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【F1】アウェーで立川に逆転勝ちし、2試合ぶり勝利の名古屋 フエンテス監督「このリズムでは24時間やっても勝てないと伝えた」

 名古屋オーシャンズは7月15日にアウェーで立川アスレティックFCと対戦し、4-3で競り勝った。前節のシュライカー大阪戦(1-2)で今季初黒星を喫し、この試合も立川に苦しめられたが、開始早々に先制されながらも日本代表FP清水和也のゴールで追いつくと、後半にFP鬼塚祥慶のゴールで逆転。点の取り合いとなり、後半13分には3-3となったが、最後にオウンゴールを誘発して4-3で勝ち切っている。

 試合後、フエンテス監督は「すごく大事な勝利になりました」と、2試合ぶりの勝利を振り返った。

以下、立川戦後のフエンテス監督のコメント

――試合の総括をお願いします。

フエンテス とても堅い試合でしたが、激しく戦うことができたと思います。立川は今シーズン、対戦する相手にとって厳しい試合をしていると思います。そんな相手のホームで勝つことはすごく難しいことだと理解しています。すごく大事な勝利になりました。

 前節、負けてきていたこともあったので、本当に大事な試合でした。試合開始直後は、その部分も少し影響したと思います。頭の中を整理することが難しいことがありましたし、タイムアウトを取るまでは自分たちの試合のリズムに達していなくて、相手の方が試合に入れていました。守備のところでも遅れていましたし、その感覚は私たちには心地よくないものでした。相手が流れをつかんでいったと思います。スコアでも先に取られましたが、相手も良い守備をしていましたし、ゴール前10メートルのところでは特に強かったと思います。それでも、修正をかけて良い守備ができるようになり、そこからは自分たちが試合に入ることができました。1-1で前半を終えることができて良い流れで後半に入れました。

 後半は自分たちが主導権を握って最後まで戦うことができました。そして自分たちが逆転して、そのあともチャンスを作ることができました。しかし、3-1にできるチャンスを生かせず、先週と同じようにファウルに近い守備から失点をして2-2となり、セットプレーで勝ち越して3-2、そこから3-3になり、パワープレーでリスクをかけなければいけませんでした。5ファウルも溜まっていましたし、残り時間を考えるとあまり良くない感覚でしたが、パワープレーを仕掛けて4-3として、あとは切り替えて守備をすることにフォーカスしました。パワープレーで攻撃をしないといけないメンバーが守備をしないといけなくなり、長い時間守備をしましたが、集中して良い守備をしてチャンスを作らせなかったと思います。苦しい時間帯もありましたが、パワープレーでリードをすることもできて、そのあとも良い守備ができたので勝利に値するかなと思います。

――後半の立ち上がりに2人変えた点について?

フエンテス セットを変えたのは、試合の流れを見てあまりうまくいっていなかったところで変えました。前半よりローテーションできる部分もありました。暑さもあり、そういう影響もあって、選手たちは体力を削られていました。後半にメンバーを変えたところは、自分たちが主導権を握れましたし、相手がやりたいことをやらせなかったと思います。その疲労度があったなかで、金澤選手をはじめ、フレッシュな選手を使いました。後半は少ない時間になったかもしれませんが、試合のレベルは高かったですし、チームが良い状態だったので、そこは変える必要はなかったと思います。甲斐選手は後半に出場していませんが、使うタイミングが見つけられませんでした。そのポジションは、ほかの選手で補えていたと思いますし、結果につながったのだと思います。

――2人が出場できるレベルに達するために必要なことはなんでしょうか?

フエンテス 彼らはすごく質の高い若い選手たちです。名古屋でプレーするのは簡単なことではありません。責任も大きくなりますし、それ以外の出ている選手たちが経験していることは大きいと思っています。こういう試合を今までも経験してきました。来シーズンもこういう試合はありますし、今日ゴールを挙げた鬼塚祥慶もこういう試合を様々な立場で経験しています。彼のような選手が、彼らをサポートすることができるでしょう。今日はピッチに立って、この数年で成長したことを今日の試合でも示してくれました。大事なのは長い時間、ピッチに立ってプレーすることではなく、短い時間でもしっかりと成長につなげることが大事です。

――現時点で金澤空選手に足りないプレーとは?

フエンテス 彼は1対1も強く速い選手です。しかしスピードを使うために、止まるプレーも重要になってきます。より良い選択肢を選べるようにしないといけません。今日のような試合でもサイドでより彼の質が出せる試合になりました。しかし、今日の相手は空のことを良く知っていて、対策もしやすい相手でした。得意なプレーをしようとすると、カバーリングをしてくる相手だったので、そこを生かすことは難しかったです。それでも前半と後半で7分、8分くらいはプレー出来ていました。7分、8分はフットサルのなかでは非常に長い時間です。

――前半10分の早い時間にタイムアウトを取った理由は?

フエンテス 試合の総括で言ったとおりですが、試合のレベルに達していなかったことです。全体にそういったところを集中させるように、「ああいうリズム、集中力でやっても、この試合のリズムなら24時間プレーしても絶対に勝てない」と伝えました。

以下、立川戦後のGK篠田龍馬選手のコメント

――試合の総括をお願いします。

篠田 いま、監督が言ったように、前節、負けていて立川とのアウェーゲームということで、すごく難しい試合になるであろうという覚悟を持って入ってきました。そのなかで試合の入りがよくなかったことは反省点ですが、そこから盛り返し、何とかスコアを自分たちの優位な状態にするところまでできました。しかし、自分のミスで3失点目を喫して同点となり、そこで試合をより難しくしてしまいました。本当にみんなに自分の立場として感謝したいと思います。こういう難しいゲーム、大事なゲームでああいうミスを個人的にはしてはいけないですし、そこを含めて反省して、自分としてはみんなに感謝をして次の試合から頑張っていきたいなと思います。

――前節、初めて負けましたが、タイムアウトを取るまでは先週の試合の影響もありましたか? またキャプテンとして何かやったことは?

篠田 特に別に僕がしたことはありませんが、それぞれが前回の試合のこと、試合内容についても、(負傷した)宮川(泰生)のことも感じていることもあります。それをそれぞれが自分のなかで割り切って、それぞれの感じ方が絶対にあるので。試合の内容は反省もビデオを見たりして反省をしています。泰生のことは、それぞれ感じ方が違う。近くで見ていた人もいれば、そうじゃない人もいる。そこについては今まで、ほとんどの選手が経験していなかったのでデリケートな問題。そこは難しい問題だったが練習の様子を見ているなかでは、彼の状態も良くなっているので、直接それが影響したとは思いません。ただ負けた後の試合は大事ですし、今日は大事な試合、しかもアウェーの立川線が難しいことも理解していたので、あらためてこの試合の重要性は言う必要もありませんでした。全員がわかっていたので、特に何かをしたことはありませんでしたが、今日の入りは本当に良くなかったです。

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