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イタリアの帆船アメリゴ・ヴェスプッチ号はかっこよくて美しかった

『ローマ人の物語』、『海の都の物語』、『レパントの海戦』…。

塩野七生ファンならイタリアの海の歴史にも関心がある人が多いと思う。

地中海を「Mare Nostrum(我らが海)」と呼んで自在に行き来したローマ帝国の時代、ジェノヴァやヴェネツィアなど海洋都市国家の時代。
何度読み返しも心が踊る。

実際に彼らがその遺伝子を引き継いでいるかはわからないけど、イタリア海軍の船が見られる機会があると聞けば行かずにはいられない。

イタリア海軍の訓練船、アメリゴ・ヴェスプッチ号が8/30まで日本に寄港している。

今回の寄港は2023年7月にジェノバから始まったワールドツアーの一環で、停泊中は予約すれば船内も見学できる。
その見学のため東京国際クルーズターミナルへ行ってきた。

元の予報では台風が来るのと重なりそうだったけど、台風のほうが動きが譲ってくれたおかげで船は無事に着いている。
雲は多いけど暑さもマシになって外出には申し分ない。

最寄駅の東京国際クルーズターミナル駅から少し歩くと、ターミナルが見えてくる。

駅の周りは解体工事中の船の博物館しかなくて淋しい

受付で予約時間ごとのリストバンドをもらい、ゲートを奥に進むとついに船が見えた。

ノベルティの船名入りリストバンドももらった
1931年進水。イタリア海軍最古で最も美しい船
メインマストの高さ54m

船を眺めつつ列に並んで順番に船内に入る。
階段や甲板などは木で造られていて、進水から100年近く経っているとは思えない美しさ。
目に入るものすべてにワクワクする。

マストの根元には大量のロープ
漫画なんかでは簡単そうに見張り台(写真左上)まで
登ってるけど高すぎて無理
緊急用の工具もなんかおしゃれに見える
この船のモットー。
「始める人ではなく続ける人が成功する」
この銃の使い道は…?
「これは何?」と大きな独り言を言ってたら
そばで見学されていた方が「たぶん砲台ですよ」と。
ありがとうございました
船にいる人がひと目でわかる。
船にいる人は「BORDO」、下船中は「TERRA」

1時間以上船内を歩き回って、あちこちに立っている船員さんにも日本語と英語で質問してみたりして、船内を堪能した。
いつか帆を張っている姿も見てみたい。

帰りに新橋のイタリアン「ジリオ」でランチを食べて、イタリア気分漫喫の1日は終了。

アンティパストミスト
シエナの伝統的なパスタ「イ・ピーチ(ピチ)」
うどんみたいな見た目&食感
麺もラグーソースもおいしい
次の寄港地はダーウィンだけど
ちらっと浦安にも寄る?




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