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共につくる遊びをはじめます。

毎年、未来塾という大学生向けの人生デザイン合宿をやってきた。
これまでの教育課程の中での「他人からの評価」や「数字での評価」ではなく、自分主体で、何がやりたいのか、どうありたいのか、自分との対話が始まるイベント。

毎回スタッフを含めて、みんなの心の願いが表現される場ができてて、
自分自身も原点に立ち返ることができていた。


一方で、
自分のありたい姿とか、理想の暮らしとか、生き方とか、そういうものが見えてきたとしても、社会システムはそうなっていないことに、理想と現実のギャップがあった。
未来塾は、日常と離れた非日常空間で、
だからこそできる対話や居心地の良さがあるけれど、
「日常」に戻ってくると、目の前に現れるのは、「仕事」「学校」「課題」「就活」という現実。


ともすると、それは、理想だけ描かせてますます現実とのギャップに苦しむ生きづらい人を増やしていることにもなっていないか。
未来塾を終えた後、みんなの輝きを見れて嬉しいのだけれど、
それがまた現実社会の中で、色褪せてしまうのを感じると、どうしようもないやるせなさがあった。

一度でもその人の人生に触れてしまうと、
心のうちにある想いや願いを知ってしまうと、
応援したくなってしまう。


立ちはだかるのは、「資本主義経済社会システム」

理想のあり方、暮らし方、生き方を考えた時に、
いつもぶち当たるのは、資本主義経済という社会システム

そうは言っても働かないと。
お金がないと、生きていけないし、暮らしていけない。
子どもを養えないし、大学にも行かせられない。
家賃やローンもまだ何十年も払わないといけない。
そしたら、安定して働き続けないと。

自分の好きなことばっかりしてられない。
親もそうやって自分を育ててくれたのだから、
大学を出たら「真面目に働く」
それが「大人」ということだ。と。

自由に生きていきたいなら、
事業を「成功」させてお金持ちにならないといけない。


そういう物語を聞くたびに、心苦しい、窮屈な感覚と、
納得しきれない違和感がずっとあった。

そういう物語の上に、これまでの社会は成り立ってきた。
実際その延長線上に今もなお暮らしていると思う。

当たり前に経済成長している社会なら、
頑張った分だけ給与は上がり、物質的にも豊かになり、
それが幸せにつながっていたと思う。



だけれど、これ、まだ続ける?

上がるなら、まだいい。
けど、自分が生まれる前から全く変わってないのに、
自分の子どもにもこの社会を継がせるのか。



時代の節目にいる

もう見切りをつけている人たちが日本の各地にいる。
新しい物語が紡がれ始めている。

大学の時から、父の影響もあり
資本主義経済やお金のことをずっと考え続けてきた。
豊かに生きるとはどういうことなのか。

ずっと言語化できない想いが募っていたけれど、
それももう言語化して新しいムーブメントを起こし始めている人たちがいる。


その一つが、新百姓という雑誌だった。
「どうすれば私たちはシステムの支配から解放されるか?」
お気に入りの本屋さんで見かけた問いかけが、ググッと自分の中に飛び込んできた。

めちゃくちゃ面白かった。
これはぜひいろんな人に読んでほしい。
新しい生き方やあり方を、まるで遊びに誘うかのように提案してくれている「新百姓宣言」。
その考え方に至るまでを紹介してくれている。


もう時代が変わり始めているのだと思う。
まるで幕末の動乱のような世の中にいる。
この変化の渦の中で、
改めて、自分たちはどう生きていきたいのかが問われている。




つくる喜びを分かち合う合宿企画をやりたい。

やっと本論に入るのだけれど、
「つくること」を共に楽しむ時間を過ごしたい。

これまでやっていた未来塾とは少し変えて、
もう少し具体的に「生きる」を共につくる合宿。

内容はまだ確定はしていないけれど、
家をつくるか、食べ物をつくるか、里山の環境をつくるか、
衣服や暮らしの小道具をつくるかもしれない。

何をつくるにしても
「暮らしづくり」×「対話」を主軸に、
心豊かに生きるための手触りのある暮らしを共につくること。
「つくる喜びを分かち合うこと」を企画としてやってみようと思います。


これからの時代を生きるために、
「暮らしをつくる知恵と技術を持っていること」と
「それを共にできる仲間がいること」が欠かせない要素になってくると思ってる。

耶馬溪に移住して最初の4年間でやっていた「暮らしをつくるシェアハウスhitotose」もまたそのための実験だったと思う。

そのシェアハウスに一度幕を下ろして、
第2章の場づくりが始まろうとしている。

その場をつくる過程の一つとして、
リアルイベントとオンラインでの対話の場づくりをやろうと思います。

詳細は以下の通り。
まずは小さく始めるところから、ということで未来塾のOBOGの人たちに声をかけているけれど、もしこれを読んで心動くものがある人は、ご連絡ください。

共につくる遊びをしてくれる人を募集してます。



長い文章になってしまったけれど、
昨日1回目のオンラインの対話じかんを過ごして、
改めて今回の企画に至った想いを言葉にしてみたくて綴りました。
ここまで読んでくれてどうも有難う。




最後にチラシを貼っておきます。


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