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K-PROに行ってきた話

12/5(土)、関交響ハーモニックホールにて行われたK-PROの感想です。漫才もコントも企画も盛りだくさんで凄く楽しい一日を過ごすことができました。人生ハッピーすぎる。私はかなりのネガティブ人間ですが、それでもお笑いを見て笑ってる時が一番楽しいです。皆どれも面白かったのですが、その中でも特に面白かった芸人さんをまとめ、一晩たって思ったことを書きます。あくまで個人的な感想なので温かく見てください。

【日記】
当日は12時半に東中野駅でフォロワーと待ち合わせ、パスタでも食うか~と言いつつ店を探していた時、フォロワーがK-PROプレミアムLIVEは13時からだということに気づき慌てて会場に向かいました。ナイス。私は15時からのK-PRO大旋風しか予約していなかったので、同行したフォロワーが「じゃ、また!」と小走りでかっこよく駆けていく中、ひとりでジョナサンに向かい、(別に配信のほうが近くて落ち着いて見られるから平気だし…)と負け惜しみをしつつ、イヤホンをさして配信を聴きながら洋梨と栗のパフェを食べていました。

私はお笑いの中でも特にコントが好きなので、今回の出演者の中でも特にザ・ギースを推していました。ザ・ギース目当て、と言っても過言ではない。先月の下北沢で行われたK-PROフェスもザ・ギースを狙い撃ちで見に行きました。同行者も、半ば無理矢理私が誘ったものの、ネタをひとつひとつ振り返っては「面白かった」と言っており、とても嬉しかったです。ザ・ギースは本当に面白い。シュッとしているように見えて下ネタが面白かったり、一発ギャグのレパートリーが広かったり、見れば見るほど魅力的です。いつかザ・ギースのnoteも書きたいと思います。

※追記
K-PRO大旋風の前に「お腹がすいたので喫茶店にいる」との報告を受け、某喫茶店に向かったところ、なんとザ・ギースの尾関さんがいらっしゃいました。
背がすごく高いのと、服装が似てるな、と思い、いやでもまさか…こんな本番前に会場にド近い喫茶店に行く…?と考え直し「いやでも、もしかして…」と思ったら本当に尾関さんでした。口から心臓出るかと思った
本番前だし、作業中らしき様子だったので、騒いだり話しかけたりすることはしなかった(できない)のですがその時に目の前にいたフォロワーに送ったLINE。別記事に投稿した写真があるので見てください。見ましたか?見た前提で話を進めます。

幻覚かな←理性残っててすき

そのまま入口近くの席にいたところ、どうやら相方の高佐さんもいらっしゃったようで(私は気づかなかった)真正面から高佐さんをガッツリ見たフォロワーは食べていたチョコパイをこぼしまくり、味覚の全てを失っていました。私もカフェオレがお湯みたいで、あんなに味のしないカフェオレを飲んだのは初めてでした。こんなことってあるんですね……
地元が同じの女友達(無類のお笑い好き)が最近上京したのですが、上京5日目にして新宿周辺で四千頭身の石橋くんに遭遇し、ツーショットを撮ってもらっていました。この話を彼女から聞いた時は羨ましくてギリィ…となったものですが(上京して丸1年以上経つのに遭遇とか一切ない)まさかザ・ギースご本人を見られるとはという気持ちでした。最初私がファンすぎて幻覚見たのかと思ったし…下半期の運全部使い切ってしもたかもしらん

前置きがとても長くなりましたが、ここからLIVEの感想です。

出演者は以下の通り。ザ・ギースが中盤のトリだったこと以外に順番は全く覚えていないので、印象に残った芸人さんについて書いていきます、

【出演】ザ・ギース/磁石/エルシャラカーニ/ウエストランド/ マツモトクラブ/パーパー/ランジャタイ/ヤーレンズ/ストレッチーズ/さんだる/ モンローズ/アントワネット/リンダカラー/赤もみじ/トキヨアキイ


①ザ・ギース

もう待ってました 最高 面白い いぶし銀 ネタの構成が好きすぎる 発想も演技力も何もかも段違い こないだの単独「スペース・ラグジュアリー・コント」の1本目でやっていた「スキャンダル写真」のコントでした。た、高佐さんってば本当に俳優みたいですごい……単独ライブは実際に足を運んだり配信で見たりで結局全公演見たのですが、俳優っぽさがどんどん増してきてる。というか、小綺麗。慌てる演技とか、焦る演技とか、ああコントっぽいなあ上手いなあと思います。尾関さんは最初っから「そういう人」みたいで、もう演技が演技じゃなくて凄い(凄い)。舞台「ZIPANGパイレーツ」でもそうでしたが、なんか胡散臭くて怪しい(それでいて可愛げのある)男がうますぎるんだよな。あと何かのタイミングでしっかり噛んでて、わぁ尾関さんだ、と思いました(?) 最近「芸歴が長くなってきたのに売れてない先輩」キャラとしていじられることについて高佐さんが仰っていましたが、そこに納得がいかない面倒なファンの人格が出てきて自分でも困っています。こんなに面白いのに。今すぐ莫大な資金ととてつもない権力を手に入れて地上波冠番組を2本とオールナイトニッポンの枠月曜から金曜まで全部ザ・ギースにしたい。「さすまたの里」もレギュラー放送はもちろん全国放送にするし、なんなら単独ライブもロンドンとかパリでやって欲しい。見に行くから。単独よりも更にコントの精密さが増して、変わったセリフも面白くて最高でした。Tシャツ取り出すのとか、あらかじめ畳んで取り出しやすいように層にしておかないといけないし結構念入りにやらないとすぐ失敗しそう…きっとものすごく準備されてるんだろうな。本当に良かったです。来てよかった~!と思えるコントでした。

【追記】
幕間MC、即興無茶振り芸人おもしろ企画で高佐さんが出てきたのですが、前に出ていたヤーレンズ楢原さんの暴露のあと「えっ清和さん、20代のギャル抱いてんの!?」って言いながら出てきた時の高佐さん、すごい面白かったな。「しょうがない、やりましょう!」って言いながら2本も3本も即興無茶振りに応える高佐さん、出たがりな感じ(すごくいい意味)でめちゃくちゃ面白かったです。高佐さん、無茶振りされると燃えて目がガンギマリになるのがいいです。ていうか3本もお題をこなしてるんじゃないよ。今回のライブに出演されていたエルシャラカーニ山本さんが経営されているカレー屋さん(経営不振らしい?)のコピーを考えたり、IKKOさんの声真似で遅刻の言い訳を考えたり、エロくない詩吟を歌ったり…詩吟と聞いて去年末のRCCシュールナイトニッポンで詩吟「巨人あるある」を歌っていた尾関さんを思い出しました。コンビ揃って詩吟が上手いのすごい めちゃくちゃ笑いました 面白かった!

②磁石

いやなんか本当に昔に見た(小学生の時くらい) そんで面白かった記憶がある すごい…やっぱり面白い…
漫才ってネタの名前がよく分からないのでネタはちょっとここには書き残せないのですが、永沢さんのくるくるよく動くボケにツッコミの佐々木さんがふわっと被せて引き止める感じ、漫才~!おもしれ~!という気持ちになりました。佐々木さんの一歩引いてる感じ、好きだなぁ…。ベテランぽい漫才だなぁ、ベテランぽいなぁ、と思ったらやっぱり、わりとベテランの芸歴の芸人さんだったようで、これから追いかけるのが楽しみです。

③ウエストランド

おもしれ~~~!!!!ツイのオタクが好きそう!!!!!!!!
「イケメンは最初から全てを持ってるんだよ」「ブサイクはひねくれて人をポイント制で見るようになる」「イケメンなんだから仕事もお金もあるし夢に向かって追いかけることが出来るんだよ」で泣きそうになりました。めちゃくちゃわかるからです。あんまりネタ見たことなかったけど腐り芸人というか、南海キャンディーズの山里亮太さんとか、ナインティナインの岡村さんとか、そんな感じの空気感がありました。次世代の……なのかもしれない。テンポも喋りも凄くうまくて面白いし…ひねくれ界のカリスマとして崇めたいです。M-1グランプリ決勝進出おめでとうございます。

④マツモトクラブ

名前は聞いたことある。ピン芸人なのも知ってる。でも何をやってるのかはよく分からない。
でも面白い。東京で夢を追いかけ、夢破れて結局地元に帰るシチュエーション、このネタ、ラーメンズでも見たけどそれ以上にバカリズムっぽいなと思いました。勿論違うんだけど。伏線がきれいに回収されていく感じで見ていて気分がよくなりました。体調が悪い時に見たい。体調が悪い時にも笑えそうだし、なんかスっとしそう。また見たいです。

⑤ヤーレンズ 

落ち着いてふざけてる感じ、めちゃくちゃ好き。進学校の文化部の部室ってこんな感じでしたよね 東大のサークルのお笑いって感じの…私は東大生ではないけど知り合いの面白い東大生はわりと皆こんな雰囲気です。雑談漫才?なのかな
楢原さんのボケ、物真似とか喋りとか器用ですごく面白いんですけどなんか妙に適当で、井出さんのツッコミは見た目とは裏腹にまぁ~口が悪くて最高でした。声を張らない漫才って落ち着いて見られるから好きです

今調べたら大阪の方なんですね。楢原さん、東北の人かと思ってたな(ネタ的に)

⑥さんだる

コントでした!おもれ~!学校で「大」をするのが恥ずかしく、誤魔化しに誤魔化した結果想像以上にウケることになってしまう、というネタ。
ずっと思ってたけど、学校のトイレで「大」をするのが恥ずかしいとかはやし立てられるみたいな空気が自分の記憶の中では全然なかったんですが…どうやら「あるある」みたいなので毎回外国の風習を眺めるみたいにして聞いてます。小学校も中学校も高校もそんなことなかった気がするけど、私は女子だから知らないだけで男子の世界ではまた違っていたのでしょうか。にしても堀内さん、わっか……初めて知った芸人さんだったんですけど、小学生の頃に好きだった男子に似てて、当時のまま、あまりに似ていたのでびっくりしてしまった。32歳、マジ?「先輩もトイレから出たらもう俺以外の男と喋んないでください」のセリフで思わず悲鳴をあげてしまいました。うるさくてすみません…。帰りの電車でフォロワーに「あの時の悲鳴、マジでキモがってたよね」と言われましたが、あれは「沸き」でした。逆です。
でもこういう男子って本当にいるからめちゃくちゃかわいいな(何?)

無茶振り即興企画の「初めてキスした場所をブルゾンちえみ風に」で最初のくだり「地球上に錦糸町って街があるの、知ってる?」で死ぬほど笑いました
家電量販店のエレベーター横のベンチでキスをするんじゃないよ

⑦パーパー

ほしのくん、本当にすごくいい意味で気持ち悪くてめちゃくちゃ好きです。髪の毛がトゥルントゥルン。ずっと思ってたけど、パーパー、非モテとオタサーの姫による偏差値42のカップルぽくてめちゃくちゃいいんですよね。非モテは非モテのくせに一丁前にセックス相手を逃したくなくて(自分の初めての相手だから)大して好きでもない女に固執して付き合ってて、女の方も周りに全然自慢できる彼氏じゃないから恋人に対して態度が悪いの、いかにもという感じ。勿論ほしのくんとあいなぷぅは違うけど、2人のネタの時の関係性がそれっぽくてすごくいいなと思う話です。面白いね…マジで……面白いね……………あいなぷぅの、おっとりしてるように見えてバチバチに我儘やしガチガチに頑固やん…みたいな女の子と、ほしのディスコの絶妙に気持ち悪いあの感じ…私的にほしのディスコはセリフの間合いが天才的だと思います。最近歌ばっかり歌ってるけど…
ザ・ギースにハマる前、地元にいた頃も当時好きだったバカリズム経由でマセキの若手芸人を調べるようになった時から、パーパー面白い!って言い回ってたので、今回生で見られて嬉しかったです。重傷を負うほしのくん、どうしてあんなに笑えるんだ…
お笑いにあんまり興味なさげなあいなぷぅが即興芸人企画で出したお題が、磁石の佐々木さんに「彼女がいた時浮気した事ありますか?」って聞くお題で(もはや企画ですらない)「なんじゃこりゃ!」ってなったあとに猛スピードで舞台袖から出てきたほしのくんが平身低頭してるのがめっちゃ面白かったです。あいなぷぅ、姫すぎるよ…
あいなぷぅがほしのくんをキモがってても、私はパーパーを応援しています!

⑧ランジャタイ

これ これね これずっと書きたかった 最後に書こうと思ってました ランジャタイ M-1グランプリで準決勝進出したランジャタイ 惜しくも決勝には行けなかった(敗者復活で返り咲くと信じてますが)ランジャタイ

面白すぎるのよ

ちょっとね~~~これはほんとに予想してなかった 死ぬほど笑いました  私は結構ゲラなのでわりとよく笑うんですが、正直言ってこんだけ笑うとは思ってませんでした。だって準決勝進出した時も(なんで?)って思ってたから。国崎さんのバカ高いテンションとキレのある動きは面白いけど、その他はよくわかんなかったし。でも

限界まで笑うと人は死を意識するようになる。

マジで殺されると思った。国崎さんは人殺しだよ(違います)よく良く考えたらランジャタイで今までピンと来なかったのって観客の笑い声がうるさくて液晶画面越しで見るとちょっと一歩引いちゃってたからかもしれん。毎回笑いすぎてえずいてるお客さんとか絶対に数人はいるもん。笑いすぎだろ…と思ってたけど今回のライブで生で彼らのネタを見て確信しました。ランジャタイは「バケモン」です。生で見た時の面白さが尋常ではないのって凄い。ヤバそうなエピソードが多そうなコンビのランジャタイ、ネタもヤバくて見る目が180度変わりました。漫才中の国崎さん、タカサ大喜利倶楽部に出てる時の国崎さんからは想像もつかないです。伊藤さんの、あまり喋らないのに、ぽつりと言っただけで漫才の流れを変える能力も凄い。凄い。恐ろしいです。面白かったのにネタの内容がほぼ何も思い出せないの、怖いな

感想は以上です。皆面白かった!

常々思うんですけど、芸人ってマイク一本で人を笑わせるから凄いってよく言うじゃないですか?それで、それはそう。それはそうなのよ。それはそうなんだけど、あれ以上に個人的に凄いなと思うのが「親や恋人と同等か、もしかするとそれ以上に長い付き合いになる近しい関係であると同士に一番のビジネスパートナー」ってところです。売れるか分からない、売れたい、ウケたい、モテたい、優勝したい、将来の不安と戦いつつも練習して練習してライブに出場して、ウケたときもスベった時も隣に相方だけがいて、先輩芸人がどんどん高みに行き、後輩芸人が売れてどんどん追い越していくなか、相方だけが常に隣にいる。もうお笑い芸人にとって「相方」というのは「なくてはならない存在」以上に「舞台上での心中相手」に等しい存在なんじゃないかと思います。

どうなんでしょう。大袈裟かな。エモの押し付けかもしれない。いつか自分が芸人について喋るだけのラジオをやるのが夢です。そのために色々とやりたいことも膨らんできたし、チャンスを与えられる機会もこれから増える気がしています。20年間生きてきて、色んなことがあって、嫌なこともトラウマになるようなことも沢山経験して、ずっと将来への不安は拭えなかったけど、お笑いのおかげでまだまだやれると思ったし、お笑いのおかげで私の人生もちょっと拓けた気がしています。

空気階段の水川かたまりがキングオブコント敗退時に「お笑いのある世界に生まれてきてよかった」と言って話題(お笑いファンの間で)になったけど、今となっては私も心からそう思います。

お笑いのある世界に生まれてきてよかった(クソデカ声)


感想はこれで終わり。以上です。

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