裏切り者のレクイエム「403E7D1464A7700C」「3B3C7716520BC3C7」「1AB7FC1132C2CB50」

画像1 相対する戦士とドラウグル。戦士はドラウグルの変わり果てた姿を振り払うかのように、両手に持った斧を強く握りしめる。
画像2 戦士の名はヘリオス。先代の王の墓地にて、相次いで死傷者が出るという噂を聞き、彼もまた王でありながら、原因を究明しに旅に出た。 墓地の内部は酷い死臭が立ちこめ、それがかつて王と呼ばれたコサイタスの仕業だと理解するのに、時間はかからなかった。 「コサイタス、あなたは私と民の心を裏切った‼︎」 もうヘリオスの心に迷いはない。
画像3 墓地の主は、かつてコサイタスと呼ばれた先代の王。あの頃の風格や威厳は見る影もなく、ただ生あるものの命を無作為に奪い取るだけの存在。そこに現れた屈強な戦士。その戦士が切りかかってくる。 消えかけていた記憶が蘇る。生前、あんなにも可愛がっていた子供が、自分の安寧の地を奪おうとする。 「へ...ヘリオス...ゥ...‼︎」 自分の注いだ愛情は裏切られ、死んだはずの心が怒りに燃え上がる。
画像4 コサイタスの亡骸を操るのは、かつて王国の魔術師だったオスカー。 魔術を極めんとし、禁呪に手をかけ、その危険性から国外に追放された男。 死して肉体を失ってからも、禁呪にてその命をながらえ、自分を裏切った王国への怨みを晴らさんと、コサイタスの亡骸を蘇らせ王国を破滅に導かんとする。
画像5 慈愛の女神像が、2人の運命に血の涙を流している。今までもこれからも、いつまでもいつまでも...。
画像6 というストーリーコンセプトから、今回のベイルファイアへの作品制作に着手。 パッと見た時に、ストーリーを感じ取れるようにと試行錯誤しました。
画像7 全景で見ると、裏と表、光と影で表情が変わるように、ウォーリーを探せみたいにと思い制作。 右のヘリオス側は光を当て少し明るく、コサイタス側は少し暗く色調を変えてみた。 そして今作は、ハイライトを明るくしてパッと見のキャッチーさを出すのではなく、冒険をしてきたヘリオス、腐りかけたコサイタス、胡散臭いオスカーの質感をどう表現するかに頭を悩ませた。 ヘリオスのマント(使い込んだヌメ革)の表現が上手くいったとお気に入りです。

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