酔っ払いにバチが当たる
最近、夜、出ることが多かった。
ふらふらとその辺をぶらつく訳ではない。
仕事関係で、外で食事をすることが少し多くあったのだ。
その際、お金をとって料理を提供するところへ行く訳だから、仕事とはいえそれなりに美味しいものにありつくことになる。
飲み食いが大好き自分にとって、その点はありがたくもある。
おれは日本酒が好きである。
最初の一杯こそビールが多いが、そこからはずっと日本酒だ。
なので、必然的に和食が多くなったりする。
日本酒は、季節関係なく、程よく冷えた冷酒を好んで呑む。
「冷や」ではない。
「冷や」とは、常温で提供されるものを指す。
好みは、冷蔵庫で程よく冷やした、いわゆる「花冷え」と称されるくらいの冷酒である。
このように、季節を問わず、好む酒は一緒である。
ただ、夏の夜に飲みに出ると、別の楽しみもあったりする。
調子よく酔っ払い、コンビニで買ったアイスを食べながらぷらぷらと帰る路。
これが格別美味く感じるのである。
なんとも行儀は悪いが、良い子も寝静まる夜更けのことである。
多少のやんちゃは許してもらえるだろう。
ゴミのポイ捨てなんかはもっての外でもあるし。
アイスを頬張りながら見上げる月。
テクテクてく。
案外、至福の時だったりるす。
しかし、次の朝。
白い靴に、溶けたチョコが垂れていた。
やはり、行儀の悪い行いに、バチが当たったようである。