こたえあわせ
Twitterで偶然みつけた写真展。こどもの頃に住んでいた地球の裏側に、30年経って旅をした記録だという。私はまだ再訪は叶えていないけれど、近いところに住んでいたので、なんとなく親近感が湧いて足を運んでみた。
ただのちひろ写真展
「遠くて近い
遠いむかしのこと、しずかに沈んでいた記憶、答え合わせの旅」
小さいときの写真が見つからなかったそうで、そのかわりに記憶を頼りに描いたスケッチを貼った小部屋があった。
食料品店にぶらさがっていたカエル、幼稚園に持っていったおやつ、足のつかないプール、スーパーにあったしなびた細いにんじん。
私にもそんな断片的な記憶が少しだけある。
一番強烈なのは「牛の舌」。お肉屋さんのショーケースに、薄切りではない「それ」がボンボンっと並んでいた。原っぱに寝そべる牛たちとそのフン。あとは放課後に食べたレモン味のアイスキャンデー。食べると着色料で舌が緑色に変わった。お手伝いに来てくれていたひとのお母さんに会いに行ったこと。ぐるぐる回る鶏の丸焼き。運動会の月光仮面。もっとたくさん思い出せるかと思ったけどあんまりないな。
あたりまえだけど私が思い出して記録しなければ消えてしまうんだなと思うと、残しておきたくなる。ひとまず4年前の旅行アルバムをつくろうか。