海外生活がしんどいと感じる駐在妻の方へのメッセージ
駐妻のみなさんは一度は「海外生活がしんどい、日本へ帰りたい…」と思うのではないでしょうか。
私が駐在妻として渡英し、もうすぐ2年になります。
引きこもりのノンキラキラ駐妻の私ですが「海外生活しんどい…」と思うことは何回もあり、そのたびに自分の気持ちとたたかってきました。
私のノンキラキラ具合は自己紹介を見ていただければ分かるかと思います。
ということで、今回は「海外生活がしんどい……」と感じる駐妻の方へメッセージを送ります。
この記事を読めば「海外生活がしんどい…」という気持ちが少し楽になるかもしれないので、つらいと感じている駐妻の方はぜひ読んでみてください。
何度も思った「早く日本に帰りたい」
私は夫の駐在を支えたい一心、やる気満々で駐在に同行しました。
ですが正直、イギリスに来てからは「今すぐ、どこでもドアで日本へ帰りたい。今すぐ。」と何回も思うことがありました。
現在は帰国まであと2ヶ月ということもあり落ち着いていますが、つらいときは多かったです。
あるときはストレスで夫と言い合いになったり、寿司が食べた過ぎて大人げなく大泣きしたりもしました。
私が「海外生活がしんどい」と感じた理由3つ
”しんどい”と感じることは人それぞれだと思います。
私が”海外生活がしんどい”と感じた理由は主に3つあり、海外に在住している方なら共感いただける部分があると思います。
1.日本食が恋しい
食いしん坊の私にとっては、これが一番しんどいです。
イギリスではアジアスーパーもあり日本食を作ることもできます。
ですが、私の住んでいる地域が田舎ということもあり、日本の調味料はある程度揃いますが、日本の食材が入手しづらいです。
薄切り肉がほぼ入手困難なのでひき肉で代用したり、生魚がほとんどなかったり、入手しづらい食材が多いです。
都会であれば生魚を扱う魚屋さんもありますが、私の住む地域ではそもそも魚屋さんがありません。
また、スーパーで扱っている生魚はスモークサーモンくらいしかなく、生魚が大好きな私はこれが本当にしんどいです…
入手できない食材が多いため作りたい和食が作れないことも多く、和食のレパートリーは明らかに減りました。
渡英してから和食のありがたみを本当に感じます。
2.帰国後のキャリアが不安
キャリアに関しては、一時期とても悩んでいました。
その時期は焦りから「イギリスに来て本当に良かったのかな」と思うこともあり、つらかったです。
今はイギリスで生活する中で価値観が変わり、少し生きやすくなった感覚があるので、精神的にとても楽になりました。
価値観と働き方に関する話をしている記事はこちらです。
3.専業主婦になり、やることが少なくなった
私は日本では働いていましたが、イギリスでは専業主婦です。
子どももいないし、家事をしたとしても一日は持て余します。
はじめの頃は「せっかくイギリスに来たのだから、ゲームをしたりYouTubeを見たりして時間を使うのはもったいない。英語を勉強しなきゃ。でもやる気が出ない…」と思っていました。
また「英語学習の他にも何か生産的なことをしなければ…」とも思い、悶々とする日々。
ですが、渡英2ヶ月後くらいのあるときから「もう私は英語を勉強しない」とふっきれました。
そして2ヶ月目以降は「せっかくイギリスにいるんだからゲームやYouTubeはやらない方がいいよね…」の考えがなくなり、ゲームをしたりYouTubeを見たりするようになりました。
また、今振り返ると余白時間が多いことで自分を見つめなおす時間もとれたので本当に良かったと思っています。
しんどいと感じたときの対処法4つ
次は私が”しんどい”と感じたときにやってみて良かったことを4つお話します。
振り返ってみると、私はこの4つの方法でかなり気が楽になりました!
あなたのしんどい気持ちも楽になるかもしれないので、読んでみてください。
1.ゲームをする
私のイギリス生活はゲーム「ゼルダの伝説」に支えられたといっても過言ではありません。
ちなみに日本にいるときは毎日ゲームをする習慣はありませんでした。
Switchは“一応持っている”くらいのライトゲーマーでしたが、イギリスにSwitchを持ってきて本当に良かったです。
少し病んでいた2ヶ月目くらいに「長く遊べるゲームをやってみよう」と思い立って「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」を購入したところ、どハマり。
エンディングでは泣くほどに感情移入して、ゼルダの世界に没頭していました。
続編の「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」も購入してプレイしています。
あまり気乗りしないけど…と思っていても、始めたらハマることもあるはずです。
ゲームに没頭しているときはモヤモヤと考えごとをする暇がなくなります。
それに私はゲームをやっているとき以外も、ゲームの攻略法を考える時間が楽しく、ネガティブな気持ちが自然と減りました!
時間があるときにこそゲームに思いっきり没頭できるので、やってみてはいかがでしょうか。
今までゲームをあまりやってこなかった方こそ、新鮮な体験ができておすすめです。
ゲームでなくとも例えば読書など、何か没頭できることがあればそれをやってみましょう!
2.旅行へ行く
「日本が恋しくて海外生活を楽しむことができない…」と思っている中、日本以外の旅行へ行く気分にはならないかもしれません。
私も元々海外旅行にあまり興味がなく、夫に引きずられてイギリス国内はロンドン他数か所、国外はフランス(パリ)とイタリア(フィレンツェ)へ行きました。
そんな私でも「海外旅行もいいかも!」と思えたきっかけとなった国がありました。
それはイタリアです!
正直、パリは行って良かったですが食事も雰囲気もなんだか合わず、ロンドンはパリよりは楽しめましたが「海外旅行最高!」とまではいかず…
そんな感じだったので、イタリアへ行く前は「イギリスとフランスと同じようなもんだろ」と思ってあまり期待していませんでした。
しかし、イタリアは最高でした。
(イギリスさんとフランスさんごめんなさい。私がひねくれているだけです。)
こんな風に、海外旅行にあまり興味がなく日本に思いをはせがちな私ですら”海外旅行もいいな”と思えました。
ということで、私は旅行に行くと日本へのアツすぎる想いがまぎれることがあったのです。
海外に住んでいる今が海外旅行のチャンス!
あなたも居住国や居住国の近隣国へ旅行に行ってみてはいかがでしょうか。
今までに行ったことない国へ行くことで新鮮な体験ができ「海外生活しんどい…」という気持ちも少し紛れるかもしれません。
お気に入りの国が思いがけずに見つかるかもしれませんしね!
3.日本にいる家族や友人と電話をする
私は日本にいる家族や友人と電話で話すことで少し気がまぎれました。
私が普段日本語で話せるのは対夫のみ。
夫以外の人と話したい話題もあります。
そういうときに家族や仲のいい友人と電話で会話をすると、とても気が楽になりました。
慣れ親しんだ家族や友人と電話で話をしたことで、日本を少しだけ近くに感じたんです。
ぜひ、慣れ親しんだ家族や友人と日本語で電話をしてみてください。
4.寿司を食べる
私は生魚や寿司が大好きで、なかなか手に入れづらい地域に住んでいるためこれも有効でした。
私がしんどかったときに夫が貴重な寿司を買ってきてくれて、それだけで少し気持ちが落ち着きました。
日本食と言えば寿司。
寿司が好きであれば、寿司を食べれば日本を感じられること間違いなし!
(短絡的ですか?でも食欲は人間の三大欲求ですし、意外とあなどれませんよ!)
もしあなたが食べることが好きで、寿司や生魚が食べられる地域であれば、しんどいときは特に、積極的に食べることが効果的です。
寿司でなくとも、”海外生活では普段あまり食べられないけれど日本ではよく食べていたもの”を食べてみましょう。
一時帰国ができたら楽になったかも?
私の場合、夫の勤め先から飛行機代の補助が出ません。
そのため飛行機代が高いと感じてしまい「駐在期間は2年間」と決まっていたこともあり「2年なら頑張ろう」と一時帰国をしないという選択肢をとりました。
もし、一時帰国ができる方には”しんどいときに一時帰国をすること”をおすすめします。
一時帰国をすれば「また、海外生活頑張ろう」と気持ちを入れ替えることができると思います。
それでも「しんどい!もう戻れない!」と思ったら日本に帰国してもいいわけですし。
「無理して海外にいなければいけない理由」なんて絶対にありません。
海外で生活しているだけであなたは頑張っています!
私にとって、海外生活をしている主目的は「夫の駐在のため」です。
夫が心身共にすこやかに生活して仕事ができれば、私の「海外生活におけるミッション」は達成、という気持ちでいます。
海外に行ったからといって、あなたが何かを成し遂げなければいけない訳ではありません。
私は普段、最低限の家事をして、時々夫の仕事の愚痴を聞いているだけですが、夫は「いてくれるだけで助けられてるよ」と言ってくれています。
特にメンタルケアの面で、だそうです。
つまり、「何もしていない…」と自分で思っていたとしてもあなたの存在自体が駐在員であるパートナーを支えているはず。
さらにこれを見ているあなたは恐らく、現地の言葉を勉強し、現地の環境やら駐妻コミュニティやらに必死に適応しようとしていますよね?
偉い、偉すぎます。もう十分です!
何かを成し遂げようという気持ちになることも分かります。
ですが、すでに”異国の地で暮らす”という慣れないことに耐えながら、夫の支えという立派な役割を果たしているんです。
それだけでもう、とっってもすごいことじゃないですか?
私を見てください。
英語も習得せず、”たれぱんだ”のごとく引きこもっていますが、それでもイギリスで夫と支えあってどうにか生きています。
「海外生活がしんどい…」と感じているあなたは、今一度肩の力を抜いて、ぜひ自分をたくさん褒めてあげてください。