法人化15周年記念:#fc0method再掲
#仕事のポリシー というハッシュタグがあったので、せっかくなのであらためてここで書いてみようと思います。
今までnoteではダイエットとお酒のことしか書いてないので、知り合い以外は何者!?と思っているかと思いますが、私はWeb制作系のお仕事をしているひとり会社の代表をやっています。
フリーランスとして独立したのが2000年、法人化したのが2008年で、今年でちょうど法人になって15年になります。
これから書くのは、2015年、フリーランスでWeb制作の仕事を始めてから15周年を記念して、Twitter、インスタ、Facebookに毎日付箋に書いて写真を撮って発信し続けた、私の仕事のポリシーの再掲です。8年前のものですが、今もずっと心がけていることばかりだなあと感じています。
ちなみに、8年前に書いたときのハッシュタグが #fc0method でした。#fc0 というのが弊社の社名です(株式会社エフシーゼロ:色コードの#fc0からきてます)。
あいうえお作文的に書いて、50日間毎日書きました。
長いですが全部載せます。コメントは、だいたいのものは当時書いたままですが、若干追記しているものもあります。
「あ」:相手の立場に合わせたやり方と言葉遣い
相手の状況、スキル、環境、年齢に合わせてまるっきり資料の作り方も使うツールも変える。専門用語とかの使い方もタイミングも変える。
「い」:いつも最初に感謝の言葉
メールの最初に「ありがとうございます」という言葉をとにかく入れるようにしています。なんとなく読みやすくなるような気がして。
「う」:上から目線は、何も生まない。
発注者だから、ディレクターだから、先輩だから、上司だから…どんな立場でも、上から目線はいいことないと私は思っています。
「え」:得られたことを生かす機会をつくる。
なにかを得る機会って本当に多いのに、それを生かす機会は少ない。意識しないと生かせない。
「お」:追い込まれていることは言い訳にならない。
「追い込まれてるから質が悪くなる」んじゃなくて、「質を良くするために追い込む」流れにしたいですねえ。
「か」:家族が何より一番大事。
仕事ができるのは家族のおかげ。支えてくれるということもそうだけど、なによりその存在がモチベーションになる。
「き」:期待に応え、予想を裏切る。
以前どこかで見かけた言葉を、フリーランスになったときから意識してる。これが最大の営業になる。
「く」:汲み取る力が、キーになる。
汲み取る=相手から得た情報が十分でないときに足りない部分を予測して、相手にとって的確な行動をすること。 うまく汲み取れると、その先に起こることがずいぶん変わる。
「け」:決断したら、後ろは向かない。
決断してから迷うといろいろロスする。
「こ」:答えは、はっきりと。
相手が答えと認識する答えを言えることには、訓練がいると思います。特にメールでは。
「さ」:最初の問いが、距離感を詰める。
初めての打ち合わせはすごく緊張します。いかに距離を縮められるかを全力で考えてる感じ。
「し(じ)」:自分だけを守ると、誰も守れない。
お客様とか一緒に仕事をする人のことを優先すると、結果として自分を守ることになる。
「す」:好きじゃないことを、ちゃんとやる。
好きじゃないことに本気で取り組むと、なにかをクリアできたり、好きなことが増えちゃったり、割といいことが多い。だから、避けたり手抜きしたりしないようにしたい。
「せ」:誠意は、見えないところで生きてくる。
誠意って「見せる」ものではないと私は思っていて。見えないところでの誠意が、相手に「見える」んではないかな、って。
「そ」:即答が必ずしもいいとは限らない。
即答を安易にすると、その先も即答を求められてトラブルが増える気がする。コミュニケーションのペースをどうつかむかも、大事だなあと思う。
「た」:大変なのは、自分のせい。
大変な状況のとき、自分以外のせいにすると解決が遅れる。
「ち」:調子に乗っていないかを、常にチェック。
特に、仕事の調子がいいときと忙しいとき。(まさに私のいま)
「つ」:ツールは、相手に合わせて変える。
初めて使うツールでもそうする。ツールの使い方を覚えるより、コミュニケーションをスムーズにすることのほうが難易度が高いから。
「て(で)」:「できません」で終わらせない。
できない場合でも、「こうすればできます」という表現で、できない理由を言うことを意識してる。
「と」:特別を、みんなに。
「自分がいつもやってるのと違う対応」ではなくて、「相手だけのためにやる対応」が、「特別対応」だと思う。
「な」:なぜなのかを言えるようにする。
しゃべるときも、デザインでも、提案書でも、見積もりでも、メールの文章でも。意見を言うときは理由とセット。
「に」:日常の中でデザインを見る。
デザインって日常生活のそこら中にあるから、なんでも意識して見る。これはなんのため(誰のため)にデザインされたのかな、って。
「ぬ」:ぬか喜びは時間の無駄。
確定してないことに対しては、喜ぶより心配するのに時間を使ったほうが効率的なんじゃないかなーって。
「ね」:寝る時間の確保が、最大の効率化。
アウトプットの質に妥協したくないなら、寝るべきだなあと実感してる。
「の」:ノーと言うのは、相手のため。
逆に言うと、相手のためにならない、自分を守るためだけのNoは言わない。
「は」:はったりを現実にすることの繰り返し。
自分ができるとわかってることだけをやっていたら、できることが増えないから。
「ひ」:一人で全部やろうなんて、思い上がり。
ひとりでなんでもできるより、みんなでひとつのことができるほうが、すごい人だと感じる。
「ふ(ぶ)」:武器は、走りながら拾え。
どこかで見つけた言葉。座右の銘は?と聞かれたらこれを答えます。走る前に武器を探してたら進めなくなる。
「へ」:返事は、しづらいほうから先に。
「返事をしない」のはホント良くない。ダメゼッタイ、ってくらい。
「ほ」:褒められたら、本人に伝える。
お褒めの言葉は、自分だけがもらったものではない。プロジェクトメンバーへの一番大事な共有情報だと思っています。
「ま」:まずは、こっちからアクション。
依頼されるのを待ってると、そのまま止まってしまうことが多いので。
「み」:未来は、今をがんばると見える。
未来を先に設定してがんばるより、今をがんばって未来が見えるほうが好き。未来よりも今。
「む」:無理は、価値を生まない。
無理だと自分が認識してる状態でなにかをやっても、自己満足以上の価値は生まない気がしてる。
「め」:メールのやりとりも、商品。
メールのやりとりが、最終納品物の質を左右するパターンを何度も見てきた。同じものを納品してもメールのやりとりで評価が変わる。
「も」:餅は餅屋。
「何でも自分でやるより専門家に頼んだほうが早いし質が高い」「自分の『餅』はなにかをいつも意識する」の2つの意味。
「や」:役割ではなく、目的を果たす。
自分の役割を固定せず、最終目的を踏まえて何ができるかを考える。
「い」:忙しさは、気持ちで決まる。
忙しい状況って、「仕事がたくさんあること」ではなくて「心の余裕がないこと」なんだよね、大体の場合。
「ゆ」:ゆるさを、大まじめにつくる。
ゆるさを出すと、心理的ハードルが低くなる。コミュニケーションがとりやすくなる。ゆるさは、テキトーとはぜんぜん違う。
「え」:選ばれて、今がある。
今があるのは当然ではない。誰に、何を求めて「選ばれた」のかを意識していたい。
「よ」:良いものは、ひとりではつくれない。
良いものは、お客様と一緒につくるからできる。デザインを押し付けようとした時点で、デザイナーの負け。
「ら」:楽をして、たくさんやる。
楽なやり方を考えるのは、サボるためじゃなくてほかのことをやるため。
「り」:理解と納得は別もの。
納得できなくても理解することを意識すると、もめ事が減る気がしてる。なんでもかんでも自分が納得できる状況になるわけではないけど、「わかる」ことはできると思う。
「る」:ルールは、わかりやすさが命。
複数の人で守るルールをつくるときは、とにかくわかりやすくする。わからなければ、守ることも破ることもできないので。
「れ」:レクチャーのプロであれ。
教えるスキルを磨くことは、あらゆるコミュニケーションの質を上げることにつながると思う。
「ろ」:6割Go!
最初から完璧にしようとすると時間がかかる上に、あとから調整ができなくなるから、6割くらいでいったん出す。これは法人化当時からメンバー内で明文化していたポリシー。
「わ」:わかったふりは、超ハイリスク。
「ふり」には「つもり」も含まれる。そういうのが必要なこともあるけど、あとのフォローをしっかりしないと大変なことになる。
「い」:いつも心に危機感を。
危機感を持ってるといろいろ先回りできる。
「う」:ウソが自分を追い詰める。
やってないのに「今やってます」と言うのは、誰のメリットにもならない。
「え」:エネルギーは、集めて生かす。
あらゆる人のエネルギーで日々が成り立っているから、エネルギーをちゃんと生かすスキルを磨きたい。
「ん」:ん?と思ったときに動け。
最初の気付きに答えがあることが多い。「ん?」を見逃さない力のある人は強い。
振り返ってみると、ぜんぜん全部はできてない。
言い訳しまくりだし、ぼーっとしてて汲み取れない気づけないなんてしょっちゅうだし、返事を後回しにしたりもするし。まだまだです。
ポリシーは時々振り返ったほうがいいですね。だから、言葉にするのはとても意味があると思いました。
「ポリシーを言葉にして発信し、振り返る。」
これもポリシーにしよう。