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【LoL初心者向けステップアップ講座】STEP36 集団戦の陣形

こんにちは、ふつぐです。

この記事は、【League of Legendsをこれから始めたい人】に向けた連載企画の36番目の記事です。

『LoL初心者向けステップアップ講座』は、
本連載をイチから順に読んで実践していくことで、順序良くLoLを学べるように構成を考えて書いています。

本連載の経緯などについては下記記事をご覧ください。


STEP 36-1 集団戦の陣形

前回は各クラスの説明を行いました。

各クラスのチャンピオンたちが集団戦を行うと、どういった構図になるでしょうか?

この記事では、集団戦の基本となる2つの陣形と、各クラスの集団戦での正しい立ち位置を解説します。

集団戦の陣形とは

【集団戦の陣形】とは、プレイヤー10人が集団戦に参加したときのそれぞれの立ち位置をひとまとめに表した構図のことです。

集団戦の陣形を簡略化すると、大きく2種類に分けることができます。

  • ①塊の集団戦

  • ②前後の集団戦

前衛と後衛

  • 集団戦の先頭に立つチャンピオンを【前衛/フロントライン】

  • 集団戦の後ろに立つチャンピオンを【後衛/バックライン】

と呼びます。

①塊の集団戦

【塊の集団戦】は、互いのチームがひとつの集合体のように塊になって動く陣形です。

前衛に敵のダメージを吸収するタンクを置き、後衛にダメージを出すマークスマンやメイジを置きます。

集団戦が始まると、互いが相手のフロントラインを削り合い、相手チームよりもDPSが高ければ勝利する、最も単純な陣形です。

「塊の集団戦」における前衛と後衛の立ち位置

得意なクラス

「塊の集団戦」を得意とするクラスは以下の通りです。

  • 前衛:タンク(ワーデン/ヴァンガード)、ジャガーノート

  • 後衛:マークスマン、メイジ(バーストメイジ/アーティラリー/バトルメイジ)、エンチャンター

「塊の集団戦」では純粋なDPS勝負となるため、前衛にはダメージを受ける事で相手のDPSを軽減するタンクが必要です。

後衛には、DPSが出るマークスマンや、AoE(範囲スキル)を持つメイジやエンチャンターが必要です。

また、敵の前衛を殴ることで後衛にもダメージが入るAoEを持つチャンピオンが、特にこの陣形を得意としています。

陣形の利点

この陣形の良い所は、非常に分かりやすく簡単だという点です。

いちばん手前にいる敵を全員で殴るだけで勝てるため、戦闘中に難しい判断をせずとも勝利することができます。

構成を見比べた時に、純粋なDPS勝負で勝てそうであれば、「塊の集団戦」で戦いましょう。

②前後の集団戦

【前後の集団戦】は「塊の集団戦」とは違い、互いのフロントラインが相手のバックラインを狙いにいきます。そのため、集団戦での陣形が前後に分かれる形となります。

この陣形の目的は、最もDPSを出す敵の後衛を真っ先にキルすることです。

純粋なDPS勝負では勝てなかったとしても、「前後の集団戦」を行うことで相手の主要なDPS源を潰し、集団戦に勝利します。

「前後の集団戦」における前衛と後衛の立ち位置

得意なクラス

「前後の集団戦」を得意とするクラスは以下の通りです。

  • 前衛:ヴァンガード、ダイバー、スレイヤー(アサシン/スカーミッシャー)、バーストメイジ

  • 後衛:自衛スキルを持つ一部のマークスマン、ワーデン、アーティラリー、エンチャンター

相手のバックラインに飛び込む必要があるため、前衛には機動力の高いヴァンガード、ダイバー、スレイヤー、バーストメイジが必要となります。

後衛には、飛び込んでくる敵から身を守ることのできる一部のマークスマン、襲ってくる敵の前衛から味方を守るワーデンやエンチャンター、飛び込んでいく味方の前衛に合わせて遠距離から支援できるアーティラリーが必要です。

ワーデンやエンチャンターのような守ってくれる味方がいれば良いですが、「前後の集団戦」になった場合、後衛は基本的に自衛するしか生き残る手段がない点には注意が必要です。味方の後衛が生き残り、敵の後衛が落ちればその集団戦は勝利します。

また、「前後の集団戦」のような縦に長い陣形でも相手のバックラインまで届くULTを持つチャンピオンや、敵を分断することで無理やり「前後の陣形」を作り出すことのできるチャンピオンも、特にこの陣形を得意としています。

陣形の利点

この陣形は、純粋なDPS勝負では勝てない構成だったり、負けている状況さえもひっくり返すことのできる強力な陣形です。

しかし、タイミングを間違えて飛び込むと味方の前衛が孤立したり、味方の前衛が敵の後衛に倒されると陣形が崩れるリスクもある、難易度の高い陣形でもあります。

どちらの陣形を選択すれば良いか?

まず基本となるのは「塊の集団戦」です。
この陣形は味方との連携も簡単ですし、簡単ということは単純に強さでもあります。

まずは「塊の集団戦」で勝負をしてみましょう。

もしこれで一度負けてしまったら、次は「前後の集団戦」を狙いましょう。
難しい分リスクはありますが、負けてる状況でも狙う価値のある集団戦です。

チャンピオンの知識が付いてきたら、敵チームと味方チームそれぞれどちらの陣形が得意かを見比べて、自分たちの得意な陣形を選択しましょう。

キャリーに合わせて陣形を作ろう

陣形を選択する目安として、チームでいちばん育っている【キャリー】が戦いやすい陣形にすると良いでしょう。

(キャリー:チームを勝利に「運ぶ」という意味。チームのなかで最もダメージを出すチャンピオンのこと)

チャンピオンの性能や、持っているアイテムの数を見比べて、両チームのキャリーは誰なのかを判断し、味方のキャリーが得意な陣形を選びましょう。

狙った陣形を維持しながら戦おう

もし自分たちが「塊の集団戦」を行いたいのに、「前後の形」になってしまったら、戦い方を間違えています。

「塊の集団戦」の弱点は「前後の集団戦」です。

「前後の形」にならないよう、味方のバックラインに入ってくる敵を、味方のフロントラインで受け止めつつ戦いましょう。チーム全体で後ろに下がりながら戦い、フロントラインを維持することが重要です。

後ろに下がりながら、フロントラインを維持する

逆に自分たちが「前後の集団戦」を行いたいのに、「塊の形」になってしまう場合はどうすればよいでしょうか。

「前後の集団戦」の弱点もまた「塊の集団戦」です。

敵のバックラインに入る前衛が、敵のフロントラインに止められないように避けながら飛び込むことが重要です。

そのため、敵に対し正面から飛び込むのではなく、敵の横側や裏側から入りましょう。(通称:横入り/よこいり、裏入り/うらいり)

敵の前衛を避けて、横から飛び込む

STEP 36-2 動画で集団戦を見てみよう

ここからは、ゲーム内の映像を交えて例を挙げてみます。

例①塊の集団戦の成功例

互いのチーム構成

  • 青チーム

    • 前衛:赤ケイン・スカーミッシャー(前後が得意)

    • 前衛:パンテオン・ダイバー(前後が得意)

    • 後衛:ゼリ・マークスマン(前後が得意)(キャリー)

    • 後衛:ルル・エンチャンター

  • 赤チーム ☆注目

    • 前衛:ワーウィック・ダイバー(前後が得意)

    • 前衛:オーロラ・アサシン(前後が得意)

    • 前衛:スレッシュ・キャッチャー

    • 後衛:ジンクス・マークスマン(塊が得意)(キャリー)

(互いのTOPは集団戦にほぼ参加していなかったので割愛)

チーム構成

互いのADCが順調に育っている展開。

青チームのゼリは自衛スキルを持つため「前後の集団戦」が得意なチャンピオン。
赤チームのジンクスはDPSが非常に高いため「塊の集団戦」が得意なチャンピオン。

青チームは「前後の集団戦」で勝てる構成、赤チームは「塊の集団戦」で勝てる構成です。

青チームのパンテオンは、ダイバーとして敵のバックラインに入らなければ「前後の形」が作れませんでしたが、判断を誤り、敵のフロントラインに飛び込んでしまいました。

フロント同士がぶつかる「塊の集団戦」になったので、純粋なDPS勝負で赤チームが上回り、赤チームが勝利しました。

例②塊の集団戦の失敗例

互いのチーム構成

  • 青チーム

    • 前衛:チョ=ガス・ジャガーノート(塊が得意)

    • 前衛:ポッピー・ワーデン(塊が得意)

    • 前衛:ヨネ・スカーミッシャー(前後が得意)(キャリー)

    • 後衛:ミス・フォーチュン・マークスマン(塊が得意)(キャリー)

    • 後衛:ラックス・バーストメイジ/アーティラリー

  • 赤チーム ☆注目

    • 前衛:マオカイ・ヴァンガード(塊が得意)

    • 前衛:シャコ・アサシン(前後が得意)

    • 後衛:オレリオン・ソル・バトルメイジ(塊が得意)(キャリー)

    • 後衛:シヴィア・マークスマン(塊が得意)(キャリー)

    • 後衛:ソラカ・エンチャンター(塊が得意)

チーム構成

赤チームは、DPSが高いオレリオン・ソルとシヴィアが揃っているため「塊の集団戦」で戦いたい。

青チームはDPSで負けているため、「前後の形」に持ち込むことで相手のDPS源を潰したい構成。

赤チームのフロントを担うマオカイが相手のスキルで後方に飛ばされたことで「塊の陣形」が崩壊し「前後の形」になってしまいます。

そこに孤立したオレリオン・ソルが狙われ、キャリーを潰された赤チームは敗北しました。

例③前後の集団戦の成功例

互いのチーム構成

  • 青チーム ☆注目

    • 前衛:アンベッサ・スカーミッシャー(前後が得意)(キャリー)

    • 前衛:スカーナー・ジャガーノート(塊が得意)

    • 前衛:アーリ・バーストメイジ

    • 前衛:タムケンチ・ワーデン(塊が得意)

    • 後衛:シヴィア・マークスマン(塊が得意)(キャリー)

  • 赤チーム

    • 前衛:赤ケイン・スカーミッシャー(前後が得意)(キャリー)

    • 前衛:スレッシュ・キャッチャー

    • 後衛:フェイ・アーティラリー

    • 後衛:ヴァルス・マークスマン(塊が得意)(キャリー)

(赤のTOPは集団戦に参加していなかったので割愛)

チーム構成

青チームはアンベッサが育っており、赤チームはケインが育っている展開。

互いのキャリーが「前後の形」を得意とするため、フロントラインのキャリーが相手のバックラインを潰した方が勝利する構成。

青チームのアンベッサが相手のバックラインに飛び込み「前後の形」を作りました。そこにスカーナーが合わせて相手のバックラインを捕まえ、バックラインを潰すことに成功します。

赤チームのケインもバックラインに飛び込みますが、倒し切れずにデス。

相手のバックラインを倒すことができた青チームが集団戦を勝利しました。

例④前後の集団戦の失敗例

互いのチーム構成

  • 青チーム ☆注目

    • 前衛:マルファイト・ヴァンガード

    • 前衛:グレイブス・マークスマン/スカーミッシャー

    • 前衛:アリスター・ワーデン/ヴァンガード

    • 後衛:シンドラ・バーストメイジ(キャリー)

    • 後衛:ジン・マークスマン/キャッチャー(前後が得意)(キャリー)

  • 赤チーム

    • 前衛:サイラス・スカーミッシャー/バーストメイジ(前後が得意)

    • 前衛:ヌヌ&ウィルンプ・ヴァンガード

    • 前衛:パイク・アサシン/キャッチャー(前後が得意)

    • 後衛:アーリ・バーストメイジ(キャリー)

    • 後衛:サミーラ・マークスマン(塊が得意)(キャリー)

チーム構成

青チームはシンドラ、赤チームはアーリと、互いのMIDが育っている展開。

青チームは、キャリーのシンドラとジンがDPSに乏しく、バーストに長けているため「前後の集団戦」で戦いたい。

赤チームは、アーリとサミーラのDPSが高いため「塊の集団戦」で戦いたい構成。

青チームは後衛のサミーラを捕まえてキルしますが、いちばん育っていたシンドラも捕まりデスしました。

残る青チームのキャリーはジン。赤チームのキャリーはアーリ。

ここから互いのフロントを溶かし合う「塊の集団戦」に発展しますが、アーリが育っていたのもあり、DPSに乏しいジンはDPS勝負で敗北しました。

まとめ

  1. 「塊の集団戦」と「前後の集団戦」の陣形を覚えよう

  2. チームに合わせて陣形を選ぼう

    1. 最適な陣形を選ぶにはクラスやチャンピオンの知識が必要だが、分からないうちは「塊の集団戦」でOK

  3. 選んだ陣形で集団戦を戦おう

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