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──Albireo──

冷たい風が少しやわらいだ休日に
久しぶりにバイク走らせ一人海を見に来たよ
いつもグレーだった冬の海の色は
久しぶりの晴天で今日は青く見える

二人でよく来たあの頃の色に
とても似ているから
心の隅にしまってもう忘れかけていた想い出たちが

蘇ってきてしまうよ

あの頃の二人は何もかも理解しあってるつもりでいたね

信用は誰にして誰からされるべきなのか?
そして俺達はどうだったんだろう?

重なって見えるAlbireoのように
隣にいるようで
実際の二人の距離は
随分と離れていたのかもしれないね

あの頃肩寄せて眺めた海は
もうどこにも繋がっていない

流星を見て永遠を感じていた俺たち
それが刹那だとは気付かないままで

ふと顔を上げれば夕闇が近づき
星は再び瞬きはじめる

冬空にまた願いを叶えたいと
流星(なみだ)が零れ落ちていく──。

*Albireo-白鳥座のくちばし部分の二連星


昔々に書いた詩です。
ふたご座流星群を観ていて思い出しました🌠

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