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君が好きな歌の話を聞いた その夜は忘れられなくなった 一番輝く星が欲しかった きらきらといつまでも瞬いて 遠くに流れて行くのを見た 君が悲しい歌の話をした その夜は苦しくなった 切なく痛む胸を押さえた ぐらぐらとめまいが始まって 何かが軋む音が聞こえた 届かない想いでいいと思っていた 今までずっとそうやってやってきた 君が連絡をくれるたびに 孤独がすうっと消えていくんだ 心の乾きが満たされて 涙になって流れていくんだ こんな気持ちになったことがないと 君に告げたらなんて
ぱっと見れば答えがわかる 自分の才能に酔いしれて 得意げだった少年時代 今じゃもう見る影もなく 凡庸で愚直な一般市民 足をひきずって家を出る 満員電車に揺られながら 思い出すのは君の言葉 意味深な単語の羅列に 何かを見たような気がして 頭の隅で転がしていく 鈍った頭を呪いながら だけど気づいたよ、君の寂しさの理由 そうなるともう後戻りはできないと 階段を駆け上がって息せき切って ぱっと見れば答えがわかる かつての才能を呪うけど 今見てみれば立派な武器だ 君の孤独を
冬色の風と君の冷たい言葉 どこか似ているなって思った その裏側に別の顔があって すぐに違う心境になること 春一番に吹き飛ばされた秘密 遠く運ばれて行ってしまった 暖かくなった外の様子の代わり どれも君の心境あてはまらない ひとつひとつ 数え上げて 拾い集めて また探して 壊してしまった 心の窓を 繋ぎ合わせて それを返して 君が怖がらなければ全部言ってしまいたかった いつだって爆弾のような想いを持て余してる 君が望むならばすぐに会いに行きたかった 今だって発散されない行
「どうしたらいいかわかんないくらい嬉しい」 って君が言うからそっと肩を抱いて 「何してもいいよ、好きなようにして欲しい」 ってできる限りの余裕醸し出して そんな瞬間をまた夢に見たよ もう何度目だって自分に呆れるけど 君も同じように感じてくれる? ティーカップの柄をその手になじませて 今日も台所 立ってくれる その後ろ姿を横目で確認して きっと同じように感じてるかな 背伸びをしてから出かける用意をする 思えばここにくるまではお互い傷つけあって疑って 誤解したり嫉妬させたり