“耳からうどん”と揶揄されるAirPodsはなぜ完璧なプロダクトなのか
発表時には、“耳からうどん”と揶揄されていたAirPods。
今では多くの人が愛用するプロダクトになり、つけている人を見かけない日はないくらい、普及している。
いっけんイヤホンのケーブルを切っただけのデザインにも見えるAirPods。考えれば考えるほど、完璧なプロダクトであり、これがどのように生まれてきたのか不思議に思えてくる。
簡潔に書くなら、革命的なのは次の2点
1.ケーブルを切っただけに見えるデザインこそが完璧だった
“耳からうどん”と揶揄される、ケーブルを切っただけの残りにみえる部分の軸、あの軸が、絶妙に耳の溝に引っかかり、落ちそうでまったく落ちない。このことに、プロダクトデザイナーはいつ気づいたのだろうか。まずはケーブルを切ってみようというアプローチからは、絶対に生まれないアイデアのはずだ。
2.真のウェアラブルデバイスとしてのワイヤレスイヤホンを"再発明"した
使っているのを忘れるくらいの装着感で、丸一日使っていても疲れない。人の声など必要な音は適度に聞こえる。このゴールは、他のワイヤレスイヤホンと、まったく違ったものだろう。