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ベトナムECサイトの首位が変わる!?というびっくりなお話。

こんにちは。ベトナムのホーチミンで約4年間広告代理店に務めていたfumikaです。

帰国してきたいまでも、ベトナムネット界隈の状況が気になっており、本記事ではタイトルの通り、今年の2月にベトナムのECサイトの首位が変わるかも!というニュースを見かけていたのですが、ついに先日、決着がついたようです。


“Tiki and Sendo have agreed to merge their businesses in an all-stock deal”

ビッグなニュースなのでひっさびさになりますが、noteにまとめてみました。

カバー画像の赤と水色の色をみて、ベトナムのどのECサイトのことを指しているか分かった方はなかなかのベトナム通ですね。私にはもうこの色のイメージしかありません。笑


1.ベトナムのECサイトトッププレイヤーのおさらい

ベトナムのECサイトの色で水色といえば、そうTiki.vnです。そして赤色といえばSendo。Tiki.vnは2012年にサイバーエージェントの子会社であるサイバーエージェント・ベンチャーズが投資したことで日本でも知っている方が比較的多いECサイトかもしれません。

Tiki.vn

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Sendo

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ベトナムのECサイトはここ数年TOP5で激戦を繰り広げており、中国アリババ資本が投入されているLazada、シンガポールからの刺客Shopee、そしてベトナム国内最大手通信会社FPTが運営しているSendo、2010年にベトナム国内で創業されたTiki.vn、携帯電話販売を行う大手The Gioi di Dong、で首位を争っています。

2018年にはアリババが投資したLazadaに対抗する形で同じく中国大手ECサイトを運営するJD.com(京東集団)がTiki.vnに投資をし、筆頭株主となってからはベトナム国内で中国大手2社の資本戦争が爆発していました。

私がベトナムに住んでいた2019年にはそれまでTiki.vnから首位を奪ったLazadaが突如shopeeに首位を奪われて「やばいやばいやばい」となりアリババからめちゃめちゃ人が送り込まれて立て直しだー!みたいになっていました。

街中のサイネージはshopeeとLazadaに占領されていたといってもいいくらい広告宣伝戦争、割引戦争を繰り広げていました。

2.Tiki.vnとSendoのびっくりな話。

おさらいが長くなりましたが、本記事の主役はSendoとTikiです。

な、なんと、この度国内3位のTikiと国内5位のSendoが合併するかも!!??(まじで?)という噂がたってから3ヶ月、ついに事業統合となりました。

(※ランキングは売上ではなく、サイト訪問者数とアプリ利用数なので、利益ランキングではいので悪しからず。)

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なんとおおおおおお!!!!面白くなってきてますね。

Tiki.vnとSendoはベトナム国内発のサービスなので、意気投合もしやすかった(?)のと、直近両者とも赤字(2018年末時点で累積赤字を計上➖tiki.vn/▲1兆4000億VND(約▲67億円)、sendo/▲1兆3000億VND(約▲62億円))で業績もよくなったことが背景にありそう。Sendoは中国資本傘下には入らないぞーとFPTの意地で頑張っていたのですが。

Tiki.vnは2010年オンライン書籍サイトから立ち上がっていたので、「ベトナムのAmazon」とまで言われた大物でしたが、赤字となった2018年からIPOや売却説がでており立て直しは急務だったのですが、このような形で落ち着くとは。


今の現状Rankは現状以下のような順位(source: iprice.vn)

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不動の1位、Shopeeが首位を死守しています。結構圧倒的な差がついてきています。The Gioi di Dongも頑張ってますねー。The Gioi di Dongは実店舗ももっているので、私もベトナムにいるときはiPhoneを見にいきましたね。ベトナムで携帯電話を買うならThe Gioi di Dong。

そして3位はTiki.vn、Lazadaが4位まで落ち込み、5位にSendoとなっています。Sendoは2018年にSBIやソフトバンクからのラウンドB調達を完了させ、引き続き2019年末にはSBIホールディングス株式会社がリードインベスターとなり、BEENOS株式会社も投資に参加していました。今年に入ってアクティブ数も伸びてきていたので、このまま返り咲きなるか、という期待もありましたが。

4.まさに中国の資本対決構造となったベトナムのECマーケット

LazadaにはAlibabaが
Tiki.vnにはJD.comが
この2社がShopeeに立ち向かう!という構造ですが、Shopeeを運営しているシンガポールのSea groupにはもう1つの中国の巨大ITTencentがついています。最強!

中国、強し!圧倒的に制覇している!

ベトナム企業はトップ戦争には蚊帳の外、という状況です。

今回Tiki.vnと手を組むSendoには日本企業も多く関わっているので、今後の行方が楽しみですね。

5.おまけ

ベトナムホーチミンに住んでいたとき、Tiki.vn.、shopeeと使いましたが、Tiki.vnは梱包が丁寧で(Tikiロゴ入りのダンボールで届く)、近いエリアであればその日中配送や、送料無料だったので利用しやすかったですね。

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引用:tinte.vn

Shopeeではガラス瓶をオーダーしたのですが、こちらは、、届いたときには粉々で、10本中4本が使い物になりませんでした。。もちろんclaimして返金されましたが。。このやり取りはベトナム人の同僚に対応してもらいましたが、なかなか面倒でした。

ベトナムはまだ配送網にも課題がありますし(割れ物注意とか気にしてない)、特にCtoCの個人出店者には要注意なところ。ベトナム人自体も写真と本物が違いすぎる!ということを理解していて、現物確認してから支払うキャッシュオンデリバリーが未だに主流です。

クレジットカードの保有率が少ないから、という理由もオンライン決済が進まない要因ではありますが、単に出品者に対するクレジットがないから、も大きく関わっていますね。

逆に、1度信頼関係を築けたら、ファンとなってくれて、SNSでもオープンに紹介してくれたり、レビューで評価してくれたりします。(褒めも批判も。笑)

何よりも口コミが大事(まあ日本でもそうですよね)なので、しっかりと顧客対応をすることは必要です。

Lazadaがここまで順位を落としてしまったのはカスタマーサポートがズタズタだったから、といってもいいかもしれません。配達日には届かない、届いても違うものだったり、それに対する問い合わせ対応も不親切。

私がいたころよりはさすがに改善していると思いますが、1度嫌な思いをしたらなかなかその印象はなくならないですからね(私の場合)。

日系ブランドもベトナムマーケットに多く進出するなか、各モールへの出店を検討されている方は、ぜひどのサイトが適切なのか見極めてみてください。

ベトナムは個人ショップ(FacebookショップやInstagramショップ、Youtuberによるライブ配信ショップなど)も多いので、オンラインショップが身近な分、ユーザー体験も充分に積んできています。

ますます伸び続けるベトナムECサイト市場が楽しみです。引き続きウォッチしてゆきましょう。

※2018年に打倒Alibabaとしてベトナム進出したAmazonはこの中国資本抗争にどう割いるのか、な。

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