“部室”の日常 - (2)憧れの少女
いつものようにお通しの小鉢をつつきながら、一杯目をちびちび…いや、ゴクゴク楽しんでいたら、店員のえむちゃんがやってきて、
「今日さ、えいちゃんの誕生日なんだよね」
と言った。
はっ、忘れてた!
えいちゃんは私より年上だけど、どの年齢の人からも「ちゃん」づけされる、可愛いお姉さん。
かつては一人で飲み屋を切り盛りしていた。だから、地元の多くののんべーが知っている。
しばらくしたら、なにやら私の後ろがザワザワ。気づけばえいちゃんが店にいて、えむちゃんから誕生日プレゼントと