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6割の出力で生きて行く

33歳で鬱になって、会社を辞めて一年間療養した。
その時にふと思ったのは、「なんで、全力を出さんといかんのやろ?」ということ。

子どものころから「頑張れ~!」と言われ。
まだできる、もっとできるはずだと言われ。
高校も大学も、自分の実力で行けるぎりぎり上位の、あわよくば120%の力を出し切らないといけないようなところ狙うことが良いことだと思わされ。
会社でも常にぎりぎりの状態で仕事をすることが当たり前だと思わされ。

いつの間にか、100%の出力で生きて行くことが当たり前だと思うようになった。
というか、そうでなければ、この競争社会を生き延びていけないと思い込むようになってた。

でも。。
一年間、仕事も何もしないで生活してみて、「あれ?なんで100%じゃないとだめなんだろう?60%で生きていけるなら、それは素晴らしいことなんじゃないのか?」と思った。

なんかね、100%出し切ってないと、手を抜いているとか、サボっているとか、後ろめたさを感じている自分がいたんだよ。
いつの間に、そんな風に思うようになったんだろう。

車のエンジンだって、レッドゾーンまで回してたらすぐに壊れるよね。
まだまだ余裕がある回転数で運転したほうがいいに決まっている。
人間だって同じ。
6割でいいやん。
っていうか、6割いいやん。

そのほうが、心も身体も余裕があるから壊れる心配はないし、楽しいこともできるし、新しいことを吸収する余裕もある。
もし、万が一、不測の事態が起こっても対処できる。
そういう余力を残しておくことのほうが大切なんじゃなかろうか?

自分の限界なんて見なくてもいい。
6割の出力で生きて行く方法を考えよう。
今の僕は、そう思っている。


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渕脇たけし@心と身体のコンディショニング
自分がうつ状態に陥って、そこから這い上がってくる過程で考えたことなどを書いています。自分の思考を記録しておくことと、同じような苦しみを抱えている人の参考になればうれしいです。フォローとスキと、できればサポートをよろしくお願いします!