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VinMart 4.0−ベトナム初のバーチャル・スーパーマーケット誕生
ベトナムで堂々のTOPの時価総額(17,686億円/2019年4月25日現在)を誇るビングループが手がけるVinMart4.0と名付けられたのはベトナム国内初となるバーチャル・スーパーマーケットだ。
ビングループの小売部門であるVinCommerceは、コンビニエンスストアのVinMart+、スーパーマーケットのVinMartなど1800店舗以上を展開しているベトナム最大級の小売業者であり、この度Vinmart4.0が誕生した。
実態はどのようなものなのでしょうか。
ベトナム初!バーチャル・スーパーマーケットの概要
ユーザーはバーチャルスーパーマーケット内でVinmartで販売されている100点以上もの商品をオフィスビルや学校バス停に設置されたポスター(スクリーン)で閲覧し、その場で購入することができる。購入した商品は2〜4時間以内に指定された場所へ配達される。
購入方法は、スマートフォンに”VinID"というアプリケーションをインストール(iOS / Android可)し、市内に設置されたバーチャルスーパーマーケットポスター(スクリーン)に表示されている商品QRコードを読み取って、決済ボタンを押すと注文が完了する。
画像引用:advertisingvietnam
推し進められる”non-cash payment"の流れはベトナムにも到達し、VinID上でもe-walletを使用した決済が可能となっている。
オンラインショッピングでありながら、オフラインでの購入体験を維持したもので、小売業の店舗設置費や人件費削減を期待されている。
スマートフォン利用者が携帯電話所有者の半数以上(ハノイ・ホーチミンでは80%以上)を占めているベトナムで、今後どのようにバーチャルスーパーマーケットが受け入れられるかを見ていきたい。
”今のベトナムにそれって便利?”というのが個人の感想。
オンラインでの購入ユーザーも増えている中、オンラインで直接購入できる体制があれば十分なのでは、と思ってしまう。
2011年に韓国で導入されているバーチャルスーパーマーケットだが、こちらは電車のホームに設置されており、電車の待ち時間を利用して買い物を促したり、電車ホーム広告のような役割を果たしていたようで、当時は利用客が多く話題になっていましたが、今はどうなのでしょうか(韓国事情がわからない。。)。
またベトナムは配送網が十分に整っていないうえに、渋滞、雨季のスコールなど多くの要因で2-4時間以内配送をなかなか期待はできないが、この難しさをどう突破するのかは見所。
私自身、たとえ日本で電車の待ち時間が長くても、ホームに広がった商品にQRコードをかざして買い物をするのは自分の買い物かごが丸見えみたいで気が引ける。
”あの人の今夜の晩ごはんはカレーだな。”とか予想されそう、、。笑
まずは試験的にホーチミン・ハノイで20箇所の設置が行われるようなので、設置されたらまずは試してみたいなーと思っています。