見出し画像

【選手権】勝利を決定づける4点目を挙げたFP加藤竜馬「このフットサルができれば駒沢でも勝てる」

 もう9年も前のことになる。2013-14シーズン当時、すでにトップチームでも活躍していたFP加藤竜馬は、強化指定選手だったために全日本フットサル選手権にはバルドラール浦安セグンドで出場した。

 加藤を擁する浦安セグンドは快進撃を見せ、ベスト8まで勝ち残った。準々決勝では名古屋オーシャンズに2-4で敗れたが、地域リーグ唯一の8強進出を果たし、その中心選手だった加藤は当時の日本代表監督だったミゲル・ロドリゴ監督の目に留まって、日本代表にも招集された。

 この当時、怖いものなど何もないようにドリブルで相手を抜き去ってゴールを決めていた加藤だが、今は自らが決定的なことをするよりも、チームにとって献身的なプレーが多くなっている。

 第28回全日本フットサル選手権2回戦のしながわシティ戦を見ながら、『派手なゴールを決めることはなくなったかな』と思っていたら、3-1で迎えた第2ピリオド13分、FPガリンシャからのパスを受けると強烈なシュートを叩き込んだ。リードを3点差に広げる、まさに勝利を決定づける一撃だった。

 試合終了間際に2点を返されたが、この加藤のゴールが決勝点となり、浦安は5-3で勝利して3年前に敗れた借りを返している。

 セカンドチームの大黒柱から、トップチームの大黒柱となった10番は、悔しい思いをしたF1プレーオフ準決勝のリベンジを目指して再び駒沢のピッチに立つ。

 以下、しながわ戦後のFP加藤竜馬のコメント

――まずは今日の試合の感想を聞かせてください。

加藤 前半から後半までディフェンスのところは切り替えのところも含めて、しっかりできてハードワークもできたかなと思います。相手のクワトロに対して、ハーフまで引いたら何もさせなかったというところもスカウティング通りでした。そこはこっちの良かった点かなと思います。

――この試合に向けて準備するなかで、相手のFPチアゴ・セウバックがいなくなる(※大会前に退団してブラジルの名門カルロス・バルボーザへ移籍)ことを知ったと思います。しながわは今季、かなりチアゴに頼っていただけに、不在になったことで逆に対策は難しかったのでは?

ここから先は

1,186字 / 3画像

¥ 150

FutsalXでは、引き続き、国内各地での取材や日本代表戦の海外取材なども続けていきたいと思っています。今後、事業を継続、さらに拡大していくうえでは、資金が不可欠です。いただいたサポートは、取材経費や新たなコンテンツ作りなどに使用させていただきます。ぜひ、ご支援ください。