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山を歩く

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#尾瀬小屋

尾瀬で食べるということ(後編)

尾瀬で食べるということ(後編)

そもそも尾瀬とは

なぜあんな山奥に平らな湿地ができたのか。

今から数万年前に燧ヶ岳が噴火し、川が堰き止められ尾瀬沼が誕生したと言われている。
やがて周囲の山々から土砂が流れ込み自然の堤防が形成され、水捌けの悪い土地が湿地となり、水生植物が繁茂する様になった。この植物たちは低温のため枯れず腐らず水中に堆積し泥炭層となり数千年以上の年月をかけて現在の湿地になっていったという。
泥炭層は1年に1mm

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尾瀬で食べるということ(前編)

尾瀬で食べるということ(前編)

ー尾瀬では人が遭難すると、
その夜山小屋でステーキが振舞われるそうです。ーそんな噂を聞いてから尾瀬への関心が強まっていた………。
嘘です。

そんな噂とは関係なしに今年の夏はどうしても尾瀬に行きたいという衝動に駆られていた。
至仏山に登った時に山の麓を歩いたことがあったが、山の上から尾瀬を眺めたときに、尾瀬の広さには驚いた。ほんの一角を掠めただけだった。
それから一度は尾瀬の湿原を歩いて夏の清々し

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