで?
もうこの頃には「落単?何それ美味しいの?」状態です(古い)。
こんな感じで3年間が過ぎ、多少の取りこぼしは4年次に回りましたが無事規定単位をすべて取得し、卒業することができました。
分析
さて、ここまで当時の状況を振り返りました。
最初に述べた落とした科目・落とした理由・気合いの三点について分析していこうと思います。
落とした科目
勘のいい読者の方は気が付いていると思いますが、私は実験と英語を一度も落としていません。
これに関しては”もう一回やりたくなかったから”ということもありますが、そもそも
・実験レポートを期日までに出すのが苦ではない
・無言で出さないより完成していなくても出すようにしていた
・実験を落としたら本当に留年してしまいそう(留年したくない)
という3点が大きかったかなと思います。実際、実験は好きですし今noteを書いてるように自分の考えを文章にすることも好きです。そして、全くレポートを書いていないのではなくやる気はあるんだ!と見せかけることも大切です。
英語も毎週課題を課したりする先生が多いこともあり、一度で取っておきたい科目の一つです。
英語や2外はそれ単体だけ落としているならそこまで重くありませんが、他の科目と並行して落とすと厳しい戦いになることが予想されます。
また、必修科目は全員が受ける科目なので再履修になると過去レポ・過去問の入手が非常に容易くなるということは肌で感じました。
さらに言えば、落とした科目が特定の学期に集中していたのも幸運でした。この1年だけ頑張ればいいんだ!と受験生のように自分を奮い立たせることで乗り越えることができたのです。
落とした理由と、病める人へ
私が単位を落とした理由は基本的にバイトのせいです。
このようになにか1点の理由があり、それを解決すれば大幅に改善が見込められる場合、途中からGPAを挽回できる可能性も上がります。
それ以外の場合、例えば
・大学自体のせいで鬱になっている
・LD, ADなどの学習障害である
・大学に行けない事情がある
・その他
こういった場合は私のように無理矢理詰め込んで単位を取ってストレートで卒業しようとしても悪化する可能性があります。
まずは学生なんでも相談室に相談しましょう。
個人的には合う先生合わない先生がいると思いますが、まず相談してみることで「学生相談室を利用している学生である」という免罪符の獲得が可能です。これにより課題の締め切り等に猶予が生まれることもあります。
また、病院で診断を受けている方は診断書の存在が単位取得を有利に進めてくれる場合もあります。
教授陣・教務課は意外と優しいです。
科目ごとの教授に履修開始時に先んじて事情を説明しておくと、さらにスムーズかもしれません。
もちろん、なにも対応してくれない先生もいますが、それを当然の対応だと思いましょう。措置を設けてくれる先生が特別優しいだけです。
気合い
ここまでいろいろお話しましたが、ストレートで卒業するために必要なのは結局気合いです。
私は2年の前期までは本気で留年すると思っていました。
2年の後期のタイミングで、3年後期の時間割を既に作成している友人がいて、それを見て3年後期が忙しいことに気づきました。
「2年後期で挽回しなかったら絶対留年する」
その思いが単位を取り切ろうという決意に繋がり、バイトもバックれ辞められたのだと思います。
そして、バイトを休んだからこそちゃんと勉強しよう、と「大学は勉強する場所だ」という当たり前のことが思い出せました。
単位を取るためには勉強して試験に受かる、これしか方法はありません。
気合いで勉強して、気合いで単位を取りましょう。
まとめ
大学は勉強する場所です。
つまり、勉強しさえすれば卒業させてくれます。
卒業したいと思えば卒業させてくれる場所だと思います。
そして、、、留年することは決して悪いことではないと思います。
留年は人間性を否定するものではないですし、留年友達が私にはたくさんいますが、みんないい人です。
長い人生から見たら1年や2年や3年短いものです。
頑張っていることを理解してくれない人がそばにいるのなら少し距離を置いた方がいいと思います。
留年するかもしれないとおびえている人へ
留年しそうになったら、今後の履修計画を立てましょう。
不可能な時間割になったら、身体を休めつつ無理のない範囲で履修しましょう。
出来る、と思うなら出来るところまで頑張ってみてください。
幸運を祈っています!
最後に、これから大学生活を迎える新入生へ
アルバイト先がブラックだと感じたらその瞬間に逃げよう!!!!!!!
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!