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願うだけでは、叶わなかった

こんにちは。
この文章を読んでくださっている方の中には、スピリチュアルな考え方や「引き寄せの法則」に惹かれている方、あるいは少し疲れてしまった方もいるかもしれません。
かつての私も、スピリチュアルに夢中になり、「願うだけ」で理想の未来が手に入ると信じていました。
そんな私の経験お話しさせてください。

当時の私は、「こうなりたい」という願望をノートに書き出したり、すでにそれが叶ったかのように振る舞ったりしていました。
願望実現ノートや“なる”といわれるメソッドですね。

思い描く未来はキラキラしていて、それを信じるだけで何かが変わる気がしていたんです。
「信じれば叶う」「宇宙が導いてくれる」という言葉に心を預けて、日々の生活を過ごしていました。

でも、現実はなかなか変わりませんでした。
やりたいことはたくさんあったけれど、どう行動すればいいのかわからない。
何かが叶わないたびに「まだ私の波動が低いのかも」「もっと信じなきゃ」と自分を責めることもありました。
そしていつの間にか、理想の未来を追い求めることで、現実の自分を置き去りにしていることに気づかないまま日々が過ぎていきました。

そんな私が変わるきっかけは、両親の姿を見たことでした。
ふと開けた視界に映った両親が、以前よりも小さく見えたのです。
その瞬間、「このままではいけない」という思いが胸に押し寄せました。
目の前の現実世界で、大切な人を助けるためには現実の力が必要だとようやく気づきました。
自分の願望ばかりに目を向け、家族や周りの人に対する思いやりを忘れていたことに気づいたのです。

それから私は少しずつ、行動を意識するようになりました。
例えば、まずは目の前にある仕事ややるべきことを一つずつ片付けていくことから始めました。
何をすれば良いのかわからないときも、「小さな一歩でいい」と自分に言い聞かせました。
そして、学びたいことがあれば調べ、挑戦したいことがあれば、怖くてもやってみる。
そんな行動を繰り返していくうちに、少しずつですが現実が変わっていくのを感じました。

もちろん、最初は簡単ではありませんでした。
「どうしてもっと早く気づかなかったんだろう」と後悔することもありましたし、怖くて足がすくむこともたくさんありました。
それでも、一つ行動を起こすたびに「自分にもできるんだ」と思えるようになりました。
そしてその積み重ねが、私の自信となり、現実を少しずつ良い方向へ変えてくれたのです。

今振り返ると、スピリチュアルな考え方に夢中だった日々も、決して無駄ではなかったと思っています。
自分の行動と並走するように、理屈では説明できないような不思議な幸運も受け入れられるようになった。
あの時間があったからこそ、今の私があるのです。
でも、大切なのは「願い」と「行動」のバランスだと感じます。
願うことや信じることは確かに力になります。
でも、その願いを叶えるために、自分で一歩を踏み出す勇気が必要なのだと気づきました。

もし、今のあなたが少し疲れているなら、どうか自分を責めないでください。
そして、焦らなくても大丈夫です。
何かを始めるのに遅すぎることはありませんし、行動することが怖ければ、小さな一歩からでいいんです。
例えば、紙にやりたいことを一つ書いてみる。
小さな目標を立ててみる。
それだけでも、あなたはすでに行動を始めています。

「願うだけでは何も変わらない」と言いたいのではありません。
むしろ、あなたが描いた夢や理想は、きっとこれからの道しるべになります。
だからこそ、その夢を叶えるために、一歩ずつ進んでみてください。
それが小さな一歩でも、やがてその積み重ねがあなたの人生を変えていきます。

スピリチュアルに疲れたあなたに、少しでもこの言葉が届きますように。
これからの道のりが、あなた自身の力で輝くものになることを、心から願っています。

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