研究会報告(令和5年2月17日 第3期第1回 通算第26回)
勉強会は、今回から「研究会」として開催することになった(これについては後述する)。
冨岡勝研究員の司会によって進められ、議題1は研究・調査が2つ報告された。
まず、荒木康彦特別研究員による校史関係の学外史資料調査「前身校のキャンパス変遷に関する諸史料」の報告が行われた。前身専門学校の校舎建設や敷地に関する公文書等の一次史料を綿密に検討しながら、荒木特別研究員がこれまで発見・入手した前身専門学校等の絵葉書(「日本大學大阪中學校落成記念」絵葉書を含む)や「学則要覧」掲載の校舎写真の撮影時期を解明するとともに、前身専門学校時代のキャンパスの変遷を実証的に辿る内容であった。
続いて、井田泰人研究員によって「『A Way of Life―Seko Koichi―』掲載の「短期大学部史」について」というテーマでの報告が行われた。広報誌で掲載された「短期大学部70 年の軌跡①」に続く連載記事について、教育内容、授業時間、教員組織、学生数、入試、進路、認証評価、研究活動などの変遷について掘り下げていきたいという構想が説明された。
議題2は、広報誌に掲載された「アーカイブズ調査・研究 第2期の活動報告」についての報告であり、承認された。
議題3は、冒頭で記載したとおり、この広報室建学史料室のアーカイブズ調査・研究プロジェクトの会合名称を、「勉強会」から「研究会」に変更してはどうか、という荒木特別研究員からの提案についてであった。「研究会」に改称したほうが内容からみて妥当であるという提案理由について、異論はなく、今回から適用することが承認された。
議題4は、第3期活動計画(2023年1月~2024年12月)についてであった。計画の一部修正案が冨岡研究員から提案され、基本的に承認された。今後、必要に応じて修正していくことも確認された。
議題5はこの研究会の開催頻度についてであった。基本的に年3回(2月又は3月、5月又は6月、11月又は12月)の開催とすることが提案され、承認された。さらに研究会で広報誌の記事の構想発表を行い、広報誌の更新頻度に合わせて、研究会の約2ヶ月後までに広報誌に投稿するような流れを恒例化してはどうかという提案も併せて冨岡研究員から出され、承認された。
議題6はコラムの担当予定についての協議であった。当面、井田研究員が「短期大学史」の連載コラムを執筆することと、冨岡研究員が旧本館の解体・撤去工事に関連したコラムを執筆することが確認された。
最後に広報室建学史料室事務室から、広報誌アンケート集計結果と、特別展示「世耕弘一ドイツ留学100周年記念(仮)」開催予定についての報告があった。
文:広報室建学史料室研究員・近畿大学教職教育部教授 冨岡 勝
写真:近畿大学東大阪キャンパス世耕弘一銅像と紅梅
(2023年8月31日公開)