シナリオライターってなに?
かっこいい言い方をしてしまえば、シナリオライター=脚本家です。その対象となる作品の、台本を制作している人と言ったら分かりやすいかもしれません。私は副業で、約2年前からYouTube動画の台本を書いてきました。
はい、ここで疑問に思いませんか?
「え?YouTubeって台本あるの??」
そうなんです。実はYouTube動画も、きちんと台本があるんですよ奥さん。
と言っても、YouTuberの方々が個人でアップしているvlog的なものは、正直よくわかりません。しかし、漫画動画やその他のアニメーション動画、一定の映像の裏でナレーションの人が淡々と喋っている朗読系の動画は、ほぼ台本(シナリオ)ありきで作成されているはずです。1本の動画を作る工程としては
といったところでしょうか。(もちろん、そのチャンネルによって手順は違うかもしれませんが)
「えー!全然イメージつかない!」
そんな声が聞こえた気がしました。特に、普段YouTubeを観ない方は想像しにくいですよね。それではここで、国民的アニメ、サザエさんを元に考えてみましょう。
さーて!来週のサザエさんは?
「カツオ、崖から落ちる」
だったとします。
まずこの、「カツオ、崖から落ちる」がクライアントからくるテーマです。そこで我々、シナリオライターたちはそのテーマを元に、指定された文字数でプロット(構成)とシナリオ(ストーリー)を作成します。
カツオが崖から落ちる……。
たとえば、カツオが波平と共に登山に挑戦。途中、波平の帽子が風で飛ばされる。それを拾いにいこうとしたカツオが、誤って崖から転落。奇跡的に木の枝に引っ掛かって九死に一生を得る。
うん、まぁざっくりしたプロットはこんな感じ。結構適当ですが、今はお許しください。次は、上記プロットを元に、シナリオ(ストーリー)を作成。出来上がったらクライアントに提出。そこで修正がでたら、指示通り修正。
はい!これで私たちシナリオライターの仕事はおわりです。あとはイラストレーターさんがシナリオに沿って漫画を描き、声優さんがセリフを当て、動画編集者さんが動画を編集し、クライアントの手によって動画が世に放たれます。
もちろん、クライアントによって指示は違うので、すでにプロットが完成されている状態で、我々はシナリオ本文(ストーリー)のみ作成する場合もありますし、サザエさんのように、キャラが確立していない場合は、キャラ設定からする時もあります。
そのため、仕事の工程としてどこからどこまでを担当するのか、あらかじめクライアントに確認しておきましょう。同じ1文字1円の案件でも、本文のみの執筆か、プロット制作も含めた執筆か、クライアントによってまちまちです。(※これ結構大事)
また、専門知識が必要なストーリーの場合、リサーチに時間がかかるときもあります。
たとえば、20年後のサザエさん。
「タラオ、闇金に手をだす」
これがテーマで、クライアントからあがってきたとします。
私は闇金というのがどういった仕組みか分からないため、まず、闇金てなに?どこから借りるの?というところからリサーチに入らなければなりません。あと、漫画やドラマで観るような取り立ては本当にあるのか、どんなデメリットがあるのか、期日までに返済できなければどうなるか、などなど。
分かりやすくするために極端な例をあげましたが、シナリオライターはこういったリサーチ力も重要だと思います。リサーチが甘いと、ストーリーにリアリティが出ません。たとえクライアントからOKが出たとしても、動画になったあと、視聴者さんからコメント欄にツッコミがくることもあります。(それおかしくない?的な)
視聴者さんの目は鋭いです。お気をつけください。
さて、今日はここまで!
あくまでざっくりと書きましたが、(YouTube動画の)シナリオライターってこんな感じだよ!といったニュアンスが伝われば嬉しいです。
詳しいストーリーの書き方などは、また次の次の次くらいにやります。笑
それでは!
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