取り組んできたことは試せた。ヴィンセドール白山のホーム開幕戦での"再戦"で借りは返す。
5/25(水)、エスフォルタアリーナ八王子にて、Fリーグオーシャンカップ2022の1回戦が行われた。
ヴィンセドール白山は、今季から『F2』に新規参戦のマルバ水戸FCと対戦。
試合終了間際に寺島 拓海が一矢を報いたものの、1-5で1回戦敗退となった。
以降は、ヴィンセドール白山・杉木 陽介監督インタビューです。
ホームの開幕戦を前に収穫はあった。借りを返せるように準備していく
―オーシャンカップの1回戦、振り返っていかがでしたでしょうか?
杉木 陽介監督「まず率直に、ちょっともったいないゲームにしてしまったな、というのは感じますね。
それはまぁ、最初のコーナーキックからのものっていうのも、弾いたボールが溢れて入った部分もあるんですけど・・・
ああいうところで、カップ戦ならではの立ち上がりの失点で、そのままリズムも持っていかれたと思うし。
実際にスコアでいったら、その後に立て続けに、前半のもう最初の5分で3失点・・・。
自分たちの入り方の悪さが、すごく出た試合だったので。そこは勿体なかったなと思うんですけど・・・。
F2のホームゲームの開幕戦は、(相手が)マルバさんなので、そこに向けて、先に対戦できたっていうところは、チームとしては大きい収穫だったと思うので。
F2のリーグ戦で、しっかり借りを返せるように準備したいと思います」
―実際に戦ってみて、マルバさんの印象はどうですか?監督も変わって、また変わってきてる部分もあるみたいですが。
杉木 陽介監督「ピヴォの選手、5番の辛島選手なんかは、しっかり起点になって。
ボアルースから来た選手も居ますし、ファーストセットのところは『強度が高いな』というのは、もちろん感じましたし・・・
多分その前にずっとマルバに所属してた選手も居ると思いますけど、クアトロのシステムだったりとか、攻撃も色んなバリエーションがあって・・・。いいチームだなー、という風に感じました」
トレーニングマッチがなかなか組めない自分たちにとって、オーシャンカップは貴重な大会
―リーグ戦も苦戦するかもしれない?
杉木 陽介監督「最初に噛みみ合わせとしては、相手のセットプレーとか、そういうところでの嚙み合わせが悪くて、失点するっていう話はチームでしてたんで・・・。
そこはちょっと、そういう風になっちゃった、というところがあるので・・・、そこに関してはしっかり・・・。
また自分たちもちょっとチャレンジしてるもの、この試合で試してたものもあるので。また新しいものを準備していきたいなと思っているので。
それが今、自分たちが積み重ねてきてるものっていうのは、僕が監督になって、2年間積み上げてきたものももちろんありますし。
新しいところも、選手も入ってきたんで、ちょっと強みを活かすものとか、チャレンジすることもあるので・・・。攻撃においても守備においてもですけど。
そこはちょっと見えたので、良い材料にはなりました。
やっぱり、地域で、今ちょっとコロナ禍の中で、トレーニングマッチングができてない、なかなか組めていない状況の中で、(オーシャンカップは)関東のチームだったりとか、Fリーグのクラブとやっぱりできるっていう大会ですけど・・・
こういうところで、やっぱり強度の高いゲームを経験していける、というのは、自分たちの今の状況の中ではすごく大きなことなので。
ここに、ネガティブにならず。リーグの開幕も近いので、そこに向けて準備していきたいと思います」
いくつか準備してきたことは試せた。チャレンジを続けていく
―今シーズンは(監督就任から)3シーズン目?
杉木 陽介監督「僕は3シーズンですね」
―その『新しいこと』というのは、今日もちょっと試したりもしたってことですか?
杉木 陽介監督「そうですね。実際、たぶん、どこのチームも・・・、F1のチームはやっていると思いますけど。
キーパーの攻撃参加・・・。フィールドの選手を使わずにとか・・・。細かいところちょっとあれですけど・・・。
スコアがああいう状況になっちゃったので・・・。
トレーニングでは少しやって試したので、新しい選手の、タレントというか、どうやって活かしていくのかとか、コンビネーションのところとか、メンバーを変えてみたりとか、コンビを変えてみたりというのは、いくつか準備をしていたので、そこは見れて良かったかな、という風に思いました。
スコア自体はちょっと大きく開いちゃったので・・・。
そこに関しては、最初のやっぱり3失点がもったいない感じにはなりました」
―後半パワープレイ中、ベンチでアドバイスされたと思っていますが、あれはパワープレーのアドバイスですか?
杉木 陽介監督「去年から岡本選手がキーパーの攻撃参加っていうのを積極的に行える選手なので。
そこの戦術っていうのは、1つ持ってるんですけど・・・。
今回は北海道の坂選手みたいな・・・。フィールドのところを、もうちょっとチャレンジしてもらって。
ゲームのやっぱり状況をもう少し読んだり・・・。
若いので、まだそこの経験もまた必要だと思うんですけど・・・。
こういうゲームの中で経験していくことは、大事だと思うので、そこはちょっとチャレンジしているところです」
取材・文:北谷 仁治
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