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あなたが私にくれたもの。
17歳✨Seventeenという響きに憧れていた。
17歳になったら……
いろんな夢があった。そのひとつに恋をしたい!
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【初めてのデート】
夏の日射しが眩しい。
駅のホームで隣に立つ彼の横顔を見ていた。
視線を感じたのか 「眼鏡は嫌か?コンタクトは合わなくて…ずっと眼鏡にしてる」彼は照れくさそうに言った。「嫌じゃないよ」私は眼鏡を見ていたのではない。彼のすべすべな肌を見ていた。(ほんま綺麗な肌)
初デートは梅田に映画を観に行きました。何を観るかは彼にお任せ。
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
ハリソン・フォード主演の人気シリーズ第2弾。まさにジェットコースタームービー!ドキドキハラハラ♡
彼は座席もちゃんと確保してくれた。
面白かった〜。2人は満足して映画館を後にしました。
「何でこの映画にしたの?」
「(明石家)さんまがラジオで これ面白いからデートにもオススメや、と いうてた」笑笑。 さんま様様。
この街は人が溢れている。都会だ。カップルもいっぱい。私達も ちゃんとカップルに見えているのかな…。
彼は 先日誕生日を迎えた私の為にプレゼントを一緒に選ぼうと言ってくれました。趣味がわからなくて1人で買えなかったと。可愛いショップに入っては「これはどうや」と尋ねてくれた。
「プレゼントはいらんよ」
「遠慮せんでいいから、高いもの買われへんけど」
「……いらん」
「なんでや? 僕は僕の彼女にプレゼント買ってあげたいねん」
嬉しかった。彼は優しい。初デートはわからないことばかり。デート代は高校生なので割り勘でいいと思っていたが 「男が出すもんや」と映画のチケットを買ってくれた。プレゼントまで余計なお金を使わせたくないというのもあった。もらってもよかったのかもしれないが 私はどうも甘え方が下手だ…。
でも、、、ホントにいらないと思った。
「もう貰ったから……」 「何言うてんねん?」
出来れば胸に秘めたいことだが気持ちを言わないと伝わらないと思った。
「ちょっと恥ずかしいねんけど……私は17歳になったら彼氏が欲しいという夢を持っていた。デートもしたかった。今 こうして叶ってる。1人では叶えられへん夢を山田くんが叶えてくれた、これ以上の嬉しいプレゼントはないよ。ありがとう。」
(17歳と数日で叶った私の夢は今も後世に心に残るもの)
「……僕は 幸せ者や」
一日に数回 時折うつむき加減に恥ずかしがる彼の仕草。
「僕は キタやミナミを一緒に手を繋いで歩きたい」
そんな彼を私も好きになった。
そして、約束通り”喫茶店”に連れて行ってくれた。
何件かショーケースを眺めた後 ここにしよう!
2人は喫茶店の扉の中へ入っていった。。。
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渡辺美里 「すき」
☆最後までお読みくださりありがとうございました☆
〈朗読してみました〉
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