しごきぬかれる乙女たち1-5
第一章 某女子大学で鍛えられる乙女たち
ー 身体検査 ー
太陽の光が降り注ぐ学生寮食堂で愛美はパンツ一丁の姿にさせられた。
いくらこの時代でも、大人になって、パンツ一丁の身体検査など考えられないが、新入生に先輩の言うことは絶対服従を叩きこむ最初の試練の場でもあった。ただし、この先起きる悲劇を考えると、まだまだ甘い対応である。
体罰、パワハラは当たり前の時代ではあったが、ほかの新入生たちもべそをかいている子がたくさんいた。
愛美の高校時代の剣道部も相当に厳しく、愛美も高1の頃はたくさんしごきを受け、3年生になった時には厳しく下級生を指導していた。
愛美の短大時代はサークル活動的な甘甘の剣道部ですごしていたため、
高1から約10年ぶりに1年生となり、厳しい環境に身を置くことにした自分
に少し後悔したが、もう引き返すことはできない。
2年生からクリップボードにはさんだ、愛美の記録票を渡され、
『荷物はあそこの隅に置いてきなさい!』と指示された。
愛美は荷物を指示された場所に置いて、身長計が置いてある場所に向かった。
胸に手を当てて、ゆっくり歩いていた愛美に赤いジャージを着た2年生が尻に平手打ちをした。
左手には乗馬鞭のようなものをもっていたが、右手のひらで叩いてきた。『いい事、気合を入れないと、この鞭が飛ぶわよ。ここでは常に駆け足よ!』と言われ、愛美は胸は隠さず、駆け足で測定場所に向かった。
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