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【F1】「僕たちは失敗した世代」と語るFP皆本晃、日本フットサル界再生へ「ベスト8はマスト」

 ボルクバレット北九州とのFリーグ・ディビジョン1第7節の試合後、クラブの広報を通じてミックスゾーンにFP皆本晃を呼んでもらった。

 今シーズン、比嘉リカルド監督を新たに招へいした立川・府中アスレティックFCは、お世辞にも良い状態とは言えない。昨シーズンも序盤戦を苦しんだクラブは、今季も開幕7試合を終えて2勝5敗で、10位と下位に低迷している。

 渡邉知晃、上福元俊哉という2人のピヴォが退団した穴は、パルロ・フェロールから加入した森岡薫で埋まるかと思われた。だが、42歳になっても日本フットサル界の顔的存在であるストライカーの加入後、クラブは4連敗と結果は出ていない。

 現在のチーム状況をどう見ているのか。そして、リーグが中断する機関に行われるフットサルW杯に向けて、どのような思いを抱いているのかが、この日、彼に聞きたいテーマだった。

「ミックスゾーンで取材受けるの本当に久しぶりですよ。もうオレの言葉なんて、誰も聞きたくないのかと思っていました」

 もはや取材する者もほとんどいなくなってしまったFリーグには、日本代表のフットサルW杯での活躍が必要不可欠な状態だ。

 そして、皆本は「史上最強」と称されていた自分たちの世代の代表が、2016年のフットサルW杯予選で敗退したことが、この一員となっていることを強く自覚する。

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「僕たちは失敗した世代だと思っているので。Fリーグじゃなく、日本フットサル界を停滞させてしまった世代という十字架をずっと背負っている。2016年にW杯に出場できなかったというところで、いま、日本のフットサル界が停滞している理由の一つは、僕たちが負けたことが原因だと思っています。これは絶対に取り返さないといけません」

 Fリーグを戦う立川・府中アスレティックFCにおいて、自身の役割を「ほぼ終わった」と表現した皆本だが、来るW杯に向けては「僕たちというか、僕たちの世代にとってベスト8はマスト。ここが僕たちの世代が一歩、進めたというところを見せないといけないので、ベスト8以上まで行けば、次の世代に渡せるのかなと思うので、その前では絶対に負けるわけにはいきません。そこまでは、なんとしても、どんな手を使ってでもいきたいです」と、決意を語った。

 2カ月後、運命のアンゴラ戦は、すでに終了している。果たして日本代表は、再びフットサル界を盛り上げるべく、勝ち点3を獲得できているだろうか。

以下、皆本晃との一問一答

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――0-2という結果で、連敗のなかでも良くない結果になったと思いますが、今日の試合を振り返っていかがですか?
皆本 非常に難しい状況だなと思っています。内容としては、ここまで3連敗してきたなかで、そこまで悪くないという感触があります。特に攻撃のところで、自分たちの狙いとしている形も増えてきているし、良い展開も、チャンスも作れている感触があります。ただ、実際に点は取れていない。むしろ、そこからカウンターをされている。じゃあ、自分たちはどういう方向性でやっていくのか。それが難しい。
 もう少し攻撃もうまくいっていなければ、スパッとあきらめて、次のやり方でと考えられますが、うまくいきそうな雰囲気もあるので。僕が監督ではないので、僕が決めることではないのですが、選手としてやりながらも、これはすごく難しい状況だなとは感じています。

――あとちょっとで、ハマりそうな感覚もあるんですね。
皆本 そうなんですよね。もうちょっと変われば、うまく回りだして、すごく良くなるんじゃないかなという感覚もあるので、ちょっと難しいなと今、思っています。

――そのなかで今日は、デビュー戦だったGK西選手がやらかしてしまい、先制点となる失点を与えてしまいました。
皆本 そうですね。でも、トータルすると2失点です。それは想定の範囲内というか、むしろ良かったと思うんです。

――その後は立ち直りましたよね。
皆本 普通、最初にあんなミスをしたら……。

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