2024年8月期 第3四半期決算におけるQ&Aピックアップ
株式会社フューチャーリンクネットワーク(以下FLN、グロース・証券コード:9241)のIR担当です。
2024年7月16日(火)に当社グループの2024年8月期第3四半期決算説明会が開催され、その内容が以下の通り書き起こし記事・動画で公開されました。
全文書き起こし記事・動画
本記事では、2024年8月期第3四半期決算の内容に関して投資家の皆さまから頂戴したご質問について、noteをご覧の皆さま向けにピックアップしてお届けします!
Q&Aピックアップ
Q1. 『まるまるおまかせプラン』販売数の増加ペースについて
回答
【前提】まるまるおまかせプラン増加ペース
2023年9月 102店舗(+43) ※9月より全国販売開始
2024年2月 160店舗(+58)
2024年5月 177店舗(+17) ※3月よりプランリニューアル
まず、執行役員制度導入は正しい選択だったと思っています。意思決定が非常にスムーズになってきており、より機動的に進められています。
一方、執行役員制度を入れたにもかかわらず、特にこの第3四半期において『まるまるおまかせプラン』が増やせなかったことについては、プランのリニューアルもあり、パートナーの育成の勘所が上手くつかみきれなかったことによるものです。執行役員制度と必ずしも連動していないとご理解いただけると幸いです。
指数関数的に成長する時期についてはなかなか明言できませんが、成長できる手応えはあります。
Q2. 『まるまるおまかせプラン』販売状況の直営・パートナー間での差について
▼まいぷれ関連売上(直営エリアのまいぷれ利用料)
・当初予想 128百万円
・修正予想 143百万円(+14百万円)
▼パートナー関連売上(パートナーエリアのまいぷれ利用料に対するロイヤリティ売上などを含む)
当初予想 573百万円
・修正予想 457百万円(-116百万円)
回答
直営エリアに関しては、業績予想を上方修正しているとはいえ、おおむね想定どおりです。商品力にも自負があり、ニーズもキャッチしていたため、それ相応に販売数が増加していく見込みがありました。
一方、パートナーエリアに関して想定どおり伸びなかったことについては、商品性質としての営業難易度・各社の営業スキル・販売注力度などの問題があると捉えています。
今までの「まいぷれ」サービスは、「まいぷれ」というプラットフォームのツールをお店の方にご利用いただくことを前提にしていました。しかし『まるまるおまかせプラン』は、特にフューチャーリンクネットワーク本部のコンサルティング機能が伴走するという、今までと違ったアプローチの部分が含まれています。それに関する説明や、地域の方に安心していただける販売プロセスが、まだインストールしきれていないというのが、正直なところです。
上記の日本の地図上で表した中で、何ヶ所か色の濃い地域もある通り、リテラシーの高いパートナーにはご理解いただきすでに販売拡大に向け堅調に進んでいます。しかし、そうでないパートナーは、ここまでの実績として、なかなか想定どおりに成長させられなかったというのが事実です。
具体的に営業スキルの習得にどれぐらいかかるのかは見えにくい部分もありますが、全国的に地域事業者の最終的な顧客ニーズは確認できているため、あとは営業プロセストレーニングと、パートナーの経営者の姿勢の問題だと考えています。ここに関しては、引き続きスーパーバイジングし、伸ばしていきたいと考えています。
Q3.プラットフォーム利用店舗数の減少要因と今後の対応について
回答
おっしゃるとおり、今は単価向上のために投資させてもらっていますが、件数が減るというのは、プラットフォーム事業者として、戦略的なものとはいえ良くないことだと思っています。
早々に単価向上にフォーカスした戦略は終了を迎え、件数を増やしていくという方向に軸足を移すことになると思っています。それがいつからなのかは言明を避けますが、これから増やしていけるステージになるとお考えいただければと思います。
Q4.『まちスパチャプロジェクト』の展開スピードについて
回答
まずコストに課題があるのは事実ですが、コストの目処が立つまでスケールアップさせないということではありません。
VTuberを活用した地方創生、地域活性、シティプロモーションには、今までの方法以外の部分に関しても非常に可能性を感じており、規模・領域・テーマ・予算の多様化に対してはすでに検討やチャレンジを進めています。
こちらを進めると同時に、並行してコスト圧縮という課題に取り組んでいるとご理解いただければと思います。
Q5. 新規設立の子会社(地域活性AIテクノロジーズ)について
回答
これまでに蓄積したAIのノウハウや体制を「まいぷれ」プラットフォームおよび既存事業にはめるという部分はフューチャーリンクネットワークで行いますが、それ以外の、AIを活用した地域活性に資する事業については別法人で行うという思いのもと、新会社にしました。
なぜ新会社にするかについては、AIの技術やアライアンス、人材採用などに関して、よりスピード感が求められるケースがあると考えているからです。意思決定のタイミングと速度を考えたときに、別法人のほうが有効だろうとの考えによるものです。
具体的な事業に関しては、AIを使い、地域情報を効率的かつ効果的、魅力的に発信するという事業を、「まいぷれ」という枠組みではないところでトライアルしていくことを検討しています。
また、リスキリング・ラーニング事業については、当社の「まいぷれ」のパートナーを含めた地域のプレイヤーとさまざまなコミュニケーションや情報共有を図る中で、AIを活用することで圧倒的に生産性が上がるという領域をよく見ています。そこで、当社が蓄積したノウハウを地域のプレーヤーの方々にインストール、またリスキリングすることにより、この生産性の向上も見据えられるのではないかと考えています。
特に、現政権がリスキリングを非常に重要視していることもあり、国策に合致するという意味でも、この事業に可能性を感じています。
Q6.販管費の進捗について
回答
今回の開示で出した業績予想の修正のとおり、今回は着地時点で約66パーセントの推移になると思います。この2期に関しては人的資本への投資を意思決定してきたところでもありますが、2025年8月期以降は費用の抑制を含めて65パーセント以下を切るかたちで計画していく予定です。来期予想の開示タイミングで、またご説明したいと思います。
その他の質疑応答について
その他の質疑応答については前述の決算説明会書き起こし記事で確認いただけるほか、Q&Aの集約を下記の『Q&A Station』で開始いたしましたので、こちらからもカテゴリ別等で参照いただけます!
IRについてのお問い合わせ