ベトナムもマイクロインフルエンサー>インフルエンサーマーケティングの時代へ。
私がベトナムにきた3〜4年前まではFacebookのフォロワー10万人以上を活用するセレブリティを活用したインフルエンサーマーケティングをしていましたが、今はタイトル通り、マイクロインフルエンサーのほうが”影響力がある”とされてきています。
キャンペーンの目的に応じて”貢献度”の指標は異なりますが、今までブランディング(認知目的)の場合はインフルエンサー、商品の魅力を正確なターゲットの場合はマイクロインフルエンサーという時代もありました。(1年前くらい?)
そもそもマイクロインフルエンサーとは
フォロワーが1万人〜10万人いる人のこと
です。
10万人も多いだろと思うんですけどね。
ちなみに日本のフォロワーランキングは
1位 安倍晋三 59万人
2位 宮崎駿 45万人
3位 渡辺直美 27万人
ですから、ベトナムでいう”マイクロインフルエンサー”規模は日本のセレ杁ティ規模に近いものがあります。
参考までにベトナムのインフルエンサー・セレブリティレベルだと
Minh Hằng : 729万人(国内ランク8位)
Chi Pu : 804万人 (国内ランク7位)
MC Trấn Thành : 1,000万人超え、w (国内ランク1位)
多すぎて、、という感じですが。
インフルエンサープロモーションからマイクロインフルエンサープロモーションへと変化を遂げながら拡大している市場での成功事例が発表されたので、シェアしたいと思います。
2019年1月に実施されていたマイクロインフルエンサーキャンペーンで最もインパクトのあったキャンペーンランキングです。
(nguồn: Younet)
1位:Momo
1位にはアプリ決済サービスのMoMoの仕掛けた "Shake Golden Pig - Get lucky money"という旧正月のタイミングに合わせて行ったキャンペーン
【キャンペーン概要】
キャンペーン内容はいたってシンプルでゲーム性のあるもの。アプリ上に登場するブタちゃんをフリフリさせて5 billion VND がもらえるというもの。
旧正月のお年玉(ラッキーマネー)として仕掛けたキャンペーンです。
Chi TaiというコメディアンやĐức PhúcというKOL、ゲーマーのCrisDevilGamerやKaity Nguyen(以前は湖池屋さんのアンバサダーとして活躍していました)なども投稿したりとマイクロインフルエンサーだけの活用ではなかったのですが、YouNet MediaによるとBuzzスコアもBrandスコアも2019年1Qで最も高かったと評価しました。
ただ、バスった方向性として、”フリフリさせて5 billion VND”というところがユーザーに勘違いされており、あたかも一人で5 billion VNDもらえるような内容だったため、実際にあたったユーザーが50,000VND(約250円)しかもらえないという珍事件が起こり苦情の嵐だったよう。。。なので、炎上したためキャンペーン自体はある意味バズった、という方が正しいとおもいますが。。ソーシャルの世界だと”正”とする指標が”バズる”というところにあたっている傾向が高いため、どんな状況でもバズスコアは高いようにみえてしまいますね。
最近ではソーシャルリスニングという「実際にバズってる内容ってポジティブ?、ネガティブ?」かを計測するツールを活用して、”バズり”のスコアをつけることも多くなりました。勘違いバズり喜びは避けたいところです。
ファイナンスサービス系に強いマイクロインフルエンサーリストはこちら。
2位:Tiger Beer
2位にはタイガービールの"Awaken the spirit"というメッセージをうたったキャンペーン。年末の1月31日にホーチミン市内で開催された音楽フェスとのコラボで盛り上がりをみせ、2019年の年明けに流れ込んできた形です。
アルコール飲料系に強いマイクロインフルエンサーリストはこちら。
3位:Nestlé
Nestléはテトギフトセットに関するmini gameを公式ページ上で行い、高齢行事のように盛り上がりをみせました。
こちらのキャンペーンは旧正月前の1月中旬あたりから2月中旬あたりまで行っていた長期キャンペーンなので、全体スコアが高いのも納得です。
FMCG系に強いマイクロインフルエンサーはこちら。
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今回上位に入った3社ともかつてはブランディングメインでインフルエンサー、セレブリティを活用していましたが、マイクロインフルエンサーをうまく活用し、一般ユーザーにより近い形で商品をアピールし、Facebook上でインタラクティブにコミュニケーションを図ろうとしています。
ただ、マイクロインフルエンサーになればなるほど、フォローユーザーの偏りが強くなるので、フォロワー数だけではなく、どんな人をフォローワーにもっているマイクロインフルエンサーがキャンペーンに適切なのか、を明確にして選定しないとびくともしないキャンペーンにもなりかねません。
アメリカではすでに”ナノインフルエンサー”というカテゴリがトレンドとのことで、セレブリティに流されない時代がベトナムにも遠からずやってくるのかもしれません。