炭酸水シャカシャカ(全力で推したいダジャレ)
通販で炭酸水をまとめ買いしたら、箱にも本体にもはたまたキャップにも「吹き出し注意!」と書かれていた。強炭酸なのかな?とりあえず数本冷蔵庫に入れて冷やすことにした。
翌朝──。
寝坊した私は急いで支度をし、冷蔵庫から水を一本取り出すと鞄に放り込んだ。
駅まで走る、走る──。
ハァハァ……息を切らして最寄り駅に辿り着くと、喉の乾きを感じたので水のキャップを勢いよくひねった。あっしまった、これ炭酸水だった……。
次の瞬間、プッシュー!!ともの凄い勢いで水が零れて……
あれ、来ない?なんで!?
と思っていたら水が喋った。
「水、零れるかと思うとったやろ?んな訳あるかいな!零れるのは吹き出しやで吹き出し。漫画に描いてあるみたいなやつ。まぁ言葉って訳や。なんやポカーンやな」
『もしかしてそれってダ、ダジャレ( ゚д゚)……?』
私はそれを凝視し、果たして飲んでいいものかと顔を近づけた。
「これ、賞味期限切れとるで。まぁ、嘘やけど」
『びっ、びっくりした~!!』
私が吹き出した──。
(了)
『本作品はamazon kindleで出版される410字の毎週ショートショート~一周年記念~ へ掲載される事についてたらはかにさんと合意済です』