社会起業家にコーチングする意義とは?
「ビジネスには二種類ある。一つは利益を最大化するもの。もう一つは社会的目的のために営むもの。同じ人が、二つのビジネスを同時にできるはずだ」 ー グラミン銀行創業者 ムハマド・ユヌス
はじめに
社会起業家向けにコーチングサービスSocial Coachingと関わり早1年。
祝1周年!を迎えるということで、Social Coachingでの体験、そして社会起業家を支援する意義や思いを綴ります。
社会起業家の定義とは?
そもそも社会起業家ってなに?とスタートアップ界隈の起業家の方に質問される事があります。「自分も社会のために頑張ってますけど、何が違うの?」と。経済産業省の3つの定義によると、社会起業家とは・・
と定義されているものの、自分の中では起業家と社会起業家を白黒で明確には区別してません。資本主義を攻略するため「お金を稼ぎ勝つ!」的な利益追求的な思考だけではなく、「社会課題解決ファーストのマインド」で事業を創造していれば、「社会起業家」と認識しています。
起業家のメンタル問題
起業家は大きなプレッシャーに晒されていることが多いです。Startup Snapshot Surveyによると…
ストレスや不安をオープンにできる起業家は2割以下
投資家にメンタルの問題を相談できる起業家は1割以下
起業家の躁うつ病の割合は一般の10倍以上
ADHDは一般の3倍以上
起業家という職業は、高プレッシャーな上、気軽に相談できる人がほとんどいない状況です。
社会起業家となると、「世のために本質的なインパクトを出せているか?」という事業を成立させるために必要な変数が増えるため、苦労もその分増える印象です。
弱さを出しずらい構造
私自身、過去に起業したり、VCで働いたり、スタートアップで急成長を経験したり、社会課題をテーマにした上場企業で働いたり、エンジェル投資をする中で、いろんな視点から起業家という存在を観察したり体験したりしてきました。
その中で感じるのは、利害関係がない状態で、本音を話せる存在を見つけるのが困難だと言うこと。
例えば・・・
「VCにこんな事いったら、次のラウンドで調達できないのでは…」
「社内のメンバーにこんなこといったら辞められるのでは…」
「起業家仲間には事業の状況はさらけ出せない…」
「事業のことは家族には話せない…」
起業家が弱さをさらけ出してもいいと感じれる、尚且つ起業家が抱える葛藤やビジネスを本質的に理解できる存在は少ない。
Social Coachはそこに寄り添うことができるメンバーだと感じます。
社会起業家にコーチングを提供する意義
そんな、彼ら彼女らにコーチングするインパクトは大きい。そんな風に思いSocial Coachに参加しています。世界に点在するさまざまな「社会課題解決を実現」する上で、不可欠な存在である社会起業家。彼ら彼女らに寄り添い、本来のエネルギーを十分に循環させることは、世界に溢れる生きづらさや不条理をより早く解決することに繋がると感じています。
最後に
Social Coachでは、そんな起業家を支援したい想いを持ったコーチが多数在籍しています。皆んなのバックグラウンドは多種多様。何よりも過去に苦労し、人の痛みがわかる人が多い人印象。人としてみんな良い人ばかり。勉強会なども活発で学びも、新しいご縁もあり、ありがたい限りです。
そんなSocial Coachでは、ここで第4期のコーチの募集中です。少しでも気になった方は是非訪れてみてください。