
政治・建築・メディア・経済・都市の視点から5人の論客が「失敗」を続ける大阪の「本質」に迫る
EXPO2025TALK SESSION 2025.04.12
2025年4月12日(土)
14:00~17:00(13:00開場)
大阪私学会館4F講堂
参加費 一般1500円
チラシ持参・画面表示1200円
高校・大学生500円
ネット視聴1000円ネット視聴お申込み https://forms.gle/mAhc7QF2XsP65NL56

JR東西線 大阪城北詰駅3番出口より西(右)へ徒歩2分
JR環状線、京阪電車京橋駅徒歩12分
大阪メトロ谷町線天満橋駅、京阪電車天満橋駅徒歩12分
昨年(2024年)8月に上梓された「大阪・関西万博『失敗』の本質」は、建設の遅れやメタンガス爆発など迷走する万博を、政治・建築・経済など多岐にわたる視点から5人のスペシャリストが検証し、問題点を浮きぼりにした良書。
公刊後もさまざまな問題が噴出し続けているが、いよいよ開幕を迎えたいま、5人の執筆者が一堂に集まり万博の課題の「現在地」を改めて洗い出し、万博後の跡地開発やその後に控えるカジノの問題点を指摘し、警鐘を鳴らします。
維新の首長は積極的に取材に応じ、フルオープンを誇っている。……透明性をアピールしている。しかし、……真に重要な情報やプロセスは結局、覆い隠されているのではないか。万博をめぐって噴出する数々の問題は、維新政治・行政の恣意性、不透明性、そして独善性を物語っている……
木下功★ISAO KINOSITA(1962年生まれ。ジャーナリスト、元大阪日々新聞記者)
人類的な大義に立てば、万博も、人類の健康と幸福と文化の連帯という命題に尽きる……大きな視点で未来への天命を模索するのであったならば……大阪にカジノを呼ぶために、市民の苦情の少ない離島を活用する仕掛けの一部として万博を利用しようなどという安易な考えでメガイベントを誘致しなかったはず……
森山高至★TAKASHI MORIYAMA(1965年生まれ。一級建築士、建築エコノミスト)
電通と吉本興業を万博から事実上撤退させたのは、「コンプライアンスの徹底」と「レピュテーションリスクの回避」だったことは共通している。……「哲学も、未来へのビジョンもない。限られた人たち、地域の利益のための博覧会に国民の共感など得られるはずもない……」某氏の指摘はもっともだ。
西岡研介★KENSUKE NISIOKA(1967年生まれ。ノンフィクションライター)
税金を使った巨大イベントの課題は、短期的なコスパの重視を超えて、中長期的に残り、我々の社会に正の外部性を発揮してくれるような「遺産」をどのように残すのかということ……維新の会という都市住民のコスパを重視する志向を受けて成長した政党が、(そうした)価値を共有させる議論を喚起できるのか……
吉弘憲介★KENSUKE YOSHIHIRO(1980年生まれ。財政・経済政策研究者、桃山学院大学教授)
「祝賀資本主義」の推進装置であるメガイベントはデメリットの方が大きい……そんな時代潮流に関係なく……不都合に目をつむって万博を強行する。無関心のまま、誰も止めることができない。そして、維新首長の下で府市が一体化し、政治と行政の間の線引きも失われた今の状況では、おそらく誰の責任も問われない。
松本創★HAJIMU MATSUMOTO(1970年生まれ。ノンフィクションライター)

