成宮由愛と学ぶ!ヘルゴルフ作問基礎【⑦高度なテクニックを取り入れてみよう 〜その3 予約〜】
みなさんこんにちは、ふーなんとかさん(@fuwa_lica_chan)です。ヘルゴルフ作問基礎も、いよいよ最後の講義となります。
そうですね。そして、初めての問題作りはとても刺激的だったと思います。
さあ、最後の講義ではかなり難しいテクニックを学びます。難しいぶん、理解できたときの気持ち良さは随一ですよ!
「予約」を学ぼう
最後に学ぶのは「予約」というテクニックです。
はい。意味も大体似ているので、それをイメージしておきましょう。
突然ですが由愛ちゃん、ちょっとこの問題を解いてみてください。
確かにどのボールを見ても、動かし方が1つしかないものがありません。一見解けなさそうなこの問題ですが…実はちゃんと解けるのです!
「予約」の考え方を知ろう
さて、もう一度ボールの動きを確認してみましょう。左上の③はどのように動く可能性がありますか?
では、真ん中にある③はどうでしたか?
何かに気付いたようですね。
その通りです! そして「同じHのマスに2つ以上のボールは入らない」というルールを使えば…
2つの③の進み方は、この2通りしかないということがわかりますね。
はい、ここからが大事なところです。さっきはボール目線で「どう動くか」ということを考えましたが、今度はHのマスの目線になって考えてみましょう。
赤い枠で囲った2つのHのマスは、左上の③と真ん中の③が目指すマスでしたね。
これは、「この2つのHのマスは、必ず左上の③と真ん中の③が使う」と言い換えることができます。
もっとわかりやすく、付け加えて言いましょう。「この2つのHのマスは、必ず左上の③と真ん中の③が使うので、他のボールが使ってはいけない」ということなんです。
気付いてくれたようですね。では、続きをどうぞ。
はい、完璧です! 「このHのマスは、これらのボールが入るよう予約されているので、他のボールは使えない」…これが「予約」と呼ばれるテクニックなのです。
そうですね。とても難しい問題に、この技が使われていることがあります。
では、問題を解いていきましょう。右上の②は、下に進むことが確定しましたね。
そうですね。これは左に動かすしかありません。
ここもちょっとだけ難しいところですね。今動かした③のボールは、左と上、どちらにも動く可能性がありますが…
気付くのが早いですね……その通りです。
はい。もう何も言うことはありません! これで無事、予約を使った問題を解くことができました。
由愛ちゃん、すっかりノリノリですね…! そうです、今から予約を使った問題を作っていきます。
「予約」を使って問題を作ろう
では、実際に予約を使った問題を作ってみましょう。こちらの盤面を見てください。
あからさまな場所がありますね。
はい。この予約されたHのマスを活用しましょう…つまり、これらのHのマスに向かうようなボールを仕込めば良いのです。
いいですね。すると、右のHのマスはもう予約されていて使えないので…
こうなりますね。
あ、ひとつ教えるのを忘れていました。予約のテクニックを使う場合は、予約したボールたちの動きがいつかは決まるように問題を作ってください。
今の盤面を見てみましょう。この状態では、2つの②がそれぞれどちらのHのマスに入るか、決めることができませんね。このままでは、パズルの答えが1つに定まりません。
特別な場合を除いて、パズルの答えはただ1つに決まらなければならないという暗黙のルールがあるんです。ちょっと複雑な話になるんですが……
とりあえず今のところは、そういうものだと思っておきましょう。答えがバッチリ1つに決まった方がすっきりするよね、くらいの気持ちで…
話を戻しましょう。予約したボールたちの動きを決める方法ですね。
基本的に、予約したボールの動きは「予約したボールたちが作る枠を、他のボールが横切る」ことで1つに定まります。
ここに四角い枠があると思ってください。
ここを、たとえばこんなふうに線が通ると…
予約したボールたちは、このように動きますよね。
「予約したら、あとでその枠にボールを通す」と覚えておきましょう。
それじゃあ、盤面を元に戻して…
③のボールは、今回はここでカップインということにしましょう。
おっ、いいですね。ここに置けばまぎれが出来ますし、④がこんなふうに進んで…
予約していた2つの②の進路も決まります。
素晴らしいですね! 下に置いた④は右に動かすと行き止まりになってしまうので、上に動き…
右にある④の行き先も決まりました!
由愛ちゃん、最後は自らどんどん進めていきましたね! すごいです。
パズルのことを知らなかったところから、ここまで成長するとは…とても嬉しいです!
由愛ちゃんにはパズル界のシンデレラガールとして、これからもぜひパズルの世界で活躍してほしいと思っています!
【今回の課題】
「予約」を使ったヘルゴルフの問題を作ってみましょう。自信があれば、今までに学んだテクニックを組み合わせてみましょう。
問題を作ったら、Twitterなどでハッシュタグ「#ヘルゴルフ作問基礎」を付けて投稿してみましょう。