この空を、季節を思いiPhoneをタップする
春らしい春の日は気分が上がる。
季節は春。
春なのだから、どんな日でも春の一日、ではある。
それでも、自分の中には春らしいと思える日があったりする。
この時期は、冬に逆戻りしたような日だってしばしばだ。
だから、そんな日はなんだかウキウキするのだ。
やっぱり春らしい日差しを全身で浴びると、じんわりと幸せを感じることができる気がするのだ。
春は言わずもがな夏へと向かう季節だ。
これから徐々に暑くなって行く。
そんな春の、春らしい日。
ふんわりと日差しもまた柔らかに感じる。
光にまだ強さはない。
青空は少し低いだろうか。
時々、冬の名残りのような風が、ピューと吹き抜けて行く。
遠くに目をやる。
鳥が飛んでゆく。
あれは何という鳥か。
まだ上空はさぞ寒いだろう。
それでも気持ちが良さそうだ。
行き交う人の足取りも軽やかだ。
寒かったあの冬の日とは、表情も違って映る。
こんな日にお似合いの曲を探そう。
同じ青空を見上げても、春夏秋冬、その表情は違う。
だから、こんな春の日にお似合いの曲を、幾つか思い浮かべてみる。
電車がホームに滑り込んできた。
ゆっくりとドアが開く。
一度空を見上げてから乗り込む。
そしてiPhoneをタップした。