ミニ企画展第1弾「旧本館」を開催しました
不倒館では今年度から新たにミニ企画展を開催することになりました。第1弾は令和5年(2023年)3月に解体された東大阪キャンパス旧本館の外側のレンガを寄贈いただいたことから「旧本館」をテーマに、7月21日(金)~28日(金)まで、外壁のレンガとともに設立から現在までの写真を展示しました。
旧本館は近畿大学創立45周年記念事業の一環として、昭和43年(1968年)11月から建設工事が始まり、昭和45年(1970年)8月31日に設立しました。
近畿大学東大阪キャンパス西門を入ってすぐの場所に建てられた旧本館は、地上8階地下1階建て、冷暖房が完備され、当時としては斬新な設備としてエレベーターが3基設置されていました。
館内には事務局のほか大小会議室、50の研究室、750名収容の大ホールがあり、また、2階には総長室、学長室、理事長室などがある2階の廊下には全て絨毯が敷かれ、壁面は当時流行したトラパーテックス(ビニールクロスで大理石にみせたもの)を使った豪華な造りとなっていました。
地下室に施設された大食堂は昭和45年(1970年)9月1日にオープンしました。学生食堂と教職員食堂に分かれ、座席数は学生食堂が500席、教職員食堂が44席ありました。
また完全なセルフサービスとなっており、大学直営ということも当時としては全国の大学の中でも画期的な試みでした。
旧本館は東大阪キャンパス整備計画の一環として、令和4年(2022年)3月から本格的な解体撤去工事が始まり、令和5年(2023年)3月頃には解体されました。
今回の展示したレンガは正面玄関と理事長室の外壁です。
ミニ企画展の様子は不倒館公式YouTubeで公開しています。こちらの動画からお楽しみください。
文:広報室建学史料室
(2023年11月30日公開)