宝石を食べた日
家族が山梨に旅行に行きお土産で葡萄を買ってきてくれた。
艶々で宝石みたいだった。
シャインマスカットと巨峰とクインニーナという3種類を買ってきてくれた。
クインニーナはあまり県外には出回っていないようで初めて食べた。
その日の朝採れたもので瑞々しく皮もパリッとしていて美味しかった。
巨峰は味がとても濃くて1番葡萄を食べている感じがした。葡萄の渋味もなく1番美味しい味だけが凝縮されていた。
シャインマスカットが1番甘いイメージがあったが、この中では甘さが控えめだったが、爽やかで風味がよく一番上品な味がした。近年のシャインマスカットは甘すぎるイメージが強かったので、このぐらいが1番美味しいと思った。
クインニーナはこの3種類の中では1番甘かった。しかし、葡萄らしい皮の渋みがしっかりあって絶妙なバランスだった。
3つもと個性があり、どれも劣ることがなくて美味しかった。ただ、糖度だけをあげていくだけでなく葡萄の渋味や爽やかさを追求していて良かった。
宝石の国を読んだ
宝石の国を電子書籍で購入し改めて読み返した。
1周目はストーリーを読み込むことに真剣で、あまり主人公以外のキャラクターが分かっていなかったが、2周目だと主人公以外のキャラクターをしっかり認識して楽しめたのでよかった。
市川春子さんの描く宝石達はみんな宝石の性質が反映されていて、どれも綺麗で可愛い。
また性別の分からないキャラクター性もよかった。宝石の目線で描かれているため、時間の流れ方や生死感なども人間とかけ離れていて独特で読んでいて面白かった。
宝石の国は良く鬱漫画などと評されるが、私は読んでて鬱漫画とも違うかなと思った。
確かに、主人公の見た目が変わっていく様子や、弱いところに外付けの強さで補って力を付けていく様子や、みんなの役に立ちたいと思う気持ちなど読んでいて辛くなる箇所も多い。
しかし、人間の時間軸や感情とは違う、宝石としての時間や考えがあるので、人間視点から見れば悲劇の話ではあるが、宝石たちの視点で見れば救いの話だったのではないかと思う。1番人間の部分がある主人公が1番苦しむことにはなるが、純粋な宝石のフォスフォフィライトの部分はハッピーエンドだったんじゃないかと思っている。
また、エクメアとカンゴームの絡みが結構賛否が分かれていて意外だった。
私はあのキスシーンはすごいな!と思った。
いろいろな人の感想を読んでいてその中にあった、生殖を必要としない純粋な存在の宝石に対して、性的な接触をしてくるエクメアは確かに気持ちが悪いという感想があって共感した。しかし、その気持ち悪さもまた人間の業であり、その生々しさの表現もすごいと思った。
宝石の国の表紙はキラキラの加工がさていて表紙から宝石感があって綺麗な漫画になっている。
今回はいつでも読み返せるように電子書籍で買ったが、いつかは紙媒体でちゃんと集めたいと思っている。