【F1】2023-24シーズン第4節バルドラール浦安vsペスカドーラ町田 試合後の監督&選手コメント
[2023.6.17 F1第4節 浦安 0-2 町田 バルドラール浦安A 530名]
Fリーグ・ディビジョン1は6月17日に第4節を行い、ペスカドーラ町田はアウェーでバルドラール浦安と対戦して、2-0の勝利を収めている。
▼マッチレポートはこちら
町田は3連勝、浦安はホームで連敗
開幕戦でY.S.C.C.横浜に1-5というスコアで敗れていた町田は、第2節以降は3連勝と好調で上位争いを続けている。
昨シーズンはシーズンの途中で日本代表FP毛利元亮、日本代表FP原田快という2人のタレントがチームを離れた。個で違いを作れる選手が移籍をしていくなかで、チームづくりの方向性について、シーズン終盤に甲斐修侍監督に尋ねた。
――個人で違いを作れる選手がいなくなると、勝てるチーム作りは難しくなります。一方で、そういう選手たちのチャレンジを後押しすることも大事。GKジオバンニを獲得するなど、チームとして補強もしているなかで、今後のクラブづくりの方向性はどう考えているのでしょうか。
甲斐監督の言葉は以下の通りだった。
「正直、海外でやりたい選手、やれるチャンスがある子たちは、今後も含めてどんどん尊重してあげたい。そういうチャンスがあれば、のちに日本のフットサルに還元してくれる時が必ずくると思う。そういう選手がうちのクラブから育つというのは、クラブとしても応援をしてあげたいし、尊重したい。そういう選手、タレントがいなくなることが、クラブにとってネガティブかというと、必ずしもそればかりではない」
「元亮がいない、快がいないということで、後半戦から出場機会が増えた荒川勇気、遠藤颯、山中翔斗といった選手たちが責任感を感じて、『オレらがやらないと』という気持ちになった。その現象(タレントの移籍)がないと、そういう選手たちの成長は、なかなか得られなかったと思う。だからマイナスばかりではない。もちろん数字的に彼らが抜けて、得点を挙げることが難しくなったことは間違いないけれど、それ以上に1年目で試合に出続けた経験もない、なおかつ前半戦も出場機会が少なかった選手たちが、遠藤なんてあの強い状態の湘南から2点をとってチームを勝たせた。そういう機会が作れたことはよかったと思う。本番で、その成功体験ができたのは、彼らにとって貴重な経験だと思う」
あらためて、この日の浦安戦はこれまでの積み重ねを感じさせるゲームであり、この時に甲斐監督が語っていた言葉の先に続くゲームだった。
一方、アウェーで2勝を挙げている浦安だが、この試合に敗れてホームゲームは2連敗となった。この試合はGKピレス・イゴール、FP長坂拓海が負傷離脱、FP本石猛裕が出場停止と主力が不在だったことに加え、試合中にもGKが2人負傷するアクシデントに見舞われた。
試合後には両指揮官、町田のFP倉科亮佑、FP原辰介、浦安のFP宇野伊織に話を聞くとともに、かつてのゴールデンカードだった浦安vs町田の試合の入場者数が530人にとどまった理由の裏話も教えてもらった。
甲斐修侍 監督(町田)「完成度、精度は、まだまだ全然」
――今日の試合の総括をお願いします。
甲斐 お疲れ様です。今日の試合は、前回、前々回は勝ち点3を取れている状態で挑む試合だったので、ここもしっかり勝ち点3を取りに行こうと強くチーム内でも覚悟を持って挑んだ試合でした。内容としては我々のプレス強度と連動、相手の特徴を出させない圧力をゲームで掲げた内容としては割と高いレベルでそれを遂行できたと思います。ただ、前半2点入りましたが、その2点取った時よりも、もっと得点をしないといけない局面がたくさんありました。それは去年から引き続き、そういう決定機を決めきれないところ、現状、局面においてはたくさんあります。そこは後半を含めて、そういう局面のなかで決めきるところは上げていかないといけないと思います。あとは相手のGKの問題もあり、パワープレーの守備の時間が長かったので、非常に戦いにくいゲームではありました。そんななかでも選手たちは最後までハードワークを続けてくれたので、0点でしのげたというのは、浦安さんもパワープレーは選択肢も多いですし、精度も高いので。それをしのぎ切れた、気迫、気持ちの部分で、今日は選手たちがよくやってくれたなと思います。以上です。
――チームの完成度の高さに驚かされました。若い選手たちが多いにも関わらず、しっかりやるべきことを全員が把握して、それを遂行していて、昨シーズンからの積み重ねでかなり手ごたえがあるのではないかと思うのですが、甲斐監督は今のチームをどう見ているのでしょうか?
ここから先は
¥ 300
FutsalXでは、引き続き、国内各地での取材や日本代表戦の海外取材なども続けていきたいと思っています。今後、事業を継続、さらに拡大していくうえでは、資金が不可欠です。いただいたサポートは、取材経費や新たなコンテンツ作りなどに使用させていただきます。ぜひ、ご支援ください。