「朝白湯」for You
今回の朝のクフウは、「白湯を飲む」です。
ところで、「白湯」という字、読めるでしょうか?
正解は「さゆ」。「しらゆ」とも読むそう。
子どものころは、水といえば、冷たい水・お湯・常温の水の3パターンしか知らなかったけれど、いつの間にか白湯の存在を知り、「さゆ」と読めるようになっていた。
白湯を「さゆ」と読めるようになったら、つまりそれは大人になったということなのかもしれない。
わたしは毎朝、水道水を電子レンジで温めた白湯を飲んでいるけれど、改めて白湯とは何かを調べてみると…、そこで衝撃の事実が判明。
なんと。
この定義によると、わたしが白湯だと思って飲んでいる「水道水を電子レンジで温めたもの」はただの「お湯」であり、白湯ではなかったのだ。
でも、そこからさらに調べてみると、不純物の入っていないミネラルウォーターであれば、温めただけでも白湯とみなされる、とのこと。どうやら大切なのは、沸騰させることではなく、温かく不純物のない水であることのようだ。
う〜む、白湯の基準はなかなか厳格だ。
お湯に罪はないけれど、「毎朝、お湯を飲んでます」より「毎朝、白湯を飲んでます」のほうがいい感じに聞こえる…、のはわたしだけ?
白湯とお湯。味は違うの?
白湯とお湯ってそんなに味が違うの?
どうしても気になったので、飲み比べをしようと白湯の作り方を調べてみたところ、またしても驚きの事実が。
沸騰時間はなんと15分。な、長い……。
ガス代の心配が頭をよぎるが、正確に違いを検証するため、と自分を納得させ、ケチらずにレシピに忠実に正真正銘の白湯を作ってみる。
いざ、飲み比べ。
まずは、水道水を電子レンジで温めたものから。
「うん、水道水特有のにおいがほんの少しだけする」
次に、正真正銘のお白湯さん。
きっとそんなに違わないでしょう?と思いつつ、一口。
「!!」
驚きました。水道水のにおいも、雑味もまったくない。
ふだんはレンジで温めた水道水でまったく問題なく飲めていたけれど、比べると全然違った。
本物の白湯の実力を見せつけられ、ちょっとだけ悔しい。
ちなみに、15分沸騰する必要があると知らずに1分しか沸騰していないものも飲んでみたところ、水道水のにおいが残っていた。
10~15分しっかり沸騰して不純物をなくすことが大切なようだ。
でも、めんどくさがりやなわたしとしては、正しい白湯かどうかより、ストレスなく飲み続けることを優先したい。
時間と心の余裕に合わせて、時間があまりない日は電子レンジでお手軽に、余裕がある日は水を沸かして作ろうかなと思っている。
どうして朝に白湯が飲みたくなるの?
せっかくの機会だからと白湯の効用について調べてみると、白湯には、デトックス効果、美肌効果、基礎代謝の向上、冷え性改善、便秘やみくみ解消などの効果があるそうだ。すごい。
でも、このような効果がなかったとしても、わたしは朝に白湯を飲みたい。どうしてだろう。
白湯のどこが好きなのかを、白湯から始まるわたしの朝を振り返って考えてみた。
***
朝起きたらいちばんに白湯をつくる。
一口飲むと、カラカラの喉とからだにぐんぐん白湯が沁み渡って、からだが元気になっていくのを感じる。
自分は生き物なんだなと実感するのは、この「目覚めの白湯」を飲んでいるときかもしれない。
「朝起きたら白湯」が習慣になっているので、白湯を飲むことで1日を始めるスイッチが入る。
白湯じゃなくてもいいのでは?と、試しに冷たい水を飲んでみたら、冷たいものがからだを通っていく感覚があり、おなかがキュッと縮こまった。白湯であれば、おなかがびっくりすることなく水分を取り入れられる。
熱くなりすぎたときは、水を足して調整している。世にも不思議な「お湯の水割り」である。そのくらいの適当さが毎朝続けられている秘訣。
白湯を飲む人は、どんな場所でどんな風に飲んでいるのだろう。
わたしは、洗面所で、洗顔してメイクを完成させるまでに少しずつ飲むようにしている。
化粧水を肌になじませている間、乳液をなじませている間、メイク中に手が疲れてきたときに、白湯タイムをはさみ、ふぅと一息つく。
すぐ手に取れる距離に白湯があると安心する。
支度の合間に白湯を飲むことで、忙しい朝の中にほっとする時間を散りばめられるのかもしれない。
ちょっと特殊かもしれないが、飲む以外にもこんな使い方をしている。
それは、白湯の熱で温まったカップで手を温めること。ほっとするだけでなく、温まった手の平を目に当てるとホットタオルを当てているような気持ちよさがあり、ついやってしまう。
***
ふむふむ。
白湯にほっとする効果があるのはわかったけれど、肝心の味はどうだろう。
ちなみにわたしは「おいしい」と思って飲んでいる。
白湯をよく味わうと、砂糖の甘さではないあまさをほんのり感じる。そのあまさは、白米をよく噛んだ時のあまさと似ている気がする。
とは言え、味付けはされていないので、味気ないともいえる。
「味気ない」は、基本的にはマイナスな意味で使われるもの。
確かに、ふだんの食事は味付けがされたものがほとんどで、それが食の楽しみであり、おいしさにもつながっている。
ところがわたしの場合は、起きてすぐに口にする飲み物は、味付けがされていないものがちょうどいいと感じる。
きっと、しっかりと味付けがされたものだと、味が重たいのだ。
白湯を飲んで少しずつ胃が動き始めると、おなかが空いてくる。
寝起きは白湯一択だったのに、朝ごはんを食べるときにはコーヒーや紅茶や牛乳など味があるものが飲みたくなってくる。
***
朝に白湯が飲みたくなるのは、白湯は起きてから1日を始めるまでのわたしをやさしく支えてくれていたからだった。
カラカラの喉を潤し、朝の始まりをからだと頭にお知らせして、胃をゆっくりと動かして1日のエネルギーになる朝ごはんを食べる体制をつくってくれていた。支度のお供となって安心感も与えてくれる。白湯はやさしい。
なんだか、白湯が朝の天使に思えてきた。
白湯を飲んでみたいけど、味がないのが物足りない、苦手な人には、レモン果汁をちょっと加えるのがおすすめ。
爽やかな酸味で口の中がすっきりして、目も覚める。
ほかにも、しょうがやはちみつや梅干しを加えるアレンジ方法もあるようだ。
いつもコーヒーやお茶やジュースを飲んでいるけれど実は少し重たいと感じている人、朝に気持ちがソワソワしてしまう人、一杯の白湯で朝を始めてみるのはいかが?
参照:"白湯とお湯の違いとは?正しい白湯の温度や作り方・飲み方を紹介 |浄水器のクリンスイ Cleansui ブランドサイト
https://brand.cleansui.com/journal/2617.html