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【備忘録】原神fesの参加方法について

(2024年11月22日:中国のノービザ入国が解禁される旨を追記)

2024年8月15日に中国本土の原神fes行ってきたのですが、日本人にはかなり参加ハードルが高いイベントでしたので備忘録として、チケットの確保やビザの確保などをどう行ったのかをまとめておきます。

【注意点】
ここでまとめているものは、2024年に開催された原神fesに参加するために自分が行った方法になります。中国というお国柄、頻繁にルールが変わるため、来年以降も通用するとは限りません。そもそも来年開催されるかどうかも分からないです。


原神fesの概要について

原神fesは(例年だと)8月中旬頃にmiHoYo社公式で開催している原神オンリーのイベントで、感覚的には日本のFGOフェスが近いんじゃないかなと思います(ライブとか座談会とか七聖召喚の大会とか色々していました)。
場所は上海のコンペティション会場で行われて、2024年度は上海国家会展中心という世界で2番目に大きい展示会で行っていました(※1)。

こんな感じの会場。空港の隣にあるのでアクセスは良かったです

※1:流石に全部借りたわけではないですが、大きめのホールを3つ分借りており、大体東京ビックサイトの東全部+西全部くらいの面積で行われていました。

チケットについて

チケットは事前に大麦(Damai)というチケット購入サイトで購入する流れにでしたが、3週間ほど前に販売開始、販売開始1週間後に再販という流れでした。先着順で購入する仕組みで来場上限数もあるのでチケットは早い者勝ちです。そのため、事前に出来ることはやっておきましょう。自分みたいに2時間遅れで購入レースに参加して初日のチケットしか買えないみたいなことになります。
購入にあたり以下のものが必要になります。ない人は用意しましょう。
準備が面倒な人は代理で購入してもらう方法もあるみたいです。

  1. 日本の電話番号を持っているスマートフォン

  2. 原神fes開催後半年以上の有効期限があるパスポート

  3. 日本で使えるクレジットカード

※原神fesの公式HPを見るとmiHoYo通行証(HoYoverseアカウントとは別物)でのログインが求められますが、こちらはただの告知ページで、参加にあたり中国の原神アカウントは必要ありませんでした。

事前準備①:アリペイとWeChatのインストール

まず、中国での連絡先や決済手段の確保のためにアリペイ(支付宝)とWeChat(微信)のインストールを行って下さい(日本で使えるスマートフォンで普通のアプリストアからインストールしてください)。それぞれアカウントを作成する際に電話番号を求められますが、こちらは日本の電話番号での登録で大丈夫です。また登録を進めるにあたり、ID登録を求められる場合がありますが、その場合はパスポート(中国語で护照)を選び、パスポートの旅券番号を入力してください。

こういう感じのロゴのやつです(アリペイ)

特にWeChatは連絡手段としても使えるのですが、チケットサイトのアプリの代わりになったりと、中国で使うアプリのベースになるため、入れておくことをお勧めします(日本からはダウンロードできないアプリもあるので)。

アリペイの登録時に銀行のカードを入力しろと要求されますがその画面では日本のクレジットカードの内容の入力で大丈夫です。
※日本のお店でもアリペイやWeChatPay対応のお店が増えていますが、日本人は何故か使用できない仕組みになっています。なので中国に行った時専用の決済方法になります。

ちなみに自分はWeChatPayは使えませんでした

事前準備②:中国の電話番号の取得

先述した大麦でチケットを購入するためには会員登録が必要なのですが、登録するために中国の、実名と紐づけられた電話番号が必要になります。元々中国に駐在していたなどで電話番号を持っている場合はそれ使えばいいのですが、普通の日本人は持っていないので新規で作成する流れとなります。
この辺りは少しグレーゾーンな箇所もありますが、「CUniqチョコプラン」や「eSender(易博通)」などが候補になるかなと思います。

自分はeSenderを使いました(SMSとか直接届くので便利)。

事前準備③:大麦のアカウント登録

We Chatで大麦と検索して大麦のミニプログラムを起動します。

※Webページはこちらから。

まず会員登録をしてユーザ名やパスワードを設定しますが、その時に中国の電話番号が必要になります。作成した電話番号を入力すると、作成した電話番号に認証コードが付いたSMSが届きますが、実名登録をした電話番号でないと受け取ることができませんでした。

短信登録というところから電話番号を入力しましたが、アリペイやWeChatからの連携登録なら電話番号は不要かもしれません(自分は選びませんでした。。。)。

会員登録後、本人登録を行います。
「我的」を選んだあと、現演人(であってるかな?)を選びます。

姓名に自分の名前(英語でOK)、2つ目の箇所に「护照」、3番目の箇所にパスポートの旅券番号を入力して登録してください。

事前準備④:原神fesチケットの購入

検索欄に原神と入力(中国語と同じ文字なので、日本語の原神で引っかかります)すると原神fesのイベントが出てくるのでタッチします。

イベント終了後に再度撮り直したので、原神fesのイベントは表示されませんでした。
画像のものは多分非公式のイベントです(行う操作は同じです)。

画面下側の「立即购买」と書いてある箇所をタッチします。

画面が変化したら行きたい日とチケットの種類を選んで「确定」を押します。
※日付の後についている「周日」や「周一」は曜日のことで、周日=日曜日、周一~周六=月曜日~土曜日です。

その後参加者や決済の種類を求められるので、自分(実名現演人の箇所)を選び、決済手段を選べば購入完了となります。
※WeChatのミニプログラムで購入した場合は、WeChatPayでしか支払えませんでした。アリペイで購入したい場合はWebサイトから購入してください(アカウントはWeChatのミニプログラムのと連携しておくと便利です)。

提交订单という箇所をタッチして購入完了です

その後こんな感じの画面が出れば購入完了となります。
QRコードが出たり出なかったりしますが、出なくても問題ないです。

ちなみに、原神fesのチケットの値段は298元(大体6500円くらい)と少し高めでした

ここに書いてある通り、当日はパスポートでの認証が必要になるので忘れずに持っていきましょう。

事前準備⑤:中国渡航ビザの取得

2024年11月30日より日本人の中国へのノービザ入国が解禁されると発表がありました。
下記に書いてあることは不要となります。入国カードも恐らく横長の方を書くことになるかと思います(分かり次第追記します)。

2024年8月現在、以前あった中国へのビザ免除措置が停止されているため、中国に渡航するにはビザの取得が必要になります。しかしながら、原神fesのチケット販売開始が開催3週間前と、チケットを確保してからのビザ手配は少し時間的に厳しいです(購入後急いだり特急料金で発行すれば間に合うらしいです。またチケット購入前にビザを発行するのも手です)。
そこで自分は144時間のトランジットビザ免除という制度を利用しました。これは乗り継ぎ目的で中国に入国した人のための制度で、一定の制約はありますが、事前申請なしで最大1週間の滞在が可能になる制度です。
注意点としてトランジットのための制度であるため、単純な日本⇔中国の往復ではなく第三国(台湾、香港などの地域でもOK)を経由する必要があります。そのため以下のような旅程を組む必要があります。

  • 日本→中国→第三国→日本

  • 日本→第三国→中国→日本

※大事なことは中国へ入る国と出る国が違うことなので、日本→韓国→中国→韓国→日本のような同じ国から出入りするのはNGです。
トランジットビザ免除の場合第三国を経由するため、弾丸で行ってすぐ帰るという事は難しくなります。最低限2泊3日は必要かと思います。

まあその制度を活用して韓国のコラボショップ行けたんですが

人によってはルールの悪用じゃないかと考える人もいるかもしれませんが、元々観光目的で期限が延長されている(そもそも単純なトランジットで1週間も中国にいない)背景があり、審査官側でも認知されているようでした。堂々と使いましょう。
中国人ってやってはいけないことをルールに書いて、それ以外はやってもいいという習性があるので。。。。。

当日①:中国への入国

飛行機に乗る際に普通にチェックインをしますが、その際にビザがないことをツッコまれると思いますのでトランジットビザ免除を使う旨を伝えましょう。また、出国時に念のため日本出国のスタンプを押してもらった方がいいかもしれません。

中国入国後は案内に従って入国の列へ進み、「外国人信息采集」と書いてある方へ歩きます。そこに指紋登録をする機械があるので初訪問の場合は登録します(日本語ガイドがあるので安心できました)。

その後入国カードを記入するのですが、縦長の方の臨時入国カードを入力します(横長の通常の入国カードは記入不要です)。

机の中に置いてありました

カードの中身は名前、国籍、渡航目的、連絡先(日本の連絡先でOK)、ホテルの滞在場所、出国予定日や乗る飛行機の便名などを入力します。上と下それぞれ入力しましょう(記入言語は英語でOKです)。

臨時入国カード

その後入国審査の列(外国人用の列)に並び、このカードとパスポートを提出するのですが、色々聞かれるのが面倒だったのでこのタイミングでホテルの予約表や飛行機の予約表も提出しました。質問が減るのでお勧めです。
その結果質問は「何日いるのか」、「この後韓国に行くのか」の2点のみでした。
パスポートと下の部分のカードを返されると思うので大事に保管しましょう。出国時に必要になります。

こんなシールが貼られます

当日②:原神fesの入場

当日の会場まではホテルから地下鉄で行きました。最寄り駅まで行けばそれっぽい人がいっぱいいるので、付いていけば大丈夫です。
会場に着くと、ID登録と顔認証を求められるので登録ページから自撮り写真とパスポート番号を登録します。そうするとチケットを購入したアカウントと連携され、QRコードが出てくるので入場できるようになります。少し離れたところに入り口があるのでそこから会場内に入りましょう。

入り口

当日③:会場での注意点とか

日本のイベントでもあるようなSNSへの拡散キャンペーンがあるのですが、中国ではTwitter(X)やInstagramといったSNSは使えないため、微博や百度贴吧といった中国独自のSNSでの拡散が必要になります(もしかしたらTwitterとかでもOKかもしれませんが未検証)。こちらも電話番号での認証が必要になりますので、事前に用意しておいた方がいいです。
また、中国は超キャッシュレス社会で、決済は全てアリペイで事足りました。現金の用意は必要ないかなと思います。
現地では日本語や英語はほぼ通じないので覚悟しましょう。

最後に

記憶を思い出しながら書くの大変でした
色々準備が大変でしたが、本国の力の入れようや日本じゃまず見れない大型セットを見れて、手間をかけて参加した甲斐は間違いなくあるイベントだと思いました。SNSや動画で見て興味を持った人が来年行くための手助けになれば、と願ってます(日本人勢もっと増えてくれ~~~)。
もし、質問等ございましたらコメントやTwitterで質問してもらえればと思います(答えられるものは答えます)。

Twitter:@ogiharu334


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