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母の膵臓がん闘病記録26 転院してよかったのか?

母が7年前の2017年に膵臓がんと診断され
この世を去りました。
その時の闘病記録です

2017年5月10日の記録

今日は緩和ケアチームのある病院への転院

昨日の夜
主治医から電話があって
呼吸が安定しないので急変することもあるので
転院を見送るかもしれない

また、いつ容態が変わるかもしれないので
いつでも連絡が取れるようにしていて欲しいとのことだった

結局、何も連絡がなく
今日病院へ行ってみると
まだ転院できるかどうかもわからず、

病院同士の連携がうまく行ってないようだ


これまでも何度も想うことだが
この状態で転院するということが理解できない

こんな状態なら
そのまま入院させてくれてもいいんじゃないか・・・
と想う


医療ソーシャルワーカーの方に話をすると
介護タクシーを頼んでるとのこと

これってどういうことなんだろうか?


なんかこういうのって
不信感を持っちゃう


そして、結局家族が転院を希望しているなら受け入れてくれるとのこと
そして、その結果、救急車での搬送となった

最初は救急車では転院できないと病院側は言ってたのに
結局タクシーに乗ることなんて到底無理で
それなら救急車をお願いできるということになった

なんか、振り回れてるよね
家族としては、母が穏やかに静かに時間を過ごして欲しいだけ

このまま今の病院に入院してた方が負担は少ないと想うし
転院はリスクになるとは思うけど
今入院してる病院は、すぐにでも退院して欲しいんだろうなと感じた
この病院へいても母がかわいそうに思えてきて・・・

そして、転院先では個室だし
ゆったりしてる感じがした

まぁ、1日目だからわからないけど・・・

母にとって本当に最期は近づいてきている。
それなら、痛みと苦しみをできるだけとってあげたい。

転院先で少しでも穏やかに過ごしてくれればいいなって思う

救急車に乗った母の苦しみ、痛みはすごいものだった
ずっと泣き叫んでたから
痛い・・・痛い・・・
助けて・・・
どうにかして
こんなことを繰り返してた

この決断は良かったんだろうか?


2017年5月12日の記録

転院して二日目

初日には、血液検査とCT検査をして
現状の説明があった

新しく主治医になった先生からのお話では
いつどうなってもおかしくないほどの状況らしく
全く医学的知識のない私からしても
血液検査の結果を見せてもらうと
赤字で書いてある異常値が多い

そして、CT画像の説明を聞いた
がんの大きさがまた以前の病院で撮った時よりも
大きくなっている

これ以上大きくならないで・・・
と願うばかり

よく高齢になると
がんの進行が緩やかになると聞くが
この2ヶ月ですごい速さで大きくなってるような気がする

なぜこんなに
苦しまないといけないんだろうか

父も喉頭がんで亡くなったが
こんなに苦しまなかった気がする

主治医の先生に聞くと
膵臓がんの痛みはどのがんより痛みが強い
と言われてた

麻薬パッチとレスキューの座薬だけでは
きっと痛みは抑えられないだろうと

痛みに耐えるしかないのか


これから熱も出るだろう。
痛みもひどくなるだろう・・・
と言われた

ただ、それぞれの症状に対して
対処していくのもデメリットは高く
母の負担を増やすだけなので
痛みがあった時には痛み止めを使うくらいで
点滴の量も最小限度にしておく・・・と。

むくみも辛いものね

そして、今以上に苦しくなってきた場合には
鎮静という方法があるとの説明を受けた

闘病されている方のブログを読むと
終末期にはこの話がよく出てくる

母の様子を見ていると、それも近いのかな?と思う
その方が母にとっていいのでは・・・とも

昨日も母のところへ行きましたが
周期的に「胸が苦しい」「痛い!!」
なんども訴えてた。

両手を握り締め、
苦しいとうなるようになると
撫でてあげるしかない

少し、体をさすると落ち着くようで、


これについても主治医に聞いてみると
少しどこかが動くことで痛みが出るのだろうと

ただ、それは一過性のものなので
体を動かさない時に落ち着いているなら
それは様子をみようっということだった。


でもね、、、
昨日は、ちゃんと私の話に受け答えしていた。

私の名前も出てきたし意識はしっかりしてたんだろうね
前の病院の最後には
全く話せなかったので、辛かったのかな?とおもう。

もっと聞いてあげれば良かったんだろうな
元々母と私は仲がよかったわけでもなく
会話の少ない母娘だったから
こんな時にもどう声をかけてあげればいいのか
わからない・・・という感じだった

もっと言いたいことってあったんじゃないかな?

あの病院へ行ったこと、よかったんだろうか?と
今更ながら思う。

難しいよね。

今の病院での個室にいることで
少し痛みが楽になるといいな。

今日は、お嫁ちゃんと孫ちゃんと一緒に面会に行ってこよう

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